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2019年8月 9日 (金)

妖奇退魔夜行/胞衣壺(えなつぼ)の怪 其の拾肆

陰陽退魔士・逢坂蘭子/胞衣壺(えなつぼ)の怪

其の拾肆 朝鮮人  井上課長が蘭子を訪ねて土御門神社に来ていた。  蘭子に依頼されていた事件報告であった。 「やはり殺人事件があったよ」  単刀直入に話し出す井上課長。  以下は警察事件簿に残る記録である。  終戦当時、朝鮮半島から出稼ぎに、朝鮮人労働者とその家族が大量に流入していた。  日本人男性が徴兵で留守にしている間に、日本に出稼ぎに来ていた朝鮮人達が、警察 署を襲って拳銃を奪い日本人を殺戮するなどの暴動が頻発していた。  空き家があれば押し入って我がものとし、空き地があれば問答無用に家を建てて所有 権を誇示した。  挙句の果ては、出征した知人の日本人の名を名乗って戸籍を奪うものさえいた。  かの侵入者もそんな朝鮮人の一人であった。 「通名・金本聖真、本名・金聖真(キム・ソンジン)という」  立ち寄った先で見つけた家に目を付けて、主人がいないことを確認すると、傍若無人 にも押し入って留守を守っていた女性を凌辱した。  そして、その家を女性ごと乗っ取ったのである。  やがて男が帰ってきて、惨劇は繰り広げられた。 「とまあ……そういう顛末です」  長い説明を終える井上課長。 「おかしいですね。図書館で私の調べたところでは、朝鮮人という記述は一言もありま せんでした」  疑問を投げかける蘭子。 「報道規制だよ」 「規制?」 「当時のGHQ(連合国総司令部)によるプレスコード、正式名は【日本に与うる新聞 遵則(じゅんそく)】だよ」 「プレスコードですか……」 「その一つに、『朝鮮人を批判するな』というものがあってね。朝鮮人による事件が起 きても、国籍を発表してはいけない……ということだ。当然事件はうやむやにされてし まう」 「それって、今でも通用していますよね。特に朝日新聞などは、朝鮮日報(韓国紙)日 本支局と揶揄されるほどに、朝鮮人が犯人の国籍を隠蔽して発表しないみたいだし」 「まあ、そういうことだ。日本国憲法とは言っても、実情はマッカーサーノートに則っ たGHQ憲法ということもね」 「日本は独立していないんですね」 「まあな。GHQによる WGIP(War Guilt Information Program)という「戦争につ いての罪悪感」を日本人に植え付ける洗脳政策も行われたしな」  深いため息をつく二人だった。  しばらく沈黙が続いた。 「その家は固定資産税滞納による差し押さえ・競売となったのだが、殺人現場という瑕 疵物件で長らく放置状態だったらしい。で、つい最近やっとこ売却が決まって、現在の 持ち主となった」 「で、胞衣壺が掘り出された」 「うむ……」 「ともかく人死にがあって、かなりの流血もあったのでしょうね」 「土に滲み込んでいたが、土間いっぱいに広がるほどの量の血痕があったらしい」 「殺戮と流血、そして怨念渦巻くなか、例の胞衣壺がそれらを吸い込んだとしたら… …」 「怨霊なり魔物なりが憑りつくか」 「そうとしか考えられません」 「問題は、その胞衣壺を掘り出したのは誰か?ということだな」 「ですね」  その誰かについては、朧気ながらも犯人像をイメージしていた。
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