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2018年4月 8日 (日)

続 梓の非日常/第一章・新たなる境遇 神条寺家登場!

続 梓の非日常/第一章・新たなる境遇

(七)神条寺家登場!  突然パーティー会場で騒乱が沸き起こった。  見ると、慎二が招待されていた若者と口論していた。 『慎二!』  驚いて駆け寄る梓。 「いやあ、こいつ日本人で日本語を話せるくせに、英語ばかりで話しかけやがって よ」 「当たり前じゃない。ここでの公用語は英語なのよ」 「ああ、知ってるさ。で、意味が判らないから絵利香ちゃんに翻訳してもらってたら、 聞き捨てならないことを言いやがる」 「なんて?」 「どうやって梓ちゃんに言い寄ったんだ? とか、手ぐらい握ったのか? とかさ。 果ては下賎の身でよくもやってきたものだ。とか、言いやがった」 「本当なの?」  翻訳係の絵利香に確認する梓。 「慎二君の言ったとおりだわね」 「で、こいつが誰か知ってるか?」  慎二が若者を指差して尋ねている。 「まあね……」  あまり気分よさげではなさそうな表情の梓。 「誰?」 「かみじょうじ家ゆかりの西園寺俊介」 「かみじょうじ家じゃない! 神条寺家だ! しんじょうじと読めよ」  英語会話していた相手が、興奮して日本語で反論する。 「どっちだっていいじゃない。区別するのに都合がいいんだから」 「早い話、どういう関係なの?」 「さあね……かみじょうじの方で、勝手にあたしの婿候補を送り込んできているとい う噂は聞いてはいるけどね。その一人なんじゃない?」 「婿候補?」 「そう。神条寺家ではさあ、本家であることを鼻にかけていてさあ。何かと因縁つけ てくるのよね。分家の婚姻を仕切るのは本家の特権とかいってさあ。真条寺家では、 とっくに縁を切っているはずなんだけど」 「つまり本家と分家の争いに巻き込まれたってことか」 「さっきから聞いていたら、さんざ悪口ばかり言いやがって。神条寺家では分家の存 在など認めていない! 過去に本家から資産の半分を横取りしてアメリカに逃げてき たんじゃないか。資産を返還し神条寺家の傘下に入るのが尋常だろう」 「へえ。梓ちゃんのご先祖って、本家から資産を横取りしたの?」 「おまえはあほか! 以前話してやったことをもう忘れたのか?」 「うーん。覚えていないなあ……」  頭を抱えて思い出そうとしているが、 「すっかり、忘れたな」 「まったく。真条寺家は、昔々に双子として生まれた一方の娘が、神条寺家から資産 分けしてもらい、アメリカに渡って興した家系だよ。横取りしたんじゃないわい!  その時に一緒について来てくれた大番頭が竜崎家と深川家で、麗華さんと恵美子さん はその子孫というわけ。どう、思い出した?」 「そういえば……そんな話を聞いたような……」  梓の解説と、俊介のそれとを比較しながら感想を述べる絵利香。 「そうね。それぞれの家系が自分の都合の良いように解釈するのは良くあることだ わ」 「ようするに負け惜しみのひがみ根性が染み付いているというわけか」 「君、無礼だぞ!」  片方の手袋を脱いで、慎二の顔目がけて投げつける俊介。 「決闘だ!」

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