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2018年4月 6日 (金)

続 梓の非日常/第一章・新たなる境遇 家督相続

続 梓の非日常/第一章・新たなる境遇

(六)家督相続  各国の首脳を招待してのパーティーは当然、外交合戦の場ともなる。あちらこちら で各国首脳達が言葉を交わし、活発な外交を進めていた。  とはいえ、今日の一番の相手は十六歳となったばかりの梓であった。ひっきりなし に各国首脳が言葉をかけてくる。  それもそのはずで、十六歳となった今日のこの日をもって梓は成人するのだ。  パーティーも盛況のクライマックス。  渚が設えた壇上にのぼって、出席者全員に向かってスピーチを始めた。 『みなさん。娘の梓の十六歳の誕生日にお集まり、まことにありがとうございます。 ご存じの方も多いかとおもいますが、真条寺家は女系の家系で、代々女子が家督を継 ぐことが家訓に取り決められております。すなわちわたくしは母である響子から十六 歳の誕生日にこの家督を受け継ぎました。そして今日のこの日。我が娘の梓も十六歳 の誕生日を無事に迎えることとなりました。アメリカのほとんどの州、及び日本では 法律上でも結婚を許されおり、もう立派な大人の仲間入りをしたと言ってもよろしい でしょう。わたくしは、今日この良き日に、この梓に真条寺家の家督長の地位を譲る ことにしました』  おお!  というどよめきが湧き上がった。  世界に冠たる真条寺グループの総帥たる、その家督を引き継ぐ新しい風。  ここに集まった多くの首脳たちの多くが、その発表を見届けるために、今日のこの 日をスケジュールを明けて待っていたのである。 『グループ企業の新しい名前は、アズサフィナンシャルグループとします。梓は、グ ループを統括運営する財団法人「Azusa Foundation Corporation」、略称AFCの代 表に就任します。当面の間、わたくしが、相談役として梓をサポートする予定です』  招待された人々の反応は様々であった。  新しい風を歓迎する者、十六歳という若さに先行きを心配する者、それぞれの考え 方があるだろう。 『十六歳で家督長を譲られるとはねえ』 『俺は、正しい判断だと思うよ。天使のような優しさと、女神のような美しさを兼ね 備えた我らがお嬢様だ。傘下企業三百二十万人にも及ぶ従業員のトップとしての資質 は充分あると思うね』 『まあ、従業員達の評判や人気の度合からいっても、渚様より梓様のほうが上だから なあ。パーティーの招待者の出席率は、梓様が出席するというだけでぐんと跳ね上が る』 『ああ、そうだとも』 『梓、ちょっと来なさい』  手招きする母親のそばには、米国大統領と体格の良い米国軍人将校らしき人物がた っていた。 『大統領は知っているわね』 『はい。はじめまして、梓です。大統領』 『いやいや。三歳の頃に一度お会いしてるんですよ』 『え? そうなんですか』 『ええ。私がまだ上院議員だった頃です。その頃も可愛かったですけど、十六歳にな られて一段とお奇麗になられましたね』 『あ、ありがとうございます』  引き続き隣の人物を紹介する渚。 『こちらは、米軍太平洋艦隊司令長官のトーマス・B・ファーゴ海軍大将』  母親が紹介し、梓も応答した。 『はじめまして、梓です。お忙しいなかわざわざご足労いただき、ありがとうござい ます』 『そういえば、梓さんは、日本の高校に留学なされているんでしたね』 『はい。ジュニアスクール卒業までニューヨークにいましたが、今は日本に留学して おります』 『長官には、日頃から大変おせわになっているのよ。梓、真条寺家所有の船舶の中に、 原子力潜水調査船があるのは知っているわよね』 『はい。伺っております。ハワイ・パールハーバーを母港として、原子炉の整備点検 や核燃料の交換など、米海軍の施設と技術要員をお借りしています』 『その通りです。長官には、その手続きを通して大統領の許可を頂くまで、随分と骨 を折っていただきました』

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