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2018年6月 1日 (金)

銀河戦記/鳴動編 第十六章 新艦長誕生 VII

第十六章 新艦長誕生

                VII 「ですが、それでも副長がいらっしゃいます」 「彼女は寿退艦して地上勤務に転属することが決まっている。妊娠出産という重役を 担う女性に艦隊勤務は不可能だからな。有能な人材を失うのは残念だが致し方がな い」 「そうでしたか……」  自分が名だたる旗艦サラマンダーの艦長……。  改めて自分のことを逐一報告していたというリーナを見つめた。  その微笑が天使のように思えた。日頃から説教を聞かされ続けていただけに、意外 な進展に驚くと共に、これまでの事は自分をより良い艦長となって欲しいための愛の 鞭だったのだと実感した。 「君を置いて他にサラマンダーを任せる人物はいない」  提督の言葉が重々しかった。  そして嬉しかった。 「あの……」  言葉がのどにつかえてすぐには出てこなかった。  この場にいる全員が、やさしく微笑んでいる。  感激の極みに涙が溢れてきた。  リーナが歩み寄ってきて、そっと両肩に手を置いて言った。 「大丈夫よ。あなたならサラマンダーの艦長を立派に勤められるわ。ここにいる全員 がそれを知っている。自信を持って任務に付きなさい」 「そうよ、リンダ。あなたの才能を一番良く知ってらっしゃるのは提督よ。以前に話 したことあるでしょ」  ジェシカも寄ってきて、リンダの手をとって諭し始めた。  そして、前艦長のスザンナ。 「あなたになら、安心してサラマンダーを任せられるわ。誇りをもって任務について 欲しい」  手を差し出して握手を求めてきた。  震える手を差し出して、スザンナの握手に応えるリンダ。 「ありがとう、スザンナ」 「さあ、リンダ。しっかりとしなさいよ」  リーナが促し、ジェシカ、スザンナが離れた。  そのリーナの言葉に押し出されるようにして、  姿勢を正して、ゆっくりと言葉を噛みしめるようにして、申告をはじめた。 「リンダ・スカイラーク中尉。ランドール提督の命に従い、第十七艦隊旗艦サラマン ダーの艦長の任務につきます」  そして敬礼。 「よし!」  ランドール提督が大きく頷いた。  一斉に拍手が沸き起こった。  そして女性士官達がリンダのそばに集まって抱き合っていた。 「おめでとう、リンダ」 「一緒に頑張りましょう」 「はい!」  こうして伝説の精霊サラマンダーを冠する旗艦の新たなる艦長が誕生した。

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