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2018年3月16日 (金)

銀河戦記/鳴動編 外伝 ミッドウェイ撤退(5)

銀河戦記/鳴動編 外伝

エピソード集 ミッドウェイ撤退(5) 「索敵機がバリンジャー星に到達しました。映像が入電しております」 「スクリーンに出せ」 「スクリーンに出します」  正面のスクリーンにバリンジャー星の全容が投影された。  漆黒の宇宙に浮かぶ茶褐色の惑星。 「周辺に艦艇の存在は探知できません」 「撤退したか……」 「星の住民はどうですかね?」 「残されているだろうさ。こういう場合、軍人だけがさっさと逃亡して、民間人は切り捨 てられるのが普通だ」 「そうですよね。軍人にとって戦闘に寄与しない民間人はただの足手まといですから。と いうことは……」 「女もそのままいるってことさ」 「期待しましょう」 「よし、早速占領体制に入るぞ。全艦、全速前進でバリンジャーに向かえ!」  と司令官が発令した途端だった。  激しい衝撃が艦を揺るがした。  よろけながら椅子の背もたれにしがみ付いて難を逃れる司令官。 「どうした? 報告しろ!」  すぐさまオペレーターから答えが返ってくる。 「攻撃です。敵の攻撃を受けました」 「そんなこと……」  言い終わらぬうちに、再び艦内に衝撃が走った。  激しい震動とともに投げ出されるように艦の内壁に激突する参謀達。 「攻撃です。敵の攻撃」  オペレーターが金きり声をあげた。 「馬鹿な。敵艦隊は全艦撤退したはずです」  副官がうろたえて答えた。 「ならばこれは一体なんだ」 「それは……」  再びおおきく揺れる艦体。 「ええい! 全艦隊応戦。全砲門開け!」 「敵艦隊四時の方角より接近中!」  直ちに司令官は命令を下す。 「右舷急速回頭!」  ゆっくりと艦隊が回頭をはじめ、到来する敵艦隊の方へ艦首を向けた。 「回頭終了!」 「敵艦隊との相対距離、3.2光秒」  次々と飛来するミサイル群。  完全に先手を取られてしまっていた。  前方のバリンジャー星にばかり気にとられていて、後方の索敵を疎かにしていた結果で あった。まさか撤退したはずの艦隊が後方から迫り来るとは考えもしなかったのである。  被弾して撃沈していく艦艇が続出していた。 「戦艦セジョン・デワン轟沈」 「空母ユ・グァンスン大破」 「駆逐艦チュンムゴン・イスンシン撃沈」
 損害報告が繰り返されていた。

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