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2018年3月26日 (月)

銀河戦記/鳴動編 外伝 少年達の挽歌 中編

銀河戦記/鳴動編 外伝 少年達の挽歌

少年達の挽歌 中編  小一時間後。  中継所から二人が出てくる。 「俺は、いつまでもこんな帝国にいたくないね。ここにいる限り、何もできやしない」 「どうするつもり?」 「トリスタニア共和国同盟へ行くつもりだ」 「共和国同盟?」 「ああ、自由の国だから、能力さえあればどんなことでもできる」 「でも、どうやって行くの? 貴族か貿易商でもない限り、首都星アルデランから平民が 出ることは禁じられているんだよ」 「両国を往来している連絡船の荷物に紛れ込んで潜り込むんだよ。早い話、密航するん だ」 「密航……するの!」 「他に方法はないだろ?」 「ふうん……」 「どうだ。君も一緒について来ないか?」 「僕も?」 「そうだよ。平民の自由を束縛している帝国にいる限り、いつまでたっても貧乏生活から 脱却できないよ。しかしトリスタニアに渡れば、腹一杯飯が食えるようになる」  誘われて、しばらく考え込んでいたスティールだったが、 「僕は、トリスタニアには行かない」 「なぜだい? 向うには溢れるほどの自由があるんだぜ」 「いや。僕は、バーナード星系連邦へ行って軍人になるんだ」 「軍人になるのか?」 「僕はいやというほど貴族達が嫌いだ。平民に対する虐待は許せないよ。しかし平民がど うあがいたって、貴族に対等することすらできない。それができるのは軍人だけだ。連邦 に渡り軍人になって、将来大艦隊をも率いるような将軍になって、銀河帝国を滅ぼしてや るんだ」  熱く語り続けるスティール。  母を通して貴族達の横暴には、身に沁みて感じているスティールが、貴族への反感を高 め滅ぼそうとおいう気になるのも当然といえるだろう。 「大きな夢じゃないか」 「ありがとう」 「いいさ。僕も君のために大いに協力してあげるよ」 「協力? どうやって?」 「ふふふ。ネット犯罪者となってトリスタニアを混乱させるのが僕の楽しみなのだが、 リークした貴重な情報を君の元へと流してあげるよ」 「ネット犯罪者……」 「国際ネットワークにはトリスタニアはもちろんのこと、銀河帝国やバーナード星系連邦 にも、何らかの方式でネットに繋がっているからね。腕前さえあれば、どんなところにで もネット侵入できるものさ」 「すごいね」 「ああ……。それじゃあ、しばしの別れだ。いずれネット上で再会しようじゃないか」 「うん。それまで首を長くして待っているよ」 「じゃあな」  こうして二人の親友は、それぞれの道を目指して、トリスタニア共和国同盟とバーナー ド星系連邦へと渡っていったのである。

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