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2018年5月31日 (木)

続 梓の非日常・第四章 峠バトルとセーターと 暴走族再び

続 梓の非日常・第四章・峠バトルとセーターと

(四)暴走族再び  放課後になった。  城東初雁高校校門前にたむろする多種な制服を纏った女子生徒たちがいる。  教室の窓辺から覗き見る梓と絵利香。 「ねえ。あれ、梓連合の人達じゃない?」 「その梓連合ってのやめて欲しいな」  梓連合とは、スケ番グループの青竜会と黒姫会が統合されてできた新しいスケ番グ ループであるのだが……。 「梓ちゃんがどう思うとも、お竜さんやお蘭さん達は、聖者のようにあがめているん だから」 「よけいなお世話なんだけどな」 「ほらほら。いつまでもああやって校門前を塞いでいたら迷惑になるでしょ。あなた が行かないとどうしようもないのよ」 「わかったわよ」  梓が校門前に出て行くと、早速お竜以下の幹部クラスのスケ番が駆け寄ってくる。 それぞれ各学校で番を張っている女子生徒達である。 「梓さま!」 「一体何なのよ」 「はい。お蘭が暴走族グループに連れ去られました」 「お蘭が? 暴走族グループに?」  何かいやな予感がした。  暴走族といえば、慎二と峠に出かけた時に出くわしたグループが思い起こされる。  それに暴走族グループからお蘭を助けたら、また新しい信奉者が増えそうである。 「最近、勢力を伸ばしつつある新興グループで、コンビニでたむろしてたところにお 蘭達が出くわして一悶着になったらしいです。その時は火花散らしただけで済んだん ですが、一人でいる時に襲われて連れ去られました。奴ら、梓様のことをどこかで聞 きつけたらしくて、助けたくば梓様を連れてこいと」 「まったくどいつもこいつも……」  結局、自分自身が出て行かなければ収拾がつかないだろうと考える梓。 「で、どこへ行けばいいの?」 「正丸峠のガーデンハウスです。正丸レディースとか称して、峠の走り屋を自負して いる奴らがたむろしている所です」  やっぱりあいつらかな……。  仕返しのために梓を探し回っていたのかも知れない。 「なんか……勝負を挑まれそうな雰囲気ね」 「となれば俺の出番だな」  と、どこからともなく現れる慎二。 「おまえは用心棒の沢渡!」  お竜が叫ぶ。 「誰が、用心棒じゃ!」 「おまえに決まっておろうが、でなきゃ腰巾着だ」 「よくもまあ……。それより、梓ちゃん。正丸峠の暴走族といえばあいつらじゃない のか?」 「慎二もそう思う?」 「他に心当たりはないだろう?」 「まあな。しかし、それがどうしてお蘭さんを拉致していったのかな。そもそも喧嘩 しかけたのは、慎二だろうが。慎二が付け狙われるのなら判るけど」 「あのなあ……。要するに、一緒にいた梓ちゃんが、この近辺でスケ番張ってること を知ったからじゃないか?」 「誰がスケ番じゃ! あたしは、そんなものになった覚えはないぞ」 「梓ちゃんがそのつもりはなくても、周囲がそう見ているということよ」  絵利香が入ってきた。  今まで訳が判らず聞き役に甘んじていたのである。 「もうしようがないわね。で、その正丸峠に、あたしが出向けばいいのね」 「はい」 「判ったわ」 「梓ちゃん! だめよ。どうして梓ちゃんが行かなきゃならないの?」 「そこに峠があるからよ」 「馬鹿なこと言ってないでよ」 「あは、ともかくあたしが来るのを待ってるらしいから行かなきゃ。お蘭さんを解放 してもらうためにもね。絵利香はおとなしく待っていてね」  「もう……結局、また取り巻きが増えることになりゃなきゃいいけど……」 「どうぞ、お乗りください」  青竜会幹部が用意した車に乗車を促すスケバン達。  促されるままに車に乗る梓。  青竜会そして黒姫会に続くスケ番グループに加えて、新たに正丸レディースが追加 されそうな予感がする絵利香だった。  慎二とデートした正丸峠に向かう梓達。  正丸峠の入り口に暴走族がたむろし、他車を侵入させないように封鎖していた。  停車させられる梓の乗った車。 「おまえの顔には見覚えがある。真条寺梓だな」 「そうよ」 「峠でリーダーがお待ちだ」 「リーダー?」 「行けば判るよ。それから他の奴らは侵入禁止だ」  と聞いて、メンバー達が興奮して一触即発状態になった。 「待って! 騒ぎを大きくしないで。あたし一人でも大丈夫よ。あなた達はここで待 っていて」 「で、ですが……梓さま」 「いいから」  メンバーを抑えて一人峠に向かう梓だった。  ここで乱闘してもしようがない。  すべては峠にいるリーダーとかいう人物が握っているのだ。  おとなしく従った方が良いに決まっていた。 「この俺はどうかな?」  慎二が前に出てきた。 「お、おまえはあ!」  瞬時にして自分を倒した相手を思い出した暴走族だった。  しかし、さすがに飛び掛ろうとする奴はいなかった。  あまりにも強すぎるのを身にしみて痛感しているからである。 「い、いいだろう。おまえも許す」  拒絶しても、それを止められる自信がなかったからに違いない。 「そういうわけだ。梓ちゃん、このバイクで行こうぜ」 「まったく……いつの間についてきていたのだ」 「神出鬼没なのだよ、俺は」 「言ってろ!」  と言いながらも車を降りて、コートを羽織り慎二の自動二輪に跨る梓。 「そいじゃ、いくぜ」  あの時と同じようにタンデムで峠を上り始める二人。  数台の自動二輪が追従する。

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