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2020年1月 9日 (木)

あっと!ヴィーナス!!第二部 第一章 part-6

あっと! ヴィーナス!!第二部
第一章 part-6

 愛が連れ去られた!
 しかも羽根が生えた黒服の天使?によって空の彼方へと。
 天使、天使、天使……。
 天使といえば天上界。
 天上界といえば、ヴィーナス!?
「まさか、ヴィーナスの差し金か?」
 大急ぎで、自宅へと駆け出す弘美。
 息咳切りながらたどり着いた自宅に駆け上がり、台所に飛び込む。
 そこには、相も変わらず酒びたりのヴィーナスがいた。
「ヴィーナス!愛ちゃんをどこへ連れて行った!!」
「なんのことらろ?」
 呂律の回らない口調で問い返すヴィーナス。
「愛ちゃんが連れ去られたんだよ!」
「つれはられた?」
「羽根の生えた天使のような黒服に空の上に連れ去られたんだよ!」
「なんらろ?」
「天使は、おまえの仲間だろうが。おまえが指示したんだろ?」
「なんのことらあ?」
 へべれけに酔っていて、意思の疎通ができない。
「まったく肝心な時に役に立たない奴だなあ」
 どうするべきかと悩む弘美。
 こうしている間にも、愛が何をされているか……。
「なんで、愛ちゃんがさらわれなきゃならないんだよ」
 憤りいきどおりを収めきれない。

 その時だった。
「お困りのようだな」
 どこからともなく声がした。

 その声は母ではなく、もちろんヴィーナスでもなかった。
 ヴィーナスの方を見ると、すでに昏睡状態のようで話しかけることはできないだろう。
 あたりを見回したが、自分とヴィーナス以外は、ここにはいなかった。
 では、誰の声だ?
「うふふふ……」
 まただ。
 姿は見えないが、確かに誰かがいて話しかけている。
「もしかして、ディアナですか?」
 姿が消せるということは、神の部類以外に無い。
 ヴィーナスに初めて会った時に、天空の女神ディアナのことを、口を滑らしていた。
「ほほう……。記憶力は良い方だな」
 と言いながら、スーーと姿を現した。
「ヴィーナスが話していましたからね。女神は他にはいない」
「なるほど。改めて、天空の女神ディアナだ」
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