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2019年2月23日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第二章 IV

第二章 ミスト艦隊

                 IV 「貴艦らがサラマンダー艦隊という証拠を見せてくれ。ランドール提督を出してくれ ないか」  彼らが確認のためにランドール提督を出してくれと言うのは無理からぬことだろう。  ニュースにたびたび登場する共和国同盟の英雄であるアレックスを知らない人間は いないだろうが、旗艦艦隊司令のスザンナやパトリシアを含めたその他の参謀達はほ とんど知られていなかった。 「提督はただ今会議に出席しておりまして、すぐには……。お待ちいただけますか」  まさか昼寝をしているらしいとは言えなかった。 「いいでしょう、三時間……。三時間待ちましょう。それを過ぎたら攻撃を開始しま す」  サラマンダー艦隊に勝てる見込みなどないはずだった。  さりとてこのまま通過を許すわけにもいかない。  万が一、戦闘を避けるために迂回してくれるかもしれない。  そういう思考が働いたのかもしれない。 「そ、それは……」  と、スザンナが言いかけたときだった。  通信に割り込みが入ってアレックスが答えていた。 「了解した。私がアレックス・ランドールです。これより貴艦に挨拶に向かうので乗 艦を許可されたい」  サラマンダー艦橋にいる一同が耳を疑った。 「提督の艀のドルフィン号のパイロットから出港許可願いが出ています」  オペレーターが報告すると同時にアレックスよりスザンナに連絡が届く。 「スザンナ。わたしが相手の艦に赴いて直接交渉をする。艀を出してくれ」 「まさか提督お一人で、ミスト艦隊に出向かわれるおつもりですか?」 「相手の所領内に侵入しているのだ。こちらから赴くのが礼儀というものだろう」 「判りました。一緒にSPを同行させます」 「それなら大丈夫だ。ここにコレットを連れてきている」 「コレット・サブリナ大尉ですか? しかし彼女は特務捜査官ではないですか……」 「射撃の腕前ならサラマンダーでは誰にも負けないぴか一だぞ」 「判りました。艀を出します」  出港管制オペレーターに合図を送るスザンナ。 「ドルフィン号へ、出港を許可する。三番ゲートより出港せよ」  一連のアレックスの行動について、驚きの感ある一同だった。  普段は昼寝するといって艦橋を離れたり、艦隊運用をスザンナに任せて自室に籠っ たりと、一見傍若無人とも思える行動をとるアレックス。  しかし、ここぞというときには霊能力者のように、先取りする行動を見せる。 「ミスト艦隊へ、ランドール提督自ら艀に乗って、そちらへ伺うとのことです」 「分かった。ゲートを開けてお待ちする」  発着ゲート。  係留されている格納庫から三番ゲートに移動を開始するドルフィン号。  その機体には小柄ながらもサラマンダーの図柄が施されていて、一目でランドール 専用機であることが判るようになっている。  やがて発進ゲートがゆっくりと開いていく。 『ドルフィン号、発進OKです。どうぞ』 『了解。ドルフィン号、発進します』  エンジンを吹かせて静かに宇宙空間に出るドルフィン号。  戦闘機ではないので、武装はないし高速も出せない、あくまでも艦と艦の間を移動 するための手段としての機体である。  静かにミスト艦隊の旗艦に近づいていく。  やがてミスト艦隊の着艦口が開いて誘導ビーコンが発射された。 『誘導ビーコンに乗ってください。こちらで誘導します』 『了解。誘導ビーコンを捕らえました。誘導をお願いします』  双方とも旧共和国同盟のシステムを持っているので、着艦には何のトラブルを起こ すこともなく、着艦ゲートへと進入に成功した。
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