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2018年12月30日 (日)

銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第一章 V

 機動戦艦ミネルバ 第一章

V 深海底秘密基地  空中戦闘から水中潜航体制に切り替わりつつあった。 「操舵手配置につきました」 「艦首魚雷担当戦闘準備よし」 「水中発射ミサイル担当戦闘準備完了」 「艦尾発射管配置完了」 「機関部、総員配置につきました。ハイドロジェット推進機関異常なし。水中戦闘速 度は四十八ノットまで可能です」 「全艦、水中潜航体制に入りました」 「よろしい。直ちに水中潜航に入ります」 「防水シャッター閉鎖」 「バラストタンクに注水」 「メインバラストタンク及び艦首バラストタンク注水開始」  ゆっくりと海中へ沈んでいくミネルバ。 「海中へ侵入します」 「深度百八十メートルまで急速潜航」 「浮遊機雷投入準備。深度調整五メートル」 「浮遊機雷、水中信管を海面下五メートルにセット」 「現在深度五十メートルです」 「浮遊機雷、準備完了」 「投入!」 「艦長、沈没して爆発したように見せかけるのですね」 「その通りです。まあ、敵が騙されてくれれば儲けもの」 「うまくいってくれればいいのですが」 「深度百メートルです」  海上で爆発した機雷からの震動が水中を伝って艦内に届いた。各部がミシミシと音 を立てて軋みはじめる。 「爆発確認」 「深度百八十メートルです」 「艦を水平に」 「艦体水平」 「艦首バラストタンク半排水。艦尾バラストタンクに五十パーセントまで注水開始」  ゆっくりと艦首が頭をあげていく。 「水平です」 「進路そのままで前進。無音潜航!」  しばらく様子を見ることにするフランソワだった。  深海底。  潜水艦が航行している。  やがてとある岩盤に近づいていくと、地響きを立てて岩が割れて、隠れていた侵入 扉が開いた。静かにその扉の中へ進む潜水艦。  秘密基地内部。  モビールスーツが所狭しと並べられており、各種の戦闘機なども自動昇降装置によ って格納されている。  プールのようになっているその水面に浮上する潜水艦。  桟橋がせり出して、潜水艦の搭乗口に掛かる。  やがて搭乗口から出てくる人物がいる。  第八占領機甲部隊司令官、レイチェル・ウィング大佐であった。  桟橋の周りには基地の主だった幹部将校達が出迎えていた。 「大佐殿。お帰りなさいませ」 「ついに、連邦の降下作戦が始まったわ」  歩きながら話を続けるレイチェルと幹部将校。 「はい。傍受した通信によれば、かなり同盟に不利な情勢のようです。やはり絶対防 衛艦隊三百万隻が壊滅させられてしまったことで、戦意消失してしまっています」 「でしょうね。現在、まともに戦える戦力と言えば、周辺艦隊の第五軍団と、ラン ドール提督のアル・サフリエニ方面軍だけです」 「なさけないことですが、出撃に間に合わなかった絶対防衛艦隊の生き残りはすでに 降伏の意思表示をしています」 「しようがないでしょ。まともに戦ったことのない司令官達ばかりなんですから。ス ティール・メイスン少将の戦歴を知れば、戦う気力も起きないでしょう」  大きな扉の前に来る。  扉を警護している兵士が敬礼し、扉を開ける。  中央作戦司令部。  岩盤を繰り抜いた洞窟状の広大な部屋に、所狭しと各種の機材やコンピューター端 末が整然と並べられ、それぞれにオペレーター達が甲斐甲斐しく操作していた。  レイチェルの入室に気づいたそれらのオペレーター達は、一斉に立ち上がって敬礼 を施し、再び端末に向かった。  部屋の正面の壁に展開するマルチパネルスクリーンに、トランター本星各地の状況 を示す映像が次々と映し出されていた。  天空から舞い降りてくる連邦軍降下部隊、迎撃する地上基地、海上に浮かぶ無数の 艦艇。攻撃する側と防衛する側の情勢が手に取るように判別できる。 「トランターが陥落するのは、時間の問題ですね」 「そうね」 「ミネルバはどうですか?」 「ミネルバは基地を出立して、連邦軍降下部隊との戦闘の後、ミューゼス海域にて潜 航状態に入りました。交信記録を解析したところでは、かなりの弾薬を消耗したもよ うです。おそらく補給が必要でしょう」 「そうね……。ミネルバの現在地と敵部隊の展開状況から、最適な補給地点を割り出 してください」 「了解しました」
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