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2018年4月 2日 (月)

続 梓の非日常/第一章・新たなる境遇 出発

続 梓の非日常/第一章・新たなる境遇

(四)出発  空港。  尾翼に真条寺家の紋章、機首にはアメリカ国旗の描かれた専用機が停泊している。  機内、仲良く並んで座っている梓と絵利香。その前に座っている篠崎良三と花岡一 郎(篠崎重工専務)もにこやかに笑いながら二人と談笑している。彼らを接待してい るのが麗香と梓専属のメイド達。  窓から外を眺めていた梓が、声を上げて立ち上がった。 「あ、あの野郎!」  慎二が送迎車に乗ってこちらに近づいてくるのが見える。  絵利香が何事かと窓をのぞいて言った。 「なに? あ、慎二君だ」 「なんで、慎二がいるんだ。アメリカに行くの秘密にしていたのに」 「わたしは、しゃべっていないからね」 「沢渡さまは、渚さまがご招待されました」 「お母さんが?」  やがて機内に慎二が入ってくる。 「よお、みんな揃っているな」  慎二は良三の隣、絵利香の正面に腰を降ろす。 「慎二君。君が招待されていたなんて知らなかったな」 「あはは……。篠崎さんこそ、重役お二人が同時に会社を留守にしても大丈夫なんで すか? 社長と専務ですよね」 「副社長の健四郎叔父さまが残っているから大丈夫よ。社長の地位をお父さんから引 き継ぐためにアメリカ事業本部から帰ってきたばかりだけど」 「引き継ぐって……社長、引退しちゃうの?」 「引退はしないよ。母体企業である篠崎重工を含めた、グループ各社を統括する篠崎 コンチェルンを立ち上げることになってね、その会長に就任するんだ」 「花岡さんも、新しく設立する篠崎重工アメリカの社長になることが決まっているの よ」 「まあ、そういうわけだけど。我々がアメリカに行くのは、コンチェルンのニュー ヨーク本社ビル建設用地の下見にいく用もあるのだよ」 「あ、その用地は、お母さんがブロンクスに所有している土地を提供したのよ。真条 寺グループとの共同本社ビル建設ということにしたのよ」 「そうね。しかも篠崎デパートとホテルもある超高層複合ビルなのよね」 「あれ? ところで、お父さん達、どうして慎二君のこと知ってるんですか?」 「あ、いや。とある建設会社に建設機械などの重機を納入した際に、たまたまそこで アルバイトしていた慎二君に知り合ってね。彼、重機のオペレーターやってるから、 使用説明とかがあるだろう」 「それに建設機械の運転免許を持っていない彼が、どうして重機を動かしているのか、 気になって説明を聞いていたしね」  篠崎氏と花岡氏が解説したが、何事か隠し事をしている雰囲気であった。 「そういうこと」  慎二が同意する。  実は、実父の建設会社でアルバイトしている事は、父にも内緒にしているというこ とで、その身分も、絵利香達には秘密にしてもらいたいと、慎二が頼んでいたのであ った。 「でも、社長であるお父さん達が直接出向いて行く会社って、よほど大きな会社とい うこと?」 「いや違うよ。そこの社長とは大学では机を並べて勉強した間柄でね。まあ、親友と まではいかないが、親しく付き合っているよ。そんな関係から、建設機械の導入も社 長から相談を受けて、私が直接担当していたんだ」 「へえ、意外なところに繋がりがあるものね」  確かに、人生どこで誰と繋がっているのかは神のみぞ知るである。

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