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2018年9月 6日 (木)

銀河戦記/鳴動編 第二十一章 タルシエン要塞攻防戦 VII

第二十一章 タルシエン要塞攻防戦

                VII  要塞周囲に出現を果たしたジェシカ配下の艦載機群は、猛烈なる攻撃を加えつつ各 砲塔を破壊していった。 「さすがに堅固な要塞だな。砲塔を破壊するのが精一杯だ」  空母セイレーンより発進したエドワード中尉は、一足先にワープアウトした空母セ ラフィムから出撃したハリソン率いる第一波攻撃隊の様子を遠巻きに眺めていた。 「中隊長。カーグ少佐の重爆撃機が右上方にワープアウトです」 「よし、援護射撃に入る」  ジミーの操艦する重爆撃機を取り囲むようにして編隊が集まって来る。 「よう。みんな、待たせたな」  ジミーからの通信が入ってくる。 「隊長、いつでもいけますよ」 「よし。そのまま待機だ。第六突撃強襲艦部隊は?」 「我々の後方にて、第三次攻撃待機中です」 「うむ、提督らが要塞潜入に成功し、システムを乗っ取った後の活躍部隊だからな」  空母艦隊の出現にも要塞の方は落ち着いていた。 「新たなる敵が出現しました」 「やはり別働隊がいたか!」 「艦数およそ二千隻。空母部隊です。艦載機急速展開中!」 「迎撃しろ。その程度の艦船でこの要塞を落とすことはできまい。それより次元誘導 ミサイルの方が脅威だ。守備艦隊には迎撃を続行させよ」 「各砲塔、迎撃体制に入れ」 「守備艦隊は追撃を続行せよ」 「しかし、航空母艦が直接乗り込んでくるとは、死ぬ気ですか? 攻撃力も防御力も 弱いですから、戦闘機を発進させて後方で待機するのが通常ですよ」 「判らんよ。何か目的があるはずだが」 「ジミー・カーグ編隊が配置に付きました」 「判りました。通信士、降伏勧告にたいする返答はまだですか」 「ありません」 「やはり突入しかありませんね。大佐、もう一つの次元誘導ミサイルを要塞内に向け て発射してください。目標、敵要塞ごみ処理区画」 「了解した」  向き直り配下の部隊に指令を下すカインズ。 「サザンクロスへ、次元誘導ミサイル発射準備だ。なお弾幕として通常弾も同時に発 射する。全艦、艦首ミサイル全門発射準備」  命令が復唱伝達されて戻って来る。 「全艦ミサイル発射準備完了しました」 「よし。発射せよ」 「発射します」  全艦から一斉にミサイルが放たれて要塞を目指した。  そして次元誘導ミサイル二号機。  もちろん途中には守備艦隊が待ち受けていて迎撃体制に入っていた。 「迎撃せよ!」 「だめです! 歪曲場シールで遮られて、粒子ビーム砲が当たりません」 「迎撃ミサイルも、追従するミサイルによって落とされてしまいます」 「だめか……。こうなったら最後の手段だ。当艦は体当たりして、次元誘導ミサイル の行く手を阻む」 「提督! それは……」 「他に手があると思うか?」 「いえ……」 「前にも言ったはずだ。もはや私にはこの戦いの後はないんだ。捲土重来なくは、当 たって砕けろだ」 「判りました」 「よし! 全速前進だ。目標、次元誘導ミサイル」  セイレーン艦橋。 「いつまでもここに留まっていられません。ありったけの攻撃を敢行しつつ急いで駆 け抜けます」  防御力の小さな空母が長時間戦闘空域に留まっているわけにはいかなかった。  提督の乗る特殊ミサイルを搭載した重爆撃機を目標地点に運んで発進させるのが任 務だった。重爆撃機を発進させたら、すぐさま戦線離脱することになっていた。 「敵旗艦が次元誘導ミサイルに向っていきます」 「特攻です!」 「カスパード編隊に攻撃させて下さい。次元誘導ミサイルを落とさせるわけには参り ません」 「了解。カスパード編隊に迎撃させます」  守備艦隊旗艦。  次元誘導ミサイルに向って進撃していた。  弾幕のミサイル群の標的になっていた。 「右舷損傷」 「構うな、そのまま直進」 「左舷より、艦載機急速接近中!」 「迎撃しろ!」 「左舷、レーザーキャノン掃射!」  ミサイルと艦載機との集中攻撃を受け、ぼろぼろになっている。 「目標との距離は?」 「0.2宇宙キロ。三十秒後に接触!」 「急げよ。持たないぞ」 「目標まで二十五秒」  艦内で誘爆が続いている。  消火班が必死で消火作業にあたっている。  次ぎの瞬間、大きな爆発とともに吹き飛んでいく。  その衝撃は艦橋をも揺り動かしていた。 「弾薬庫に被弾! 爆発炎上中」 「むう……これまでか……」  再び大きな振動が起こり火の手が上がった。  床に投げ出されるフレージャー。全身傷だらけで額から血を流していた。  ゆっくりと立ち上がって周囲を見回すが、その惨状は目を覆いたくなる状況だった。  多くのオペレーター達が機器に突っ伏すように倒れている。  スクリーンに映るサラマンダーに視線を移すフレージャー。 「ランドール……貴様との決着もここまでだ」  サラマンダーに向って敬礼をするフレージャー。  フレージャーを炎が包む。  ミッドウェイ宙域会戦からの長き宿命的な戦いの終止符だった。  やがて大きな爆発に巻き込まれて吹き飛んでいく。  次元誘導ミサイルの目前で爆発炎上する旗艦。
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