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2019年12月17日 (火)

あっと!ヴィーナス!!第四章 part-2

あっと! ヴィーナス!!

第四章 part-2 「あなたの魂胆なんかみえみえですよ。わたしを誰と思ってますの。女神なんですから ね」 「心を読んだな」 「何かをやらかしそうな感じがしましたからね。それにそんな事しても無駄です。また記 憶を消せばいいことですから」 「どうして時間を止めた?」 「あなたにいいようにさせないためです」 「おまえにそんな能力があったのか?」 「わたしには時間を操ることはできません。時間を管理しているのは時間管理局のディア ナです」 「なのになぜ?」 「ディアナから授かったこのイヤリングのおかげです。これが時間を一時的に止めるスイ ッチになっています」 「そのイヤリングを使えば、あたしにも時間を止められるのか?」 「それは不可能です。女神の持つアイテムを使用するには、女神エナジーが必要なのです。 盗んでもしかたありませんよ」  ちぇっ、見透かされたか……。 「それにしても何で教師になってまで、どうして俺に付きまとう? 女の子に戻したらそ れでいいじゃないか」  弘美はあえて男言葉で詰問した。 「それはあなたの心です」 「こころ?」 「今しがた男の子のように振る舞った、そういう態度を改心させるためにここにいるので す」 「どういうことだ?」 「身体の方は女の子に戻しましたが、心の中までは女の子にすることができません。です からあなたが間違った方向、つまりわざと男の子のふりをするような事のないように監視 しているのです」 「余計なおせわじゃないのか?」 「わたしは、あなたを身も心も美しい真の女性に生まれ変わらせるためなら、天空の狭間 の虚無の世界に落ちてもいいわ」  ほんとかよ! 「じゃあ、落ちろよ。真の女性になってやるから」 「うそよ」  あのなあ……。  女神が嘘をついていいのかよ。 「いいに決まっているじゃない」  心を読むなよ。 「勝手でしょ」 「あーっ! もう、うっとおしい」 「どうしたの? 弘美ったら大きな声をだして……」  え?  愛ちゃんが心配そうに覗きこんでいる。  あれ? いつの間に戻ったの。  ヴィーナスもいないし。 「ホームルーム中ずっと居眠りしているなんて度胸がいいわね」 「居眠りしてた?」 「女神先生、可哀想だから寝かせておいてあげましょう、っておっしゃってさあ。やさし い先生だよね」  どこがじゃ……。  それにしても……。  もしかしたら、時間を止めたのではなくて、眠らせて意識に直接語り掛けていたのでは ないだろうか。 「弘美に愛。一時限目は、音楽だよ。そろそろ教室移動しなくちゃ遅れちゃうよ」 「わかった、弘美行こう」  と手を引く愛ちゃん。 「待ってよ。教科書と笛……」  まあ、なんにせよ……。  クラス全員は、あたしを女の子として認知していることが判った。  この時点で相川弘美は、栄進中学の女子生徒として、学校生活には何不自由しないこと が理解できた。まずは一安心だ。
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