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2018年9月16日 (日)

銀河戦記/鳴動編 第二十二章 要塞潜入! III

第二十二章 要塞潜入!

                III 「よし! 各自レーザーガンを装備」  アレックスはミサイルの中から、レーザーガンを取り出して腰に装着しながら、ヘ ッドセットの携帯無線機を通して指令を出した。 「我々は中央制御コンピューター室に直行する。その間ジュビロはここにいて、敵の 動静を監視しつつ逐次無線で報告せよ」 「あいよ。一人寂しく待機してるさ」  ジュビロは、無線機に向かって答えた。 「無線機のチェックOKです」 「よし、行くぞ。ジュビロ、扉を開けてくれ」 「今開ける」  すーっと扉が開いて先の通路が現れた。 「気をつけろ。どこから敵が出て来るかわからない。ジュビロ、扉を閉めておいてく れ」 「へい、へい」  扉が閉まるのを確認してアレックス達は、一路中央制御コンピューター室への通路 を駆け出した。通路の交差点や角では注意深く敵影の存在を確認しながら突き進んで いく。  時折出くわす兵士達を有無をいわさず打ち倒しつつ目的地へと急ぐ。  大きな隔壁で閉ざされた箇所に差し掛かると、 「この先が中央制御コンピュータールームのようだな」 「動体生命反応が多数あります」 「この扉の先に敵兵がいるということか」 「どうします?」 「と、いわれても、行くしかないだろう」 「そうですけどね……」  アレックスは、隔壁の側に記された区画名を確認して、携帯無線機を通してジュビ ロに指令を出した。 「ジュビロ、Dー137ブロックの扉を開けてくれないか」 『わかった』 「レイティは後ろに下がっていろ」  レイティは技術将校で戦闘の訓練を受けておらず、かつ作戦の重要人物なのでアレ ックスは彼に危害がかからないように安全な場所への待避を命じた。レイティは命令 に従って通路の影に隠れるようにして顔だけ覗かせるようにしてアレックス達の動向 を伺っていた。 「気をつけろ。構え!」  隊員は床に伏せて銃を構えた。  重い扉がゆっくりと上がっていく。  そばの隔壁が開いて、アレックス達の姿を確認してたじろぐ敵兵。銃を構える暇を 与えることなくアレックスの下令が廊下にこだまする。 「撃て!」  一斉砲火を浴びせられてばたばたと倒れていく敵兵。  保安システムの端末に飛び付く者もいたが、すでに保安システムはジュビロが握っ ており、警報を鳴らすことも他部署へ連絡を取ることもできない。地団駄踏んでそこ を離れようとしたところを仕留められて床に倒れてしまう。  戦闘はものの数分でかたがついた。  気がつけば目前には、特殊硬質プラスティックの窓を通して、五階建てのビルに相 当するほどの部屋の中央に巨大な構築物がそびえたっていた。 「これが、中央制御コンピューターか」  システムから発生する熱を回収し、かつまた超電導回路を支える超流動状態の液体 ヘリウムが部屋全体を流れているらしく、冷えた壁面に暖かい制御室内の水蒸気が霜 状に付着している箇所が随所に見られる。 「レイティ。早速だが、はじめてくれ」 「わかりました」  自分の出番はここからだ、とばかりに端末に取り掛かるが。 「提督……。宇宙服を脱いでもいいですか? 息苦しくて精神を集中できません」  とすぐに切り返してくる。 「いいだろう。総員、宇宙服を脱いでいいぞ」  宇宙服を脱ぎ始める工作隊員。 「ふいぃー。見てくださいよ。汗びっしょりだ」 「すぐに汗が引くさ。目の前に巨大な冷蔵庫があるんだからな」 「ほんとだ。ひんやりとしてますね。風邪をひきそうだ。はやいとこかたずけましょ う」 「そうしてくれ……」  そして無線機で、ごみ処分区画のジュビロに連絡する。 「ジュビロ。そこはもういい。区画を封鎖してこっちへ合流してくれ」 「わかった。今からそっちへ行く」
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