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2017年12月16日 (土)

銀河戦記/第九章 犯人を探せ XI

第九章・犯人を探せ

                 XI  ランジェリーショップを出てくるコレット。 「彼氏か……。ミシェールもカテリーナも、どうやら相手がいるらしい……」  コレットには彼氏がいなかった。  毎日のように死体や容疑者達を相手にしていると、性格のきつい厳格な女性という イメージが付きまとう。捜査官と聞いただけで、男女に関わらず誰もが身を引いてし まう。  実に損な役回りだが、コレットは気にしていない。  自ら進んでこの職業を選んだのだ。最初から覚悟はしていた。  しかしせめてもの心のゆとりのために、ランジェリーには気を遣っているのだ。可 愛いブラなどしていると、身も心も安らぐ。  自分の部屋に戻る。  特務捜査官は、その特殊任務のために個室が与えられていた。大部屋にいれば、捜 査機密が洩れる可能性があるからである。  買ったばかりのブラ&ショーツの入った紙袋を机の上に置いて、端末を操作して乗 員名簿を閲覧する事にする。自分のIDには、閲覧コードが入力されているので、デ ィスプレイには乗員名簿を開くメニュー画面が表示されている。  ミシェールに関わった人物達の情報を取り出しにかかる。  まずは当の本人のミシェール・ライカー少尉である。  高等士官学校スベリニアン校舎飛行科航空管制専攻。第二通信管制室勤務。サラマ ンダーから発着する艦載機の管制業務の任にあたっていた。 「航空管制か……。ウィンザー中尉と仲が良かったというのは、航空参謀のジェシ カ・フランドルの後輩同士ということがあるわけね」  パトリシアとジェシカが、かつて官舎の同室となって以来の仲というのは、誰でも 知っている。ジェシカとミシェールは、艦載機運用を担う指揮官とその管制オペレー ターという関係であり、そこにパトリシアが絡んでくるというわけである。もっとも ミシェールは一般士官なので、戦術科の二人より三・四歳若い。  キャブリック星雲における不時遭遇会戦において、初戦闘参加にて准尉から少尉に 昇進。  サイズは上から八十三・五十八・八十五、身長百五十二。  引き続き同室の乗員達を閲覧する。  カテリーナ・バレンタイン少尉。  高等士官学校パンテントン校舎特務科通信管制専攻。第一通信管制室勤務。  キャブリック星雲会戦にて昇進。  サイズは上から八十・五十六・八十二、身長百四十八。  ニコレット・バルドー少尉。  同スベリニアン校舎特務科通信管制専攻。第一通信管制室勤務。  キャブリック星雲会戦にて昇進。  同は八十五・六十・八十八、百六十二。  ニーナ・パルミナ少尉。  同ブライトン校舎飛行科航空管制専攻。第二通信管制室勤務。  キャブリック星雲会戦にて昇進。  同八十八・六十六・九十、百七十二。  クリシュナ・モンデール中尉。  同ジャストール校舎特務科通信管制専攻。第一艦橋勤務。  ミッドウェイ及びキャブリック星雲会戦にてそれぞれ昇進。  同八十五・六十三・八十七・百六十三。  ソフィー・シルバン中尉。  同スベリニアン校舎特務科レーダー管制専攻。第一艦橋勤務。  ミッドウェイ及びキャブリック星雲会戦にてそれぞれ昇進。  同九十一・六十八・九十三、百七十。宿房長。  いずれも士官学校出たばかりとはいえ、司令官を支える優秀な管制オペレーター達 だ。 「みんな甲乙つけ難い人ばかりね。ミシェールが殺害されたとすると、同室のこの人 達のいずれかが犯人である可能性が高いのだけれど……」  臨検医の言葉を思い出した。それによれば、背の低い相手にロープで首を絞められ たかも知れないということだった。だとすると、ミシェールより背が低いとなると、 「カテリーナか……」  カテリーナの証言には、いくつかの不審な点がある。  器械に挟まれたミシェールを発見して死んでいると思った、と証言しているが……。 はたして本当にそうなのか?  あの状態では、はっきり死んでいるとは判断つかないと思うのだが。生死を確認し、 ロープを外して蘇生を試みるといったことは考えられなかったのか。  まるで最初から死んでいるのが判っていたかのように感じる。  同室なら、食事前にアスレチックジムで運動をしていたことと、ミシェールの心臓 が悪い事ぐらい知っていたはず。だとしたらミシェールがアスレチックジムに再び立 ち寄ることはないだろうと推測できるだろう。なのにどうして探しに行ったのか?  容疑者として濃厚ではあるが、証言における不備だけで、確たる証拠が何一つない 状態ではどうしようもない。  もっといろいろな方面からも捜査を続けてみよう。意外な人物が容疑者として浮上 することだってあるからだ。

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