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2018年7月15日 (日)

銀河戦記/鳴動編 第十九章・シャイニング基地攻防戦 V

第十九章 シャイニング基地攻防戦

                 V  途中補給艦隊と合流して燃料・弾薬の補給を受け、乗員を交代で休息をとらせなが ら、再びシャイニング基地に舞い戻ってきたアレックス達。 「敵の二個艦隊は基地の周囲に展開して防衛の布陣を敷いております」 「残る一個艦隊は基地に降下しているもよう」 「後方支援部隊の到着はまだのようだな」 「おそらく後方支援部隊の到着と同時に、同盟への進撃を始めるのでしょう」 「それまでに基地を奪還しなきゃならんわけだ」 「その通りです」 「うむ……」  と、じっとシャイニング基地の周辺映像を見つめているアレックス。 「うまくすれば地上の一個艦隊を鹵獲(ろかく)できるかもしれんな」 「もう……それだから盗賊艦隊と呼ばれるんですよ」 「呼ばせておくだけさ。敵艦隊を撃沈させるのと捕獲するのとでは、戦果は二倍とな って現れるのだ。撃沈は敵戦力を削減するだけだが、捕獲はさらに同数の味方戦力を 増やす効果があるのだからな」 「できますかね」 「やってみるだけさ。レイティ、スクランブル信号を送ってみろ」  技術将校のレイティ大尉が計器を操作している。  シャイニング基地から応答信号が帰ってくる。 「大丈夫です。いけますよ。敵は細工に気付いていないようです」 「よし、それでは一発やらかしてみるとするか」 「さぞかし驚くでしょうねえ」 「将兵達の士気は?」 「先の戦闘の勝利で、活気さかんです。疲労度も交代で休息をとっておりますので、 十分とはいえないでしょうが、戦闘には差し支え有りません」 「レイティ、基地の管制コンピューターを閉鎖。コントロールをこちらに転換」 「はい。コントロールをこちらに転換」 「ほんとうにうまくいきますかね」 「転換終了。基地の管制をすべてこちらでコントロールできます」 「よし、地上ミサイルの安全装置解除だ」 「了解!」  一方シャイニング基地管制塔では一悶着がはじまっていた。  第十七艦隊撤退の後を受けて、容易にシャイニング基地の攻略を完了したキンケル 大将。  かつてどれほどの艦隊が攻略に挑戦し、ことごとく撤退の憂き目に合わされたシャ イニング基地に、はじめて足を踏み入れたことで得意げになっていた。  だがその得意満面の表情が、この直後には顔面蒼白に陥るはめになるとは……。 「レーダーに敵艦影発見」 「やはり戻って来たな。しかし、遅かったようだな。警報発令だ」 「はい」  機器を操作する隊員。しかし、警報は鳴らなかった。 「どうした。警報はまだか」 「そ、それが。機器がうんともすんともいいません」 「もう一度やってみろ」 「だめです。やはり、一切の操作を受け付けません」 「原因を調べろ」 「司令!」  別の隊員が叫んだ。 「どうした」 「こっちも機器がいうこととを効かなくなりました」 「こちらもです」  次々とコントロール不能の報告がなされ、青ざめていく司令。 「何だと!」 「だめです。管制塔の全機能が完全に封鎖されました。こちらからは一切のコント ロールができません」 「馬鹿な。一体どうしたというんだ」  さらに報告が続く。 「司令!」 「今度はなんだ」 「地上ミサイルが発射体制に入りました。ミサイル・サイロが次々と解放されていき ます」  管制塔から地上のミサイル発射口が次々と開いていくのが見える。同時にミサイル のロケットエンジンが点火されて、発射口から白煙が立ち上りはじめる。 「何だと、食い止めろ」 「だめです。今、最終ランチコードが入力されました。発射されます」  地上基地より無数の対軌道迎撃大型ミサイルが、炎と黒煙を巻き上げ、轟音を響か せながら次々と上空めざして昇っていく。 「どうやら管制コントロールは敵が握っているようです、どこからかで遠隔操作して います。つまりこの基地は、敵の好き勝って放題というわけです。完全に敵の術中に 陥りましたね」 「ブービートラップか」 「ミサイルは軌道上の我が艦隊を目指しています」 「何ということだ。あれだけのミサイルが、何も知らない無防備の艦隊の背後から襲 ったら……」 「全滅は免れないでしょう。敵艦隊も迫っておりますし」 「前面には強力なサラマンダー艦隊、背後からは地上発射の大型ミサイルか」 「挟み撃ちというわけです。仮に大型ミサイルをかわせても、乱撃戦はお得意の敵の 餌食になるのは必至」 「無線連絡もできないのか」 「だめです。無線は完全に沈黙」

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