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2020年2月

2020年2月29日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第五章 アル・サフリエニ VI

第五章 アル・サフリエニ
VI

「駐留艦隊の総数は、およそ一万八千隻です」
「工業大国を防衛するには、少な過ぎやしないか……?」
「補給の問題でしょう。工業国とはいえ、資源を輸入して加工品を輸出するという国政で
すから、補給までは手が回らないでしょう。何よりも最大の問題が食料補給でしょう」
「自分達の国民でさえ食糧不足で困っているのにか?」
「その通りです。連邦軍は食料を自前で確保しなければなりませんから、大艦隊を派遣す
ることはできないでしょう」
「だろうな」
「とにかく、数で圧倒して勝利は確実ですが、やりますか?」
「当然! 戦闘配備だ」
「了解。戦闘配備」
 戦闘が開始された。
 一万八千隻対十万隻という戦力差。数の上ではウィンディーネ艦隊の圧勝というところ
だが、技術大国を防衛する責務に燃える駐留艦隊の激しい抵抗にあって、一進一退が続い
ていた。というよりも、投降を一切認めない『皆殺しのウィンディーネ』と悟って、死に
もの狂いで反撃していたのである。
「なかなかやるなあ……。エールを送りたくなるよ。しかしこれでどうだ」
 ゴードンは両翼を伸ばして完全包囲の態勢を取ると、オドリー少佐の部隊に突撃を命じ
た。
 ランドール戦法の攻撃力が加わると、さしもの駐留艦隊も態勢を乱して総崩れとなり、
降伏を認めないゴードンによって全滅に至った。
 すぐさま惑星トバの首長と面会を求めたが拒絶された。
「我々はバーナード星系連邦と協定を結んだ。たとえ今ここで解放戦線と協定を結び直し
たとしても、連邦は再び艦隊を次々と派遣してくるだろう。たかが三十万隻そこそこの解
放戦線に何ができる。最後に勝つのは連邦に決まっている。よって我々は解放戦線とは組
みしない。判ったらさっさと立ち去るが良い」
 そういわれて、
「はい、そうですか」
 と引き下がるようなゴードンではなかった。
「言ってくれるねえ……感心するよ」
 相手が言うことを聞かなければ実力行使しかない。
 ただちに降下作戦に入り、瞬く間に惑星トバを占拠してしまったのである。
 首長ら高級官僚を拘束し、連邦軍排除派の民衆運動家のリーダーを首長に据えて、解放
戦線との協定を結んでしまったのである。
 旧首脳陣は、ゴードンが実力行使という強行手段に出るとは思いもしなかったようであ
る。アレックス率いるランドール艦隊が、民衆を大切にし解放のために戦っていることは
知っている。
 おだやかなるアレックスの性格から民衆をないがしろにする行為には出ないだろう。
 そんな甘い考えがあったに違いない。
 しかし、連邦への復讐に燃えるゴードンには通じなかった。
 連邦の味方をすると公言したトバの首長を許すわけにはいかなかったのである。
 こうしてゴードンは、鉱物資源・精錬所・造船所と、戦艦を増強する手段を確保したが、
肝心の資金がなかった。民衆から税金を徴収して運用資金を得られる政府軍と違って、解
放戦線には海賊行為でもやらない限り資金集めは非常に困難であった。そもそもアレック
スが銀河帝国へ向かったのも活動資金を援助してもらうためである。
 幸いにもカルバキア共和国から鉱物資源の採掘権が認められている。そこで資源を開発
して希少金属を採掘して、それを売却して資金源とすることを決定した。そのために鉱脈
探査の専門家を呼び寄せて調査に当たらせた。まるで山師のようで、どうなるものか判ら
ないが、手をこまねいていては解決しない。
 その間にも、資金を提供してくれる友好国を求めて奔走するゴードンであった。

 第五章 了
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2020年2月28日 (金)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・25

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・25

ナレ「慌ててテパの村から脱出する一行」
勇者「これからだが、王子のメモ書きはどうなっているか?」
王子「そうですね。テパの村で得た情報として、満月の塔というものがあります」
王女「その満月の塔って、ほら丁度真南に見えるあの塔じゃないかしら」
王子「川を舟で渡っていけますね」
勇者「そのようだな。あれ?最初にここに来たときは、堰があって通れなかったか?」
王子「それは、ほら。水門開けたからでしょ、たぶん」
勇者「なるほど、たまには悪戯するのもいいもんだな」
王女「なによ、たまたま偶然が引き起こしたのでしょ」
勇者「と、とにかく。満月の塔、攻略だ!」
ナレ「ちなみにFC版などでは、満月の塔へは一旦大海へ出てから、テパに来る河口の南
にある別の河口を遡上しなければなりませんでした」
勇者「そうか……。スマホ版は、難解度を下げたというわけか」
王女「なにを言っているの?」
勇者「あ、いや。何でもないよ、独り言だ。ほら、満月の塔に着いたぞ。ってか、またも
や隠し通路だらけかよ」
王子「マッピング開始します」
勇者「どうせ、重要アイテムに到着するには、上へ上へと昇って、今度は下へ下へと降る
んだろうぜ。いつものことだけど……」
ナレ「ベギラマを使うじごくのつかい、MPを吸収するパペットマンなどに苦闘しながら
も、ついに『つきのかけら』を手に入れたのだった」
勇者「おい、こら!満月の塔の攻略を、たった一文だけで終わらせるなよ」
ナレ「いいじゃないですか。冒険の旅はまだまだこれからなんですから。端折るときは端
折らないと、飽きられますよ。一応宝箱を守っていた老人の話を聞いて終わりにしましょ
う」
老人「月みちてかけ、潮みちてひく。すべては、さだめじゃて……。ここは満月の塔。さ
あ、その宝箱を開けるがよい。それもさだめじゃて……。」
勇者「なんのこっちゃ」
王子「次の目標値は、テパの村の少年が言っていた『さんごに囲まれた洞窟』ですかね。
そこへ入るには今手に入れた『つきのかけら』が必要とのことです」
勇者「サンゴ礁か……。赤道付近から中緯度にかけて、大洋の西側にある浅瀬に形成され
るというからには……(世界地図を見て)たぶんデルコンダルの北西か南西にある、どち
らかの島だろうな」
王女「意外に物知りですね」
勇者「なあに、今スマホで検索しただけだ」
王子「なんだ……ってか、いつからスマホなんて持ってたんですか?」
勇者「いいだろう?便利だぞ。とにかく出発しよう」
王子「デルコンダル城からの船出ですね」
ナレ「ルーラでデルコンダル城へ行き舟に乗る一行」
王女「どちらの島から先に行きますか?」
勇者「そうだな、北西の方から先にしよう」
ナレ「世界地図で確認しながら、北西へと舟を進めると」
勇者「ほうらお迎えだぞ!」
ナレ「うみうし2匹とホークマンが現れた」
勇者「異種格闘戦は辛いな。うみうしって奴は、ねむりこうげき、どくこうげき、あまい
においのいき、おまけに助けも呼びやがる」
ナレ「などと喚きながらも、ホークマンらを倒した。あくまのしっぽを落とした」
勇者「あくまのしっぽ、ってなんだ?」
王子「あくま、とついているから呪われた品でしょうね」
王女「記念に預り所に寄った時に預けたらいかがでしょうか」
勇者「そうだな。売ってもどうせ二束三文だろうしな」
王女「見えましたわ。たぶん、あの島じゃないかしら」
王子「島……というよりも、祠がそのまま海に浮かんでいるという感じですね」
勇者「よし、行くぞ」
ナレ「舟を降りて、精霊の祠に入る」
勇者「精霊の祠というのか。下への階段があるな」
王子「1、2……、7階。地下7階に降りました」
ナレ「魔物との遭遇もなく降り立った階には、広々とした空間に教会のマークが四角形を
描くように配置されていた」
勇者「どうやら教会マークのまん中に立てば、何か起こりそうだな」
王子「罠ということは?」
勇者「かもしれんが……。まあ、当たって砕けろ!…だよ」
ナレ「5つの紋章が、かがやきはじめた!教会マークに炎が灯り、どこからともなく美し
い声が聞こえる……。」
声 「私を呼ぶのは誰です?私は大地の精霊ルビス…。おや?あなたがたはロトの子孫で
すね?私にはわかります。はるか昔、私が勇者ロトとかわした約束…。その約束をはたす
時が来たようです。さあ……。私の守りを、あなたがたにさずけましょう。いつか邪悪な
まぼろしに、まよいとまどった時は、これを使いなさい。必ずやあなたがたの助けになる
でしょう。♪……さあ、お行きなさい。ロトの子孫たちよ。私はいつもあなたがたを見守
っています…。」
ナレ「声とともに炎が消えて、やがて静寂がおとずれた」
王女「何を受け取ったのですか?」
勇者「え?ああ……(道具を確認)ルビスのまもり、というのが増えているな」
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2020年2月27日 (木)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・24

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・24

ナレ「まずはルーラシアからということで戻ってきた」
勇者「ここには地下牢がある。しかも片方はバリアーで守られているから、かなり重要な
ものが手に入れられそうだ」
王子「帰郷したのですから、王様にお会いになられたらいかがですか?」
王様「おお、ムーンブルクの王女ではないか!心配しておったのだぞ。お父上や城の者た
ちのことはまことに残念であったが、そなただけでも無事でよかった!これからはこのわ
しが○○の父親代わりじゃ。困ったことがあったら、いつでもわしに言うのだぞ!」
王女「ありがとうございます。ルーラシア王……」
ナレ「自分の息子はよそに、王女の方を気遣う王さまだった」
勇者「ま、いつものことだ……」
ナレ「さらに地下牢に降りる一行」
衛兵「ここは、ろうや。勇者さまのような方がいらっしゃる所ではありませぬぞ!」
囚人「おいっ!ろうやのカギは持ってるか?」
勇者「持ってねえよ」
囚人「ちっ!さっさと行きやがれ!」
勇者「うそぴょん!持ってるよ」
囚人「うひょ~ありがてえ!牢を開けてくれたお礼にいいことを教えてやろう。ラダトー
ム城の王さまが命の紋章を持ってるらしいぜっ」
勇者「うむ、すでに持ってるぜ」
王女「牢を開けて上げたというのに、この人ここから一向に出ませんね。なぜでしょう?」
勇者「まあ、いつでも出られるということが気休めになるのだろう。それに三食昼寝付き
だからな」
王子「もう一方の囚人は注意した方がよさそうですね」
王女「バリアー付きだから、相当の悪人なのでしょう」
勇者「とりあえず、トラマナだ。王子」
王子「まかせて」
ナレ「トラマナを詠じて、バリーを進む。鉄格子を開けて、中の神父姿の囚人に話しかけ
る」
神父「ほっほっほっ、私をここから出してくれるのですか?ありがたいことです。あなた
たちの亡骸をハーゴン様への手土産にしてあげましょう」
ナレ「神父は本性を現した。悪魔神官だったのだ」
勇者「なるほど、バリアー付きの牢屋に入れられていたのは、そういうことだったのか」
ナレ「戦いになるも、これまでの苦難でかなりレベルを上げていた一行の前に倒される悪
魔神官だった」
勇者「お、なんか落としたぞ!」
ナレ「勇者は、いかずちのつえを手に入れた」
王子「これ、僕と王女が装備できますよ。道具として使うと、バギの効果があります」
勇者「バギか……。王子はその呪文覚えているし、ロトの剣装備しているから、王女が装
備しろよ」
王女「いいの?」
王子「ええ、僕は構いませんよ」
王女「なら遠慮なく(装備した)」
王子「おや、神官のいた場所に何か落ちてます」
ナレ「王子は、すばやさのたねを手に入れた」
勇者「次はサマートリア城か」
囚人「坊主、いいことを教えてやろう。銀のカギを手に入れろ!銀のふちのドアなら、全
部そのカギひとつで開けることができるぜっ」
囚人「どうせ、もうすぐ世界は破滅するんです。盗みくらいいいじゃないですか、ねぇ」
勇者「たいしたことなかったな。次はサンペタか……。焚火の老人の所に行く途中にあっ
たな」
ナレ「サンペタに到着し、牢獄の前に来た」
王子「魔物が二匹捕らえられていました」
王女「さて、今度は何を持っているかしら」
勇者「戦って勝てば分かる」
ナレ「鉄格子を開けて、魔物に対峙する」
魔物「キイ!キイ!」
ナレ「ベビル二匹が現れた」
勇者「こしゃくな、いてもたれ!」
王女「なんか……悪役が言ってるみたい」
ナレ「火の息を吐くベビルだったが、難なく倒してしまう」
勇者「俺たち、つおーい!(ガッツボーズ)」
王女「何か落としたわ」
勇者「水の紋章だ!」
王子「やりましたね。これで五つの紋章全部集めましたよ」
勇者「それで、どうすればいいのだ?」
王女「そのことも大事でしょうが……。牢屋はまだありましたよ」
王子「そうでしたね。デルコンダル城の牢獄の囚人から何か聞けるか行ってみましょう」
ナレ「デルコンダル城に戻って牢屋を開けると……」
囚人「お前はいつぞやの……そうか、ついに牢のカギまで手に入れたか!金のカギのこと
を教えてやった甲斐があったというものだ。では、ありがたく出させてもらうぞ。お前た
ちも元気でな!」
王子「……。逃げて行ってしまいましたね」
勇者「誰も見てないよな?俺たちもトンズラするぞ」
王子「なんか……」
勇者「いうな!黙っていればバレないさ。とにかく次はザハンだ。神殿の奥の通路をまだ
見ていない」
ナレ「ドンずらこいて、ザハンに飛んだ」
王子「ちょ、ちょっと、ナレーションさん、その言い方は」
ナレ「勇者に合わせただけです。ザハンに到着しましたよ」
勇者「神殿の前に来たぞ。王子、トラマナだ」
王子「分かりました」
ナレ「バリアーの床を慎重に進んで、通路の先左側に入って鉄格子を開けると」
王女「機織り機がありました!(目を☆彡キラキラと輝かせて)」
王子「これで、水の羽衣が作れますね」
勇者「ついでに右側は……いのりのゆびわ、だな」
王女「テパに戻りましょう」
王子「分かりました。ルーラ!」
ナレ「テパに着くと同時に駆け出して、ドン・キホーテ、じゃなくてドン・モハメの所へ
とッシュする王女だった」
ドン「お若いの。道具をそろえて来たな。どうしても、このわしに仕事をさせたいらしい。
よし!水の羽衣を織ってしんぜよう。しかし、時間がかかるぞ。日を改めて取りに来るが
よい」
王女「できあがるまで、ラゴスから取り返した水門のカギを返しておきましょうよ」
勇者「と、その前に水門を見てみないか?」
王子「早く返してあげた方がいいのでは?困っているんじゃないですかね」
勇者「いいから、いいから」
ナレ「問答無用に水門のところに行く勇者だった」
勇者「よし、開けるぞ」
王子「わたしは見てませんからね」
王女「あたしもです」
勇者「門扉を開けてと……。なんだ何もないぞ。おっと、カギ穴があるな。このカギで開
くのかな?」
ナレ「カギを差し込んで回してみると、外で大きな音が……」
王子「ありゃあ!水門が開いて、水が流れ出しましたよ」
勇者「で、出よう。ここはもう用がない(*ノω<*) アチャー」
ナレ「取り敢えず、水門のカギを返しに行く」
男性「水門のカギを取り返して下さったのですね!あ、ありがとうございました」
勇者「ま、まあな……。じゃあな」
ナレ「そそくさと退散する勇者だった」
勇者「日を改めるのか?」
王女「宿屋で一泊すれば、自動的に日が改まります」
王子「泊まるって……。なんかまた旅疲れで寝込むとか?」
勇者「なあに大丈夫さ。、せかいじゅのはも持っているしな」
王子「それならいいです。泊まりましょう」
ナレ「何事もなく夜が明けて」
王女「さあ、行くわよ!」
ドン「おお、いいところに来た!今ちょうど出来上がったところじゃ!ほーれ、これが水
の羽衣じゃ。そちらの娘さんに着せるとよかろう」
王女「ありがとうございました」
勇者「爺さんのいうとおり、王女が着なよ」
王女「うん。(((o(^。^")o)))ワクワク」
ナレ「水の羽衣は、ギラ系の呪文や火炎ブレスなどの特殊攻撃のダメージを半分にする効
果があります」
勇者「なるほど、それでか。王女が執着した訳が、分かったな」
王子「これで、一通り牢屋巡りが完了しましたね」
ナレ「そこへ、やってきたのは……」
男性「ちょっと、あなた。すいもんのかぎを勝手に開けたでしょ。こまるなあ……。
えっ!?大神官ハーゴンをたおすために旅を?あわわわ……。」
勇者「そ、そうなんだよ。だから悪かったな」
ナレ「ということにして、テパの村を足早に立ち去るのだった」
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2020年2月26日 (水)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・23

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・23

ナレ「テパの村とおぼしき地点に向かって船出する一行」
王女「あの町に行くには、どこから上陸するのかしら?」
王子「山脈に囲まれて上陸できないですね」
勇者「平地が見えたぞ。取り敢えず上陸してみるか?」
ナレ「しかし遭遇するモンスターが強者揃いだった」
勇者「じごくのししゃ、じんめんじゅ……強い、強すぎる」
王女「パペットマンのMP吸収がいやらしい!」
王子「ここは違うようです。撤退しましょう」
ナレ「河口を見つけて上流へ向かおうとするも、やはり魔物は強力だった」
勇者「ここでもないようだ。もっと北へ向かおう」
ナレ「海岸線を北上しながら、上陸地点を探す」
王女「また河口がありましたよ」
勇者「どうなるか分からないが、行ってみるっきゃないだろ」
王子「当たって砕けろですね」
ナレ「遡って上流へと向かうと、川の行き止まりとなり、右手に町を発見した」
王女「見つけましたわ」
王子「ナイル川の源流を探していた冒険家もこんな心境だったのでしょうね」
勇者「見つけたわいいが、どうやらぐるりと回り道しなけりゃならんようだな」
ナレ「平原を歩き山裾を辿って、町の側に来ても湖が邪魔して、さらに回り道をしなけれ
ばならない」
王子「ふうっ。やっと到着しましたよ」
王女「早く入りましょう」
翁 「テパの村へようこそいらっしゃった」
王子「テパの村、っていうんですね」
兵士「私は、旅の兵士。なんても、この村には羽衣づくりの名人、ドンモハメどのがいる
と聞いたのだが……かなり気むずかしくて、気に入った道具と材料がないと、仕事を引き
受けないらしいぞ。」
王女「ええ!?羽衣づくりの名人ですってえ!!(目を輝かせる)」
王子「落ち着いてください」
王女「これが落ち着いていられますか。どこにいらっしゃるのですか?」
勇者「と、とにかく。聞き込みを開始するぞ」
王女「武器屋横の人は?」
商人「商人仲間のうわさでは、満月の塔に『つきのかけら』というふしぎな石があるそう
ですよ。でもいったい、その石にはどんなチカラがひめられているんでしょうね。うーん、
気になる……。」
勇者「それは、俺も気になるな。王子、メモしておけよ」
王子「メモしてます( ..)φカキカキ」
王女「次の人!行くわよ」
武具「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」
勇者「一応、見せてくれや。はやぶさのけん、ちからのたて……か、20000G以上するの
か。金が足りん、また後でな」
武具「また、来てくれよ!」
王女「次!西の方にいる人」
男性「ラゴスを捕まえてください!あいつが水門のカギを村から奪っていったので
す!」
王子「水門のカギですか……メモしときます」
王女「次!」
住人「この村の南に、満月の塔と呼ばれるものが、たっています。昔はそこへ舟で行けた
と聞きますわ。」
王子「舟で満月の塔へですって、先ほどのすいもんのかぎが関係しているのでは?」
勇者「ありうるな」
王女「次よ!」
女性「あたしはジーナ!うちのやどろくったら、どこへ行ったのかしら!また水門のとこ
ろで飲んだくれているのかしら!ぷんぷん!」
王子「水門ですって、やはりすいもんのかぎが必要となりそうですね」
王女「あ!金の扉があるわ!!きっと、ここにいらっしゃるに違いないわ。早く扉を開け
て!」
勇者「おいおい、興奮するなよ」
王女「早く!」
ナレ「王女にせっつかれながら、金の扉を開けると下に降りる階段があった」
王女「降りますよ」
ナレ「何らかの機械の前に老人が立っている」
王女「あなたさまは?」
老人「わしはドン・モハメ。この村で隠居する者。このわしに何か用か?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
王女「はい!(目を爛々と輝かせて)」
ドン「悪いがわしの方はそなたたちに用はない。帰ってくれ!」
王女「いけない!持ち物を軽くするために、預かり所に置いてあるんだったわ!!」
勇者「ちなみに、いいえと答えると?」
ドン「そうじゃろう。ならば帰ってくれ!」
勇者「というわけで出よう」
王女「せっかく機織り名人が見つかったというのに……。ええと、この村に預り所はある
のかしら?」
王子「ちょっと待ってください。水の羽衣を作る材料である、あまつゆのいとは手に入れ
ましたけど……旅の兵士が言ってましたよね。気に入った道具と材料がいるって、つまり
道具がないから、断られたのでは?」
王女「そ、そうだったわ。道具が足りないのよ……」
王子「もう少し、情報集めを続けましょう」
勇者「次は宿屋だな。女と寝ている男がいる?」
王女「女性は預り所の人でした」
宿男「うぬぬぬ……。ラゴスのやつめ……。私の足がもう少しはやければ、おめおめ逃が
しはしなかったものを!」
王子「ラゴスとかいう人に逃げられたのですね。何か取られたのでしょうか?」
ナレ「向かい合って会話中の二人に質問してみると」
男 「水門を開けよ。さすればかわききった川にも流れがもどるであろうぞ」
娘 「もう、おじいちゃんたら、これしかいわないの。いったい、どうしちゃったのかし
ら」
王子「水門を開けるそうです」
勇者「ふむ……。おや?町の外を犬が歩いているぞ」
王子「どうやらもっと北の方に行けるようですね」
勇者「行ってみよう。おい、犬!」
犬 「わんわんわん!」
勇者「だよな。北に禿頭がいるぞ。ワクワク」
禿男「うわー、ジーナ!オレが悪かった。ゆるしてくれ!うん?ジーナじゃないのか……。
いいか、おれがここにいるってないじょだぜっ。ヒック……。」
ナレ「はい、いいで、答えてください」
勇者「なんだ、ただの酔っぱらいか。いいえだな」
禿男「あんた、けっこう冷たいヤツだな。」
勇者「貴重な情報をくれない奴は、冷たくするに限るぜ」
王子「あそこに階段のある扉が」
勇者「どれ?だめだ、金のカギでは開かないぞ」
王子「町人達が言っていた、水門のカギが必要なのでしょう」
勇者「ラゴスとやらが持ち逃げしたんだろうな」
王子「探してみますか?」
勇者「そうだな。これで町人全員から話を聞いたから次の行動だ」
王女「どうなさいますの?」
勇者「ふふん。これだよ(と、牢屋のカギを取り出す)」
王子「なるほど、ルーラで飛んで牢屋巡りですね」
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2020年2月25日 (火)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・22

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・22

勇者「さて、次の目的は?」
王子「世界地図を見てみましょう」
王女「せかいじゅのはを取りに行く途中にあった半島に点滅している箇所がありますね」
勇者「よし、行ってみよう」
ナレ「ザハンに飛び、そこから舟で半島へと向かう」
勇者「よし、着いたぞ。入ろう」
ナレ「町の中には、焚火をしている少年と犬。そして金の扉があった」
少年「みんな、私だけをのこしてどこかに行ってしまった……。うえ~ん、さびしいよお
っ。」
勇者「町人がいない?おい、犬!」
犬 「きゃいん!きゃいん!」
勇者「お、珍しく、わんわんわん!とは鳴かないな」
王女「金の扉を開けて入ってみましょう」
王子「それしかないですね」
ナレ「その先で一行が見たものは?」
勇者「おお!地下街じゃないか?」
王子「みなさん、ここにいたんですね」
王女「さっきの少年に話してあげましょうね」
勇者「いつもの通りに情報集めだ」
女性「ようこそ、ペルポイの町に。ここはロンダルギアふもとの南。ハーゴンの呪いがふ
りかからないよう、町を地下につくったのです」
王子「なるほど、そういうわけでしたか」
少年「ぼくの名前はルーク。しかし、それいがい思い出せないのです。気づいたら、この
町の近くの海岸にたおれていて…神父さまに助けられたのです。ああ、いったいぼくは、
どこから来たんだろう」
王子「そう言えば、ザハンの村の宿屋の女将が、恋人のルークの帰りを待ち焦がれていま
したね。この人じゃないでしょうか?」
勇者「かもしれないが、彼はNPCだから、ここからは動けない。永遠に再会のできない、
儚い恋といわけだな」
王女「悲しいですね」
勇者「それが、ゲームシナリオの冷たい作為だ」
王子「教会に人がいますね。聞いてみましょう」
男 「すやすや……」
王女「寝ているだけですね」
兵士「私は見た!町の北西、ロンダルギアのふもとで、岩山がわれるのをっ!あれは、悪
魔のなせるわざ!おお、神よ!」
王子「聞きましたか?ロンダルギア……たぶん、そこにハーゴンがいるのでしょうね」
勇者「ふむ……。エンディングに向けて、まっしぐらということだな。しかし、そこから
が一番難しいんだよ。君!」
ナレ「君、とは王子と王女に向けられたものではない。つまり、これを読んでいる貴方で
すよ」
勇者「何を言っているんだか……。ここは福引き所か、券を持っていないからパス」
王子「宿屋に誰か泊まっているみたいですよ」
宿女「あら、ボーイさん。ちょうどよかったわ。お風呂はどこかしら?え?ボーイじゃな
いし、ここにはお風呂がないですって?まあ!なんてホテルなのっ!」
勇者「風呂がない?つまり、覗きもできないということか。じゃあねバイバイ(@^^)/~~~」
王子「宿の北に誰かが、散歩してるのかな」
男 「ハーゴンはまやかしのじゅつが、とくいと聞く。しかしもし、大地の精霊ルビスの
まもりがあれば、まやかしをうちやぶれようぞ!」
王子「大地の精霊ルビスのまもり……メモしておきます( ..)φカキカキ」
王女「さて、この一角は、福引き所と道具屋か。お、ここにも禿男がいる」
禿男「おたくたちも、ろうやのカギを買いに来たのかい?」
勇者「買い物には来ていないが……何か知っていそうだな。ここは、はいだ!」
禿男「オレもよお、この町で売ってるって聞いて来たんだが、とんだデマだったようだな。
ちっ!」
勇者「なるほど……。この禿男の言っていることからすると、ろうやのカギを売っている
という噂がながれている、ってことだよな」
王子「そうですね。もしかしたら、どこかで密かに売られているかもしれませんね」
勇者「こうなれば、もう一度片っ端から聞いて回ろうぜ」
王子「ここの道具屋は知らないようです」
勇者「次に回るぞ。道を隔てたとこの道具屋で聞こう」
道具「いらっしゃいませ!ここは道具屋です。どんなご用でしょう?」
勇者「何を売っているんだ?」
道具「へい。こんなものですが……。やくそう、どくけしそう、?????、キメラのつばさ、
ですが」
勇者「おい!その、?????ってのは何だ?」
道具「おっと、だんな。誰から聞きました?これはちょっと値が張りますよ。いいです
か?」
勇者「……。なんか薬物取引しているみたいだな……。それをくれ!」
道具「では、お売りいたしましょう。でも、誰にもいわないで下さいよ。どなたがお持ち
になりますか?」
勇者「もちろん俺だ!」
道具「はい、どうぞ。勇者さん!ほかにも何かご用は?」
勇者「ない!」
道具「ありがとうございました。今後ともごひいきに!」
王女「何を受け取ったのですか?アイテム名が言われませんでしたけど……」
勇者「まあ、秘密取引だからな。聞かれたらマズいのだろうよ」
王子「で、何を?」
勇者「ああ……」
ナレ「と、アイテム欄を確認すると……」
勇者「ろうやのカギだ!」
王子「やりましたね!これで各地の牢屋を開けて回れる」
勇者「まだ、全部情報を聞いていないぞ」
王子「そうですね。町の隅に家があるようです。尋ねてみましょう」
老人「テパの村に羽衣作りの名人 ドン・モハメが住んでいるそうじゃ。わしも一つ作っ
てもらいたいもんじゃのう。」
王女「えええ、羽衣作りの名人ですってえ!!(目を輝かせて)テパの村ですか?どこに
あるのですか?」
王子「知らないみたいですね」
勇者「次の目的地はテパの村に決まりだ。最後に、武器屋のメニューを見て終わりにしよ
う」
王子「武具屋のメニューは、ドラゴンキラー・ひかりのつるぎ、ミンクのコート、そして
ちからのたて、です……。金が足りませんね。ミンクのコートが欲しいところですけど」
勇者「ちょっと待てよ。北東の方に建物があるぞ、まだ見てなかったよな」
王子「そうでしたね。行ってみましょう」
王女「あら?建物の外、町の隅っこに誰かいますよ」
勇者「うむ、そういうヤツに限って重要アイテム持ってるはずだ。行くぞ」
ナレ「建物の中は牢獄だった」
牢番「私は、ラゴスというぬすっとをろうごくに入れておいた。しかし、ラゴスは逃げ出
してしまったのだ!いったい、どこからどうやって……。うーむ、ふしぎだ……。」
王女「ラゴスというえば、テバで水門のカギを持ち去った?」
王子「どうやら、ここに逃げ出してきて捕まり、また逃げ出したようですね」
勇者「どうやら脱走の名人のようだ」
ナレ「金の扉を開けて左側の牢の中にいた老人に尋ねると」
老人「大神官ハーゴン様はロンダルキアの山々に。邪心の像を持つ者だけがロンダルキ
アへの道を開くことができるのじゃよ。ふあっふあっふあっふあっ」
王子「邪心の像?メモしておきます( ..)φカキカキ」
勇者「さて、右の牢屋には誰もいないようだが……。と見せかけて、隠し扉があるはずだ
な。建物の外にいた奴が隠れているはずだ」
ナレ「壁を調べていくと隠し通路があった。出てみると、先ほどの人物が立っていた」
町人「あは、見つかっちゃった!ぼくがウワサのラゴスだよ。水門のカギを返すからもう
許してね。ごめんね」
ナレ「すいもんのカギを手に入れた」
王女「テパの村に急ぎましょう!」
勇者「テパ、テパ、言うけど……。どこにあるんだよ?」
王女「世界地図を見て、まだ行っていない所があるわ。ベラヌールから北東にある大陸の
中ほどに点滅している所があるじゃない。たぶん町だと思うわ」
王子「なんだか分かりませんけど、行くだけ行ってみればどうでしょう?どうせ行かなき
ゃならなくなりますよ」
勇者「しようがねえな。行ってみるか」
ナレ「というわけで、テパの村と思われる場所へと向かったのであった」
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2020年2月24日 (月)

冗談ドラゴンクエスト 冒険の書・21


冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・21

 

ナレ「情報集めに再びベラヌールに戻ってきた」
王子「たまには宿屋に泊まってみませんか?旅立ちからここまで、一度も宿に泊まってま
せん」
王女「そうですね。お風呂にも入って、汗を流したいです」
ナレ「久しぶりに宿屋に泊まることにした一行なのであるが……翌朝」
宿屋「おはようございます。夕べはよくおやすみでしたね。ところでもうひとり、お連れ
の方は?もしかしてご病気では?それならば、元気になられるまでお預かりしますが…」
王子「か、からだが動かない…どうやらハーゴンがぼくに呪いをかけているらしい。しか
し、やられたのがぼくひとりでよかった……たぶん、ぼくはもうだめだ。さあ、ぼくにか
まわず行ってくれっ!ううっ…」
勇者「おいおい。泊まろうと言ったのはおまえだろうが。病気になってどうする」
王女「やはり、ハーゴンの呪いでしょうか?」
兵士「……しかし、王子さまがこんなことになるなんて、私は王様に何とお伝えすればよ
いのでしょう……」
勇者「おまえが心配してもしようがねえ。王子は宿屋に任せて、先に進もう」
王女「だれか、呪いを解く方法を知っているかも知れません」
ナレ「町人に聞いて回る二人」
老人「世界樹の葉には死者を蘇らせる力があると聞く。ハーゴンは遠くからでも人を呪い
殺すことができるというが…ここはハーゴンのいるロンダルキアの地ではない。呪いの力
も弱いはずじゃ。もしかしたら、世界樹の葉でお仲間を助けることができるかもしれんぞ」
勇者「世界樹の葉か……」
王女「町の外れに来ました。花畑に女の人がいます。聞いてみましょう。何か知っている
かも」
女性「ずっと東の海の小さな島に世界樹の木が1本生えているそうですわ。そして、その
大切な葉を一度に1枚ずつだけ落とすと伝えられています」
勇者「東の海の小さな島か……」
王女「世界地図で見ると、どうやらザハンのある島の近くみたいですよ」
勇者「よし!キメラの翼で飛んで付近を探してみようぜ」
王女「その前に、隣の家にいるお方にまだ話を聞いていませんが」
勇者「そうだったか?」
ナレ「話しかけてみると、おなじみのセーブ翁だった」
勇者「冒険の書にも記録してもらったし出発だ!」
ナレ「ザハンに飛び、舟に乗って探索を始める一行」
王女「見て!あの島怪しくないですか?」
ナレ「指さす方角に、山脈に囲まれた砂漠があり、真ん中あたりだけ森があった」
勇者「島の西側の河口から入れるようだな」
王女「行ってみましょう」
ナレ「二人がその森を調べてみると」
勇者「せかいじゅのは、があったぞ!」
王女「これで王子を救えますよね」
勇者「ベラヌールに戻ろう。王子がいればルーラが使えるのだがな」
ナレ「二人は、キメラの翼を使ってベラヌールに戻ってきた」
ナレ「相も変わらず町の入り口に立つ神父」
神父「話は聞きましたぞ!お仲間の身体が呪いで動かなくなったとか……もしやあなたが
たはハーゴンを倒すつもりでは?なんと無謀なっ!……ともかく、勇気あるあなたがたの
ために祈りましょう。神のご加護があらんことを。アーメン……」
勇者「殴るぞ!こいつ、まともなこと言わんな」
王女「早く、王子の元へいきましょう」
ナレ「宿屋のベッドに臥す王子」
勇者「おい、薬を持ってきてやったぜ」
王子「あ、ありがとうございます。王女に飲ませてもらいたいな」
勇者「殴るぞ、甘えるな」
王女「いいわよ。あたしが、飲ませてあげるわ」
ナレ「やさしく介抱する王女」
王子「ありがとう!ぼくはもう大丈夫だ!心配をかけて悪かったな。さあ行こう!」
勇者「げんきんなやつだ」
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2020年2月23日 (日)

銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第六章 新造戦艦サーフェイス V

 機動戦艦ミネルバ/第六章 新造戦艦サーフェイス

 その頃、ミネルバが発進した造船所では、新造なったミネルバ級二番艦の【サーフェイ
ス】の出航式が執り行われていた。
「機関始動開始!」
「超伝導回路に液体ヘリウム注入!」
「浮上システムに異常は見当たりません」
 機関部より次々と報告がなされるサーフェイス艦橋。
 新艦長となったゼナフィス・リンゼー少佐が、造船所長官に挨拶をしていた。
「建造を急がせてしまって済みませんでした」
「なあに、いいさ。君もミネルバ討伐隊の司令官として責任重大だからね」
「これまで煮え湯を味合わせてくれたお礼は、倍にして返しますよ」
「まあ確かに、ミネルバを含むメビウス部隊によって、占領政策にもかなりの支障をきた
している。君達の活躍に期待しているよ」
「ご期待に沿うようにいたします」
 オペレーターが報告をしてくる。
「サーフェイス、出航準備完了しました」
「私は降りるとしよう」
「お手数をおかけしました」
「うん、しっかりな」
「それでは、行って参ります」
 下船する造船所所長に敬礼をしつつ見送るリンゼー少佐だった。

 やがて勇壮と造船所を出発してゆくサーフェイス。
「今度こそ互角の戦いができるぞ」
「砲弾一発で撃沈は辛かったですね」
「ああ、宇宙戦艦では、大気圏戦闘に特化したミネルバは倒せない」
「そのミネルバを早く探し出して雪辱を晴らしましょう」
「そうだな。が、どこをうろついているかだ」
「いずれ情報部から連絡があるでしょうが、パルチザンによて撹乱されていて、正しい情
報がなかなか集まらないらしいです」
「致し方ないな。こちらで独自に探し回るしかないということか」
「運まかせですね。うまく遭遇できれば良いのですけど」
「まあ、何とかなるだろう。何せ相手は、最新鋭の巨大戦艦だ。そうそう雲隠れできるも
のでもない」
「水中潜航を続けていたら?」
「何らかの作戦命令があれば、水中から出てくるだろう」
「そうですね」
「とにかく、いついつまでに掃討しろと期限は切られていないんだ。先は長いさ、のんび
りやろうじゃないか」
「はい、判りました」
「今頃、ランドール提督は何をしているのだろうな」
「噂では、援軍を求めるために銀河帝国へ向かったらしいです」
「銀河帝国か……。この戦いのキーパーソンだな」
「ランドール提督が、銀河帝国を味方に付けて戦いを挑んできたら、ひとたまりもないで
しょうね」
「例え有象無象の連中でも、作戦巧者の手に掛かれば百万馬力さ」
「司令!」
 オペレーターが突如として叫んだ。
「なんだ?」
「たった今、ラグーンのミサイルサイトが破壊されたとの報告がありました」
「たぶんミネルバでしょう」
「ラグーンか……とっくに現場を立ち去っているだろうが、方向性は掴めるだろう。よし!
急行しろ!!」
「全速前進!ラグーンへ」
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2020年2月22日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第五章 アル・サフリエニ V

第五章 アル・サフリエニ
                 V

 妹の自殺の知らせを、レイチェルから聞かされた時、ゴードンは号泣したという。
 唯一無二の肉親であり、幼少から自分が育ててきた可愛い妹の死は、連邦に対する激し
い憎悪となって燃え上がり、彼を復讐鬼へと変貌させてしまったのである。
 妹の無残死のことを知っている参謀達は同情し、彼の狂気を止めることはできなかった。
「敵艦隊全滅しました」
「よし。惑星に降下して、地上に残る連邦兵士も一人残らず一掃しろ」
 降下作戦が実行され、連邦兵士は掃討されていった。
 カルバキア共和国首都星ニーチェのハーマン・ノルディック大統領と会見するゴードン。
「いやあ、あなた方が救援に来てくださって、助かりました。感謝いたします」
「当然のことをしたまでです。連邦軍は徹底的に排除すべきです」
「しかし投降した艦まで攻撃を続けて撃沈したのは感心しませんね」
「我々には捕虜を収容するだけの余裕はありませんし、逃がしてやれば、態勢を整えてま
た舞い戻ってきます」
「国際条約に違反するのでは?」
「条約違反? 違反しているのは奴らの方じゃないですか。占領政策として連邦憲章にも
とずく新政策を実施しました。個人の自由を完全に無視している。連邦では当然のことで
しょうが、共和国においては何者にも束縛されない自由があったはず。それを連邦は……。
占領下にある女性達は、連邦の兵士相手に妊娠を強制されるという極悪非道の扱いを受け
ています。それを知らないと言うのですか?」
「いや、それは良く存じております。我が国の女性達もその制度を強要されるところでし
た。それがために救援要請を行ったのですから」
「奴らは自分達の国の制度が一番と信じて疑わず、占領した国家の制度をことごとく改変
しています」
「信じて疑わないから太刀が悪いですね」
「連邦の人間など抹殺されて当然です」
 それから二人は実務会議へと入った。
 カルバキア共和国の自治を将来に渡って維持するために、ウィンディーネ艦隊の一部を
駐留させる事。カルバキアは、ウィンディーネ艦隊への燃料・弾薬・食料の補給の義務を
負うこと。カルバキアの鉱物資源の採掘権の一部割譲などが取り交わされた。
 カルバキアにとっては不利な条件ではあるが、連邦の脅威が続いている以上、承諾する
よりなかったのである。
 鉱物資源大国カルバキア共和国を友好国とし、鉱物採掘権を得た。鉱物は精錬して含有
金属を取り出さなければならない。さらに造船所を確保して新造戦艦を建造して艦隊の増
強も図りたい。
 こうしてゴードンが次なる友好国とする候補が上がった。
「カレウス星系惑星トバへ行くぞ」
 惑星トバは、一惑星一国家という小さな国家ではあるが、鉱物資源を輸入して精錬加工
して輸出するという重金属工業都市であった。精錬した金属から戦艦を建造することので
きる造船王国でもあった。
 技術立国にとって、技術者がどれだけ大事だかは、フリード・ケースンのことを考えれ
ば一目瞭然のことであろう。たった一人で戦艦を開発設計できる能力者を失えば大きな痛
手となる。そして幸いにもそのフリードはタルシエン要塞に在中であるから、戦艦の開発
設計をやってもらい、惑星トバにて建造する。ゴードンの脳裏にはそういったプランが出
来上がっていたようである。
 しかしながら惑星トバは、共和国が滅んだ時逸早く連邦に組みして、自治権を確保して
いる。連邦としては無理に占領して、有能な技術者が逃亡するのを恐れて、自治権を認め
てその工業力を掌握することにしたのである。
 当然ながら、連邦はそれ相応の駐留艦隊を配備していた。
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2020年2月21日 (金)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・20

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・20

勇者「さてと、次の目的地はどこだ?」
王子「確か、サンペタに行く途中のローラの門に金の扉がありましたね」
勇者「そうだったな。まだ、その先を確認していなかった」
王女「あたしは初めてになりますね」
勇者「よし!行ってみよう」
ナレ「ローラの門の金の扉を開けて、旅の扉に入る一行」
勇者「と、飛んできたが……。どっかで見たことのある禿男とじじいがいるな」
王子「確かに来たことありますよ。出てみたけど、魔物が強すぎて退却した所ですよ」
勇者「おお、そうだったな。今のレベルで行けるだけ行ってみようぜ」
ナレ「オークの強力な打撃攻撃に苦労しながらも、無事に町にたどり着いた。入口に立つ
神父に聞いてみると」
勇者「ふうっ。何とかたどり着いたな」
神官「なんと、不吉な!あなたがたの顔には、死相が出ていますぞ。とても邪悪なチカラ
がとりついています。ああ、おそろしい……」
勇者「なんだと、このやろう。いきなり、そのセリフはねえだろ!!(殴りかかろうとす
る)」
王子「やめてください!(必死で止める)」
勇者「覚えておけよ。その面覚えたからな」
町人「水の都ベラヌールへようこそ。」
王女「ベラヌールって言うんですね。でも、とても広いです」
勇者「北の方に牢屋があるな」
衛兵「危険だから、ろうの中の男に近づいたりするなよ。」
勇者「そう言われると、是非とも話を聞かなきゃな。とは言っても、まずは牢屋のカギを
手に入れるしかないか」
王子「いつものように、時計回りに聞いて回りましょう」
王女「まずは、武具屋のところにいる二人ですね」
戦士「オレは『いなずまのけん』を探して旅をしている。その剣を使えば、オレのように
呪文を知らぬ男でも、稲妻を呼べるらしいのだ」
勇者「いなずまのけん……か。どこにあるのだろうな」
町人「デルコンダルにはいきましたか?なんでもルーラシアのずっと南の海にあるとか…
…。」
勇者「ううむ。ここも来る順番を間違えたようだ。おや、宿屋に顔見知りがいるぞ」
使者「おお、これは勇者さま!王さまからの伝言を伝えるため、お待ちしてしました。な
んでも、炎のほこらと呼ばれる場所に、太陽の紋章があるという話です!」
勇者「ご苦労だった。すでに知っているし、紋章も手に入れたよ」
町娘「あまつゆのいとを、せいなるおりきでおると、みずのはごろもができるそうよ。で
も、それをつくれるのは、世界で一人しかいないんですって!」
王女「教えてください!その人はどこにいらっしゃるのですか?」
町娘「……」
勇者「知らないようだな」
王女「どなかたか、知っている人はいないのかしら」
王子「もっと情報を集めましょう。おのずと道は開かれます」
神父「自らを大神官などと名乗るハーゴンには、いつか必ず天罰が下るでしょう」
勇者「天罰?何をいまさら、ハーゴンを倒すのは、勇者である俺様だ!覚えておけよ」
王子「まあ、レベル上げして、ハーゴンの居場所を突き止めなければいけませんけどね」
兵士「うわさに聞くと、デルコンダルの王さまが月の紋章を持っているらしいぞ」
王女「やはりですね。この町に来るのが遅すぎました」
王子「もう、持ってますからね」
勇者「ところで、この柱が並んでいる建物は何だ?後ろの方にも通路が続いているようだ
が……」
牧師「ただしき神は、ただしき者の味方なり。わが教会にどんなご用でしょう?」
勇者「今のところ用はないぞ。後ろに何があるんだ?隠してもだめだぞ」
神父「おお神よ!この者たちにあなたのかごがあらんことを!」
勇者「聞いても無駄だな。強行突破しかないか」
王子「カギが掛かっています」
王女「金のカギで開けましょう」
ナレ「扉を開けて、一歩踏み込んだ途端」
勇者「げっ!バリアーがあった」
王子「油断しました。トラマナ!」
ナレ「バリアーを避けて通れる呪文を唱える王子」
勇者「おい!いつの間に、そんな呪文を覚えたんだ」
王子「ここへ来る途中でレベルアップして覚えました」
勇者「そういうことは、早く言えよな」
王子「す、すみません」
勇者「まあ、いい。先へ進むぞ」
ナレ「旅の扉を進んだ先にある階段を昇ると」
老人「このほこらの西にロンダルギアへ通じる道があるという。しかし、お若いの。その
道は、かなりけわしい。あせらずにな。」
王子「メモしておきますね」
ナレ「別れを告げて、階段を降りると」
勇者「あ、こんなところに『すばやさのたね』見っけ!ラッキー(*^^)v」
王子「戻りますか?」
王女「待って下さい!先ほどのおじいさんが、ロンダルギアへ通じる道がある、とおっし
ゃってましたよね」
勇者「なるほどな。隠し通路があるということか……。もう一度トラマナ掛けてバリアー
の南側を調べてみよう」
王子「はい。あ、ありましたよ。南に通路が」
勇者「でかしたぞ。通ってみよう」
王女「あ!魔物がいます」
魔物「キイ!キイ!いぢめないでくれよー!いいこと教えるからさー。ムーンペタの町に、
水の紋章があるって話だよ。」
勇者「そうか、ありがとよ。ふむ、外へ出てみるか。あれ?炎が揺らめいているぞ」
王子「違いますよ。あれは、人魂です。サンブルグ城でも見たでしょう?」
人魂「……。勇者の子孫よ。どこへ行こうというのか?今のままでは、おぬしをこの先に、
通すわけにはいかぬ。世界をめぐり人々の話に耳をかかむけるのだ。さすれば、きっと道
は開ける。」
王子「どうやら、なんか足りないものがあるようですね」
王女「たぶん紋章か、他の何かだと思います」
勇者「そうだな。魔物が言ってた。ムーンペタにあるという紋章を取りに行こう」
ナレ「取り急ぎムーンペタに戻る一行」
勇者「ムーンペタに戻ってきたぞ」
王子「水の紋章があるということですよね」
勇者「だとしたら、焚火をしている老人のところに行く途中にある……ちっ、魔物がいる
にはいるが、牢屋に入っていやがるな」
王子「ここも牢屋のカギが必要のようですね」
勇者「急ぎ過ぎたか……もう一度、ベラヌールに戻って情報をさらに収集だ。まだ聞いて
いない人がいる」
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2020年2月20日 (木)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・19

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・19

ナレ「デルコンダル城に着いた」
勇者「お、禿げ男がここにもいるな」
禿男「お前も、かくとう試合に出るのか?くれぐれも命をそまつにするなよっ」
王女「試合ですって。出ると何か貰えるのかしら」
衛兵「まったく、王さまのかくとう好きにはこまったものです。この前も、旅の戦士をキ
ラータイガーと戦わせて……その戦士は大ケガをしてしまったんですよ。」
勇者「ふむ……なんかいやな予感がするな。とりあえず、城郭をぐるりと回ってみよう」
ナレ「城の内部に入らずに、城郭通路を見て回る」
王子「旅の扉がありました」
勇者「お!金の扉があるぞ。なんか良いものがあるかな?旅の扉は後回しだ」
商人「お客さん!こんなところに入ってきちゃこまります!」
勇者「悪い悪い。武器屋の店内だったか。おや?宝箱があるな。これは売り物か?」
商人「お客さん!以下同文」
勇者「NPCか……。つまり自由に宝箱の中身貰っても良いってことだよな」
王女「なんか悪いみたいですけど……」
勇者「気にしない気にしない。お、ガイアのよろいが入っていたぞ。ラッキー!」
王子「もう一つは、せいなるナイフでした」
勇者「ガイアのよろいは、俺しか装備できないようだな。ということで装備!!っとね」
王女「これから、どうしますか?」
勇者「ルーラのポイントは記憶したよな」
王子「はい。いつでも戻ってこれます」
勇者「なら、旅の扉に入ってみよう。どこへ通じているか確認だ」
ナレ「ワープした先は小部屋。上と右に金の扉があった」
勇者「取り敢えず右だな」
翁 「おお、待っておりましたぞ!このじいは、勇者さまにお教えすることがあります。
実は、この世界にはぎんのカギときんのカギのふたつがあり、とびらにも二つの種類が。
まずぎんのカギを見つけなされ。サマートリアの西、湖の洞くつの中にかくされていると
いう話ですじゃ。……へ?もう、ぎんのカギは手に入れたですと?いや、さすが王子さま。
おそれいったわい。」
勇者「ぎんのカギどころか、きんのカギも手に入れたぞ。王子が知っていたのでな」
ナレ「念のために外へ出てみると、ルーラシア城の南にある祠だった。さらに上の扉を開
けても、やはり同じ祠に出た」
王女「戻りましょうか?」
勇者「ラダトーム城に戻って、MPの回復とセーブしてから、ルーラで戻ろう」
王子「いやな予感のためですか?」
勇者「ああ、俺の予感は良く当たるんだ」
ナレ「ラダトーム城に戻って、回復とセーブしてから、デルコンダル城に戻る」
勇者「ここは、中庭というところか?」
王子「北の方の壇上にいるのが王さまみたいですね」
勇者「取り敢えず情報集めが先だな。中庭を時計回りに回って聞いてみよう」
王子「まずは、教会横にいる人ですね」
男 「嵐の夜、いっせきの舟が、財宝とともに海にしずんだそうです。なんでも財宝の中
には、やまびこのうえもあったとか……。」
勇者「ああ、それなら。俺が貰ったぞ。教えろ、笛の使い道を」
男 「……」
王女「知らないみたいね」
勇者「教会か……用はないが、取り敢えず聞いてみるか」
牧師「やまびこのふえは、精霊のうたごえ。城…町…洞くつ…塔…ほこら…。行くさきざ
きで、ふえを吹きなされ。ふえを吹き、山彦のかえる所に、紋章があるはずです。ところ
で……ただしき神はただしき者の味方なり。わが協会に、どんなご用でしょう?」
勇者「ふむ、またあとでな」
牧師「おお、神よ!この者たちに、あなたのかごがあらんことを!」
王子「ついに、やまびこのふえの使い方が分かりましたね」
勇者「ああ、聞いてみるものだ。次は、武器防具屋にたむろしている奴だな。お、ここに
も禿男がいる」
禿男「オレはガイアのよろいを探している。風のウワサでこのあたりの武器屋のおやじが
持っていると聞いたのだが……」
勇者「残念だが。すでに俺が見つけて装備しているぞ。ガハハハッ」
王女「お隣の女性は、預り所の人でした」
勇者「今は用がないな」
王子「ちょっと武器防具屋に寄りませんか?勇者さんはガイアの鎧だし、王女も今はみか
わしの服ですが、職人さえ見つかればみずのはごろもが手に入りますし」
勇者「そうだな。王子に集中攻撃されたら、たまらんからな」
武具「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね」
王子「ええと……。まほうのよろいを下さい」
ナレ「まほうのよろいは、ギラ系呪文のダメージを3/4にする効果がある」
武具「また来てくれよ!」
勇者「どうやら、店内からガイアの鎧を万引きしたことには気づいていないようだな。よ
しよしヾ(・ω・`)」
王女「宿屋近くの男性は?」
男性「あまり物を持ちすぎず、要らなくなったものは売るか預けるか捨てる!これが旅の
秘訣ですよ」
勇者「おまえ、俺をおちょくっているのか?ゲーム初心者でも知っているぞ」
王女「あのおじいさんのお店は何かしら。聞いてみましょう」
占師「わしは、占い師。何かおさがしものかな?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「探し物と聞かれりゃ。はい、しかないだろ。聞きたいことは山ほどあるからな」
占師「では、占ってしんぜよう。むむむ……。広場じゃ!戦いの広場が見える!さがしも
のは、この城の中。強い者のみに与えられる、と出たぞ!信じる信じないは、もちろんそ
なたたちの自由。気をつけて行きなされよ。」
王女「戦いの広場、ですって」
王子「入り口の衛兵が言ってた。旅人をキラータイガーと戦わせるという王さま……です
かね」
勇者「ううむ。男たるもの、時として敢えて戦いの渦中に身を投じることも必要だ。とも
いうがな」
王女「あそこに鉄格子に入れられた人がいますよ」
勇者「牢屋だな。囚人だろう。衆人の面前に晒す、一種のさらし刑かな。鉄格子越しに話
せるようだ」
囚人「もう、この牢に入れられて10年になる…暇つぶしにいいことを教えてやろう。金の
カギを手に入れろ!はるか南の島、ザハンに住むタシスンという男が持っているそうだ」
勇者「きんのカギはすでに持っているが……。つまり攻略の順番を間違えたってことか」
王子「このデルコンダル城を攻略してから、ザハンの町に向かうのが順当だったというわ
けですね。ルーラの町リストも、そうなっています」
勇者「まあ、そういうこともあるさ。ゲームクリエイターも予想できなかったのさ。例の
祠にあった旅の扉を、ここに設定しておけば良かったのだよ」
王女「一通り聞いて回りました。後は、壇上の王さまだけです」
勇者「まてよ、バニーガールがいるじゃないか」
王子「王さまの御前で、ナンパですか?」
勇者「悪いか!!まずは左のバニーちゃんからね」
バニ「ああ……戦ってる男の人って素敵……」
勇者「そうか。じゃあ、俺とベッドの上で、一戦しないか?」
王女「何言ってるのよ!!ポカポカ」
勇者「痛えなあ。次は右のバニーちゃんね」
バニ「ここは、戦いの広場。勇者たちのスタジアムでございますわ。」
勇者「ねえねえ、他に言うことないの?素敵な人、とか」
王様「おい!」
勇者「なんだよ。今取り込んでいるんだ」
王様「はるばるデルコンダルの城によくぞ来た!わしがこの城の王じゃ。もし、わしを楽
しませてくれたなら、そちたちに褒美を取らせよう。どうじゃ?」
勇者「勝手に話しかけてきやがったぜ」
王子「御前でじらすからですよ」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「だから、とりこんでいるから。いいえ!だ」
王様「それは残念だな。気が変わったなら、また来るがよい。さらばじゃ。」
王子「あれ?無理やり戦わせるというわけじゃないみたいですね」
王女「噂とは信憑性のないものですわ。みなさん、王さまから直接話を聞いたわけじゃな
いでしょうから」
勇者「ふむ……。気が変わったぞ。そういうことなら、その楽しみとやらを叶えてやろう
じゃないか」
王子「本気ですか?それって、キラータイガーと闘うことだと思いますけど……」
王女「古代ローマで見世物として行われていた剣闘士……?見れば広場の中にキラータイ
ガーの入れられた檻が」
勇者「これもゲームクリエイターの陰謀だろうが、まあ負けても所持金半分持っていかれ
て、最後のセーブポイントに戻されるだけだ」
王子「勇者が、そう言うなら。仕方がないですね。幸い、まほうのよろい買って、所持金
も少ないですから」
勇者「王様!戦ってやるぜ!!」
王様「なら、このスタジアムのまん中まで進むがよい!」
ナレ「言われるままに広場の方に進む一行」
魔物「ガルルルルー!」
ナレ「キラータイガーが現れた」
勇者「よっしゃあ!みんな頑張れよ!!」
ナレ「三人の協力で、キラータイガーを打倒したのであった」
王様「あっぱれ!あっぱれ!みごとな戦いぶりであった!わしからのほうびじゃ。月の紋
章をあたえよう!そちたちのかつやくを期待しておるぞ!」
勇者「ありがとうよ。期待してな」
王様「おお、勇者よ。デルコンダルの城によくぞ来た!勇者が次のレベルに……」
勇者「なるほど、戦い済んで、セーブ王になるのか。ここは野球場だったのか……」
王女「バカなこと言わないでよ」
王子「王さま、いい人でしたね」
王女「ええ、立派な方です」
勇者「さて、次の目的地へ向かおう!」
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2020年2月19日 (水)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・18

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・18

ナレ「金の扉を開けるために、ルーラシア城に戻ってきた一行」
勇者「よっしゃあ!開けまくるぞお!!」
王子「さすが勇者さんのお城ですね。宝箱が沢山並んでいます」
勇者「一応、宝物庫だからな。最強の武器とかあるかな?」
ナレ「金の扉を開けて、次々と宝箱を開ける勇者。何が見つかったかは省略」
勇者「なんだ、武器はないのか、つまらん」
王子「でも、『ロトのしるし』が入っていました。これ、後で役立つのでは?」
勇者「そういえば、ザハンに行く途中の祠に、しるしを持ってこいとか言ってた奴いる
な。後で行ってみよう」
王女「地下牢の方は?」
勇者「ああ、そこは牢屋のカギがないとダメだ。次に行こう」
王子「次は、サマートリア城ですね。金の扉が一つありました」
老人「よくぞ来た!ロトの血を引きし者たちよ!さあ!宝箱を開け、その中の物を取る

よい!」
王子「ロトの盾が入っていました」
勇者「王子が装備していいよ。ここはおまえの城だからな」
王子「ありがとうございます。せっかくだから、久ぶりに妹に会ってきます」
妹 「あっ、お兄ちゃん。ねー、あたしも連れてってよお!」
王子「だめだよ、おまえは」
妹 「なによ!お兄ちゃんのいじわるうっ」
勇者「次は、サンペタだな」
王子「焚火をしている老人のいる所ですね」
老人「大きな海のどこかに精霊のほこらがあるそうじゃ。5つの紋章を手に入れた者は、そ
こで精霊を呼び出すことができるという。もっともこの言い伝えがどこまで本当なのか、
それは誰も知らんがの……」
王女「五つの紋章を集めて、その精霊のほこらへ行けということね」
勇者「牢屋に入れられているのは魔物か……。何か持っていそうだけど、牢屋のカギを手
に入れたら戻ってこよう」
王子「はい。重要マークを付けてメモしました」
勇者「次はラダトーム城の武器屋の二階だな」
隠居「ほれ、命の紋章をやる!」
勇者「はあ?何言ってんの?」
ナレ「実は、セリフを書き留めるのを忘れてしましました(*- -)(*_ _)ペコリ」
勇者「命の紋章を貰ったという事実だけかよ」
ナレ「貰ったあとのセリフならありますよ」
隠居「こんな所まで来るとは仕方のない奴だな。わしはただの武器屋の隠居じゃよ。かっ
かっかっ!」
勇者「しようがねえな、しっかりしろよ。ナレーション」
ナレ「気を付けます」
勇者「取り敢えず、行けるところで金の扉があるのは、ここまでか」
王女「もっと町を探して回りましょう」
王子「そうですね」
勇者「とりあえず、例の祠に行ってみるか」
ナレ「再び、精霊の祠に戻り、賢者に会うと」
賢者「おお、わしは待っておった!勇者ロトの子孫が現れるのを!そなたたちにロトの兜
を授けよう!」
ナレ「『ロトのかぶと』を受け取ったのであった」
勇者「これは俺しか装備できないようだな」
王子「ですね」
王女「良くお似合いですよ」
勇者「そうか……照れるな(〃▽〃)ポッ」
ナレ「おだてに弱い勇者だった」
勇者「それにしても、行き詰ったな。町人に聞いても、先の情報が見当たらん」
王子「世界地図を見ながら、町を探していくしかないですね」
王女「そうですね。それぞれの町は地図上で点滅していますものね」
ナレ「地図を開いて確認する勇者」
勇者「ふむ、一番分かりやすいのは、ザハンの北にある島にあるな。船出だあ~」
ナレ「再び、舟に乗り北方の島、デルコンダルへと向かうのだった」
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2020年2月18日 (火)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・17

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・17

ナレ「ラダトーム城で旅の打ち合わせをする一行」
王子「どうしますか?」
勇者「陸伝いでは、もう行くところがねえようだ。旅の扉も金の鍵がないとダメだし。舟
で行けるところまで行くしかない」
王女「ちょっと、いいですか?」
勇者「なに?」
王女「迷った時には原点に戻れ、って良く言いますよね?」
勇者「原点?ルーラシア城か?」
王子「そういえば、以前勇者に会いに行った時に、旅の扉を見かけましたけど……入って
みましたか?」
勇者「いや、入ってないぞ。旅の扉というものすら知らなかったからな」
王子「行ってみませんか?」
勇者「そうだな。行こう」
ナレ「というわけで、ルーラでルーラシア城に戻る」
勇者「あった、あった。こんな所にあったとは、灯台下暗しだな」
王子「ともかく入ってみましょう」
ナレ「ルーラシア城からの旅の扉の行き着く先は?」
勇者「なんだ、何もないぞ。ただの孤島じゃないか」
王女「東の方に島が。町も見えますよ」
王子「世界地図で場所を確認しましょう」
ナレ「ステータスから世界地図を確認する」
王女「ルーラシア城からはるか南に行った場所ですね」
勇者「つまり舟で、ルーラシア城から南へ出発しろということか」
王子「そのようです」
勇者「考えても仕方がないな。行動あるのみだ。城に戻るぞ」
ナレ「ルーラシア城に戻り、舟に乗って大航海に乗り出したのだった
勇者「なーみをちゃっぷちゃっぷかきわけて♪」
王女「ごきげんですね。何の歌ですか?」
勇者「ひょっこりひょうたん島」
王子「ちょっと歌詞が違うようですが」
勇者「いいんだよ、JASRACがうるさいから。お!島が見えたぞ。町もある」
王子「原点に戻れと進言した王女の功績です」
王女「仲間ですから」
勇者「この島の存在はどこにもヒントがない!ルーラシア城の旅の扉から飛んだ孤島で、
世界地図を使って初めて発見できる。まさしくゲームクリエイターの作為そのものだな。
運命の神は自分の手で掴めということ」
王子「早く町に入りましょう」
勇者「そうだな。台風に合わないうちに上陸するぞ。長旅の末に沈没じゃたまらん」
王女「たいふう、ってなんですか?魔物の一種ですか?」
勇者「まあ、有体に言えばそうかもな。絶対に倒すことが出来ず、猛烈な攻撃を耐え忍ん
で、通り過ぎるのを待つだけの怪物だ」
王子「倒せない魔物がいるなんて……」
勇者「だから、さっさと舟を降りよう」
王女「そうしましょう」
ナレ「押っ取り刀で上陸し、町に入る一行」
女 「漁師町ザハンにようこそ。今、男たちは漁に出ていて、留守でございますわ」
勇者「ここは、ザハンというのか。にしても男がいない?もしかして酒池肉林か?」
老人「ええのう、ここは女ばかりの町じゃ。ええのう、実にええのう」
勇者「おおともよ。あんたも、そう思うか?うししっ」
ナレ「以心伝心。二人は顔を合わせて笑う」
王女「男どもはどうしようもないわね」
ナレ「あきれ返る王女だった」
王子「このザハンの町は、どの町を巡っても一つのヒントも得られなかった島にある町。
絶対に重要な情報やアイテムが隠されていると思います」
王女「あたしもそう思います。慎重に情報集めをしましょう」
ナレ「町人から知らされる情報を、一つ残らず漏らさないようにとメモに取る王子」
商人「実は、この町の男たちの船が魔物に襲われて海のもくずに……私はそのことを知ら
せに来たのですが……おお、神よ!私にはとても言えない!」
王子「その魔物って、たいふうって奴でしょうか?」
勇者「ん?ああ、そうかもな……」
宿女「春になればルークが、私の恋人ルークが漁から帰ってくるんです。ああ、ルーク…
…」
勇者「そんな男は忘れて、この俺としようぜ」
女子「あのね!海のどこかにサンゴに囲まれた洞窟があるんだって。その洞窟に入るには
月のかけらがいるって、おばあちゃんが言ってたわ!」
王子「これは重要な情報ですね。サンゴに囲まれた洞窟、月のかけら……マーク入りでメ
モしておきますね」
男子「ぼく、大きくなったらお父さんみたいな立派な漁師になるんだい!」
勇者「おう、頑張れよ」
主婦「私はタシスンの妻。夫はとても動物好きで、特に犬が大好きでした。でも、3年前
の冬の漁で夫は帰らぬ人と……今あんなことが再び起きぬように、皆が無事に戻ってくる
よう、お祈りしていたところですわ」
勇者「犬か……。王女も犬にされたんだよな。何かありそうだ。お、あそこに犬がいるぞ。
おい、犬!」
犬 「わん、わん」
ナレ「犬が後退すると……」
王子「あ!犬がいたところに、何か落ちていますよ!」
ナレ「拾い上げる勇者」
勇者「カギだ。それも金の鍵だ!!」
王子「やりましたね。これで金の扉が開けられますね」
勇者「よし、町人の話を聞くだけ聞いたら、各地にある金の扉を開けに行こう」
王子「そうね。強力な武器とかあったら、後々の冒険が楽になりますから」
王女「あたしは、強力な杖か防具が欲しいな」
勇者「情報集めを続けるぞ。お?ここは教会か?」
修女「お引き返しあそばせ。神殿を荒らす者には災いが降りかかりましょう」
勇者「そう言われると余計に踏み荒らしたくなるな。後ろに見える通路に何か良いものを
隠しているんだろう」
ナレ「神殿に踏み込もうとする勇者」
王子「ダメです!床が強力なバリアーになっています。一歩踏むだけで、相当なダメージ
を受けます。数歩で全員死亡します」
勇者「ほんとか?」
王子「トラマナという移動呪文がないと……」
勇者「トラマナ?おまえできるのか?」
王子「たぶん出来ますが、まだレベルが足りません」
勇者「しかしなあ……。こういう常人では通れない罠の先には、一級品のアイテムが眠っ
ているものだぞ」
王女「レベルが上がるまで、ここは保留にしておきましょう」
勇者「いや待て!!一歩進むごとに、HPを回復させながら行けば良い」
王子「ずいぶんな荒行ですね」
勇者「通ればリーチだ!」
王子「あの……それ、間違ってますよ。マナー違反とか言われちゃいます」
勇者「おかしいのか?」
王子「はい。ただ、リーチとだけ宣言すれば良いのです」
勇者「詳しいな。やったことあるのか?」
王子「少しだけ」
王女「話がそれてますよ」
勇者「そうだった。とにかく、荒行でバリアーを突破する!」
ナレ「というわけで、荒行を決行した先で見たものは……」
勇者「……鉄格子があるな」
王子「ありますね……」
王女「牢屋のようですわ」
勇者「なんでやねん!バリアーに守られて、しかも鉄格子まで……一体どんなアイテムが
入っているというんじゃあ!!」
王子「ろうやのカギを手に入れるしかないですね」
勇者「おまえ、ルーラで鉄格子の先に飛べ!今飛べ、すぐ飛べ!」
王子「無理ですよお」
勇者「なぜだあ!町から町へと長距離を一瞬で
飛べるのに、なぜ目と鼻の先には飛べないんじ
ゃあ!!テレポートしろ!

ナレ「声を荒げ、文字フォントも色もサイズも変えて叫ぶ勇者だった」
王女「そういうシステムになってますから」
王子「システムです」
ナレ「はい。お二方のおっしゃる通りです」
勇者「ぐぬぬぬっ……」
王子「仕方がないですよ」
王女「荒行も無駄でしたわね」
王子「戻りましょう。ルーラシア城の金の扉を開けに、ルーラ!」
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2020年2月17日 (月)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・16

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・16

勇者「さてと、ラダトーム城に戻ってきたはいいが、次の行き先はどこだ?ってところだ な」 王子「今までは、道なりに進んで行けば良かったですけど」 王女「それと竜王の助言もね」 勇者「おい、王子。メモしてるよな。町人達の会話の中にヒントはないか?」 王子「それが、今まで会った人の中に、次の行き場所を示すヒントはありません」 王子「ところで竜王の言っていたメルキドの町って、どこにあるんですかね?」 勇者「それなら、ラダトーム城を舟で南下した所にあるよ。ドラクエIでは、ゴーレムが 門番やっててよ、ようせいのふえで消えた……ちょっと寄り道して行くか」 王子「さすが、ドラクエIをプレイしただけありますね。頼りにしてます」 勇者「おだてても何もでねえよ。とにかく舟に乗れ!」 ナレ「しばらく舟で南下したところ」 勇者「おお、このあたりだよ」 ナレ「舟を降りて、メルキドへ向かうことにする」 王子「町なんて見当たりませんねえ」 勇者「おかしいなあ……。半月湖と半月山脈に囲まれたところにあるはずなんだが」 王女「確かに、それらしき湖と山脈はありますが……」 王子「もしかしたら、ハーゴン軍団に破壊されたのでは?」 勇者「ううむ……かもしれないな。しょうがないな、戻ろう」 ナレ「舟に戻り、再び海に漕ぎ出した。海のモンスターと闘いながら進み続けると」 勇者「お!あそこに祠が見えるぞ。行ってみよう」 ナレ「舟を降りて、ほこらに向かう」 王子「どうやら、聖なる祠のようです」 勇者「入ってみよう」 ナレ「祠に入ると、神官が立っており、その先の壇上階段を昇った所に、兜が置かれてい た」 勇者「おい、おっさん。そこにある兜はなんだ?」 賢者「そなたらがまことのロトの血を引きし者なら、そのしるしがあるはず。愚か者よ、 立ち去れい!」 勇者「なんだと、このやろう!!」 王子「やめてください!(勇者を制止する)」 勇者「なぜ、止める!?こいつを一発殴ってやらないと、気が済まねえ」 王女「あなたの好きなドラクエIでも、ここに居たんじゃないですか?この人」 勇者「え?そ、そう言えば……」 王子「どうやら、その『しるし』とやらを持ってこないといけないようですね」 王女「ここは、とりあえずパスして、先に見える旅の扉に入りましょう」 勇者「なんだ、この渦巻は?」 王女「旅の扉ですよ。知らないのですか?」 勇者「見たことも聞いたこともないぞ。ドラクエIにはなかったからな」 王子「また、それですか?この渦巻に飛び込むと、別の場所に飛ぶんですよ。ワープです ね」 勇者「大丈夫なのか?」 王女「大丈夫です」 勇者「よ、ようし……」 ナレ「気を取り直して、旅の扉に飛び込むと、燭台の灯る部屋のような所に、さらに三つ の旅の扉があった」 勇者「また扉だ。しかも三つも……」 王女「ちょっと、あそこを見て。何か光ってるわよ」 勇者「そうか、また、ゲームクリエイターの作為だな」 王子「ちょっと拾ってきます」 ナレ「王子が光る場所を探ると……『太陽の紋章』を手に入れた」 勇者「なるほど。竜王のひ孫が、言っていたのはこれのことだな。しかし、スマホ版は親 切設計だな。重要アイテムが光るんだから」 王女「FC版と違ってセーブや中断ができると言いたいんでしょ」 勇者「その通りだ。ん?外に出られるようだな」 ナレ「外へ出てみると、絶海の孤島のようだった」 王子「何もないですね。おや、北東の方に陸地が見えますが……行く術がないです」 勇者「戻ろうぜ。で、どの扉に入れば元の場所に戻れるんだ?」 ナレ「取り敢えず左の旅の扉に飛び込むと……」 勇者「なんだ。鍵が掛かっているぜ」 王子「どうやら、別のカギが必要ですね」 勇者「戻ろう」 ナレ「真ん中の旅の扉へ」 勇者「お、老人がいるぞ」 老人「パーゴンの神殿は、来るものにやすらぎをあたえると聞く。しかし、それはまぼろ しじゃ。だまされてはなりませぬぞ。精霊のたすけをえられよ!」 勇者「ここにも禿男がいるな」 禿男「ちっ。まいったまったよ!ここから旅の扉でいろんな場所に行けるけどよ。きんの カギがないと、どうしようもねえみたいだぜ。いったいどこにあるんだろ……。」 勇者「そうか、金の鍵が必要なのか。ふむ、やはり禿頭は重要な情報を教えてくれるよう だな」 王女「禿げ、禿げ、って失礼ですよ」 勇者「実際禿げているんだから、しようがないじゃないか」 王子「外へ出られるようですね」 勇者「よし、出てみよう」 ナレ「祠を出ると、森の中」 勇者「ここがどこか、世界地図で確認してみようぜ」 ナレ「スマホ版では、最初から地図を持っていて現在地を確認することができます」 勇者「南の方に、町があるようだな。行ってみよう」 ナレ「祠を出て数歩でモンスターと遭遇した。苦戦するもなんとか倒した」 勇者「だめだ!ここいらのモンスターは強すぎる。まだ俺たちのレベルが低いんだ。ルー ラでラダトーム城に戻ろう」 王子「分かりました。ルーラ!」 ナレ「一旦ラダトーム城に戻る一行だった」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月16日 (日)

銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第六章 新造戦艦サーフェイス Ⅳ

 機動戦艦ミネルバ/第六章 新造戦艦サーフェイス
IV

 ミサイルサイトの進入口の左右に取り付く新型機。
「準備はいいか?」
 サブリナがナイジェルに合図する。
「いいぞ、OKだ」
 ブラスター砲を扉に向けて構える両機。
「撃て!」
 二条の光跡が走り、扉を破壊する。
 濛々たる煙幕が立ち上がる。
 扉が破壊されると同時に、内部から反撃の一斉射撃がはじまる。
 敵防衛隊の戦闘機を撃破して、安全を確保したミネルバが地上に降下し、モビルスーツ
隊が降ろされてゆく。
 ハイネとオーガスが、それらを引き連れて、サブリナの元に合流する。
 全機が揃ったところで、突撃の合図を待つ。
「ジャン、一発お見舞いしてやれ」
 ナイジェルが指示を出す。
「はいよ」
 ナイジェル・ジャン機の携帯している武器は、スーパー・バズーカ砲(無反動砲)であ
る。
 片膝ついてバズーカを肩に担いで射撃姿勢を取る。
「発射!」
 バズーカが火を噴いて、破壊された扉の奥のトンネル内へと突き進む。
 轟音と共に、行き場を失った爆風・爆炎がトンネルの外へも噴出する。
 隧道という閉鎖空間では、ビーム砲よりも炸裂する弾丸を飛ばすバズーカ砲の方が有利
である。
 内部からの反撃は止んでいた。
「突入せよ!」
 サブリナの号令と共に、全機がトンネル内へと突入した。
「周囲に気をつけろよ」
 どこに敵が潜んでいる判らない、細心の注意を払うのは当然だろう。
 狭い坑道を突き進んでゆくと、広い空間に出る。
 砂丘の地下の固い岩盤の中に構築されていた。
 徹甲弾さえも貫き通すことができないために、モビルスーツによる内部からの破壊作戦
が敢行されたのである。
 敵も黙って侵入を許すわけがない。
 再び銃弾の雨あられとなった。
 敵モビルスーツも出現する。
「おいでなすったぞ。散開!」
「くらえ!」
 アイクがブラスター砲を撃ち放ったのを合図に、一斉に敵に撃ちまくる。
 敵味方入り乱れて、ビーム砲が軌跡を描く。
 弾がなくなれば、脚に装着していたビームサーベルを抜いて切りかかる。

 広い空間とは言ったが、モビルスーツが動き回れば、さすがに狭く感じる。
 閉鎖空間で、銃撃戦を繰り広げれば、当然爆煙が構内に充満して、視界が遮られる。
「赤外線センサーを使用しろ!」
 センサーに映る敵影に向かって撃ちまくり、ビームサーベルを振り下ろす。
「右だ!」
 サブリナのナビに従って、右に向き直って、切りかかってくる敵のビームサーベルを受
け止め、脚で蹴飛ばして倒し、サーベルを敵機体に突き刺す。

 かくの如く暴れまわり、ついにはミサイルサイトを攻略したのであった。
 侵入口から捕虜となった兵士達が、頭に手を置いて出てくる。
 中ではサブリナが、呼び寄せた工兵隊に指示を出していた。
「ミサイルは一つ残らず爆破するんだ」
 次々と爆弾が設置されてゆく。
「隊長!爆弾の設置完了しました!」
「よし!総員撤収しろ」

 ミネルバの艦橋。
「全員退去完了しました」
「よろしい。爆破準備<カウント!」
 起爆装置はミネルバから行う。
「十秒前、9、8……、2、1、爆破!」
 基地全体から凄まじい爆炎が上がる。
 ミサイル発射口の蓋が吹き飛び、侵入口からも爆煙が湧き出す。
 さらに連鎖反応は続いて、砂の山となって大きく隆起した。
「誘爆が続いています」
 やがて鎮火した後には、すり鉢状の陥没ができた。
「もったいない気もします」
 副長が残念がる。
「持ち運べませんし、海底秘密基地ならともかく、場所を敵に知られている以上、利用価
値はありません」
「なるほど……」

 ミサイル基地の完全破壊を確認して、
「本部に連絡。作戦完了、次の指示を乞う」
 通信を終えて、現場を立ち去るミネルバだった。
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2020年2月15日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第五章 アル・サフリエニ Ⅳ


第五章 アル・サフリエニ

IV

 

 ゴードンの心は荒んでいた。
 その背景には悲しい物語があったのである。

 

 ゴードンには妹がいた。
 その妹を残して、トリスタニア共和国同盟首都星トランターを旅立って、アル・サフリ
エニ方面に赴任したゴードン。
 やがてバーナード星系連邦が攻め寄せてきて、トランターは陥落した。
 すぐさまバーナード星系連邦憲章に基づく占領政策が行われた。
 共和国同盟軍は解体されて、新たに共和国総督軍が設立され、徴兵制度によって兵役年
齢にある男子はすべて徴兵された。
 各地に授産施設が開設され、妊娠可能年齢にある女性のすべてが強制収容された。
 授産施設。
 それはバーナード星系連邦にあって、人口殖産制度による『産めよ増やせよ』という考
えにもとずく政策の一つであった。
 女性は、子供を産んで育てるもの。相応の年齢に達したら、授産施設に入所して妊娠の
ためのプログラムに参加する。
 スカートは女性のみが着るものだ。
 と、社会通念として教育されれば、誰しもがそう思い、男性はスカートを着てはいけな
いと判断する。それが自然なのだ。
 連邦に生まれた女性達は、幼少の頃からそう教えられ育てられたために、何の疑惑も持
たずに殖産制度に従って、妊娠し子供を産みつづけている。
 もちろん妊娠し母となった女性達には、政府からの手厚い保護が受けられて働く必要も
なく、養育に専念できるようになっている。
 占領総督府は、この授産施設による人口殖産制度を、共和国同盟の女性達にも適用した
のである。
 そもそも共和国同盟憲章による教育を受けた同盟の女性達には、授産施設の何たるかを
知るよしもないし、自分の意志によらない妊娠など問題外であった。
 子供は愛し合った男性と結婚して授かるものであって、授産施設で不特定の男性をあて
がって妊娠させようなどとは、絶対に受け入れられない制度であった。
 地球古代史に記録のある、旧帝国日本軍が占領下の女性達に対して行なった強制慰問婦
問題と同じではないか。
 しかし自分達の国家の制度は正しいと信伏する総督府によって、人口殖産制度は推し進
められたのである。
 女性達は無理やり強制的に授産施設に連れてこられて、言うことを聞かないと逃げ出さ
ないように裸にされて一室に閉じ込められ、毎日のように連邦軍兵士の相手をさせられた。
 抵抗する女性は手足を縛られて無理やりに犯された。かつて同様のことを行ったハンニ
バル艦隊の将兵達のように。
 当然として女性達は妊娠することになる。
 おなかの中にいるのは、身も知らぬ連邦軍兵士の子供。
 人工中絶は認められておらず出産するしかない。
 ここで女性達は二つの選択肢を与えられることになる。
 妊娠し子供を産み育てることを容認すれば、授産施設から解放されて自由になれる。少
なくとも子供が十四歳になるまでは、次の妊娠を強要されることはない。
 もう一つは、密かに避妊ピルを服用しつつも、兵士達の相手をしながら耐え忍ぶことで
ある。連邦軍には避妊ピルを知る者がいなかったからである。差し入れと称して授産施設
の女性達に配られていた。
 ゴードンの妹も、そんな女性達の中にあった。
 そして妹は、第三の選択肢を選んだのである。
 妊娠したことを知った妹は、授産施設を抜け出し、自殺の道を選んだ。
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2020年2月14日 (金)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・15

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・15

ナレ「ラダトーム城から南へ進路を取ると、やがて小さな島にぶち当たる」 勇者「お、あれが竜王の言っていた島だな」 王子「灯台が見えますね」 王女「たぶん、灯台に目指すものがあるのでしょう」 勇者「よし、行ってみよう」 ナレ「一行が塔に入ると、門番の兵士が立っていた」 兵士「だれに聞いたか知らぬが、そなたたちも紋章を見つけに来たのか?」 ナレ「はい、いいえ、で答えてください」 勇者「いつものとおり、両方聞くがな……。まずは、はい、だ」 兵士「紋章は、ものではなく心のしるし。おのれのつよさの中に、そのしるしがきざまれ ると聞いている。いったいこれは、どういうことなのだろうか……。」 勇者「ふむ、いいえ、では?」 兵士「ならば立ち去るがよろしかろう。この大灯台の中はまものたちのすみか。とても生 きて出て来れまいぞ!」 勇者「そうか、大灯台という名称なのか。ゲームクリアのためには、昇るしかないだろな」 王子「ゲームクリアとか言わないでくださいよ」 勇者「ま、気にするな」 ナレ「ということで、大灯台の中へと突き進むのであった」 勇者「げっ!やたら入り組んでいるみたいだな。さすが、紋章のある必須ポイントだぜ」 王子「マッピングを開始します」 勇者「よろしく頼むぜ」 ナレ「迷路のような壁に囲まれた塔の中を探索する」 勇者「ミイラおとこ、を倒したがいいが、やたら『ぬののふく』落とす。持ちきれなくて 捨てるしかないぜ( 。・・)/⌒□ポイ」 王子「もったいなけど、仕方ないですね」 勇者「くそっ!行き止まりだぜ」 王子「壁がいつもと違います。どこかに隠し通路があるのでしょう」 王女「そういう時は、片手壁伝いで確認するのが常道ですよ」 勇者「忘れていたぜ。右手を壁に宛てながら歩くと……。あった!隠し通路だ」 王子「あ、階段があります」 王女「昇りましょう」 勇者「いや待て!最初に出てくる階段は、外れというのがセオリーだ。見れば隠し通路が ある。その先に行ってみよう」 ナレ「言う通りに先に行くと、十字路になっていて、それぞれの辻に階段があった」 王子「階段が四つ。どれを上がりますか」 勇者「こういう時は、一番奥の方と決まっているさ」 王女「リーダーに任せます」 王子「とにかく上に上がりましょう」 ナレ「モンスターを倒しながら着実に上の階へと進んでゆく」 勇者「塔の縁を歩くのは辛いな。うっかり外へ落ちそうになる」 王女「一歩一歩、慎重に歩きましょう」 勇者「こういう時は、スマホ版のコントロールシステムはダメだな」 王子「ゲームパッドが欲しいですね」 王女「もう、王子も毒されましたか?」 王子「あ、いや。済みません(*- -)(*_ _)ペコリ」 勇者「何とか、5階まで来たけど、モンスターが強くなってきたな」 王子「6階に来ましたが、扉がありますね」 勇者「銀の鍵で開くかな?」 王子「開きました」 勇者「よし!いいぞ」 王子「7階に来ました」 王女「さらにモンスターが強力になりましたね。ゴールドオークの攻撃力は強力です」 勇者「むっ!なんか、モンスターがいるぞ!」 王子「話しかけてみますか?」 勇者「戦闘になるか、重要なヒントをくれるか、二者択一だな」 ナレ「近づこうと、一歩進むと、モンスターは壁の中に消えた」 王子「隠し通路に消えましたね」 王女「追ってみましょう」 勇者「そうだな、他に行き場所ないからな」 ナレ「隠し通路に入ると、翁が立っていた」 王子「あれ?さっきのモンスターは?」 翁 「いやいや、何もいわなくても、じじいには分かっておりますとも旅の人!ほっほっ ほっ……。ついて来なされ。紋章のある場所へ案内してさしあげましょう!」 王女「怪しいですね」 勇者「だからといって前に進むしかない。じじいの後を追うぞ」 王子「下への階段があります。それも二つ」 王女「じいさん、角の側の階段から降りましたよ」 ナレ「翁の後を追いながら、下へ下へと階段を降りてゆく」 勇者「しかし、塔の縁ばかりの道行だな。落ちるのを待っているみたいだ」 王子「気を付けましょう」 勇者「おっ!やっとこ着いたみたいだな。宝箱が見えるぜ」 王子「おじいさんも宝箱の側に立っています」 王女「さあ、宝箱を開けよ。とばかりに誘ってますね」 勇者「罠かも知れないが、行くっきゃないだろ」 翁 「さあ、あの宝箱を開けなされ。」 勇者「ふむ、期待通りだな。とにかく開けるとしよう」 王女「その前に、体力を回復しておきましょう」 王子「そうですね。罠かも知れませんから」 勇者「よし、回復した。開けるぞ!」 ナレ「勇者は、宝箱を開けた。中はからっぽだった。」 翁 「ケケケ……!ひっかかったな!ここが、お前たちの墓場になるのさ!」 ナレ「グレムリンが4体現れた」 王子「やっぱり、罠でしたね」 王女「見え透いた罠です」 勇者「よっしゃあ!ここまでたどり着いた我々に負ける気がしないぜ!」 ナレ「こうして、グレムリンの火の息攻撃や、ラリホーの眠り攻撃に苦戦しながらも、何 とか倒すことに成功したのだった」 王子「何か落としましたよ」 ナレ「なんと、グレムリンたちは、紋章のひとつをかくし持っていた!勇者は『星の紋 章』を手に入れた!」 勇者「ちょっと待て!手に入れたっつうけど、手に持ってないぞ。王子、もってるか?」 王子「持ってません」 王女「あたしもです」 勇者「なんでやねん?」 王子「そういえば、門番の兵士が言ってましたよね」 兵士「紋章は、ものではなく心のしるし。おのれのつよさの中に、そのしるしがきざまれ ると聞いている。いったいこれは、どういうことなのだろうか……。」 王子「おのれのつよさの中って言ってましたから。ステータスを見ろということじゃない でしょうか?」 勇者「なるほどな……メニューの中の『つよさ』のところに☆マークが現れてるぞ」 王女「それが紋章を獲得したという証ですね」 王子「竜王は、五つの紋章を集めよ、と言っていましたから、後四つ集めなきゃいけない ですね」 勇者「ともかく一旦ラダトーム城に戻ろう。王子、頼む!」 王子「リレミトとルーラですね。分かりました」 ナレ「こうしてラダトーム城に戻る一行だった」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月13日 (木)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・14

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・14

ナレ「川を渡り、毒沼を越えて竜王城へとやってきた一行」 勇者「さて、まずはロトの剣を手に入れるぞ!」 王子「竜王に会いに行くのではないのですか?」 勇者「それは後回しだ。レベルアップも兼ねて、先に剣を見つける」 王女「ロトの剣があるという確証は?」 勇者「ドラクエIをプレイしたからな」 王子「なんですか、それは……」 勇者「とにかくだ。城に入ったら、マッピング頼むぞ」 王女「Iをプレイして覚えてないの?」 勇者「俺が、記憶力いいと思うか?それに、Iから百年も経っているんだ。マップも変わ っているかもしれん」 王子「はあ……わかりました」 ナレ「マッピングをしながら、城内を探索する一行。グレムリン4体の出現に手こずり、 何度も全滅を繰り返しながらも、念願のロトの剣を手にするのだった」 勇者「取ったど~!!(剣を高々と掲げる)」 王子「おめでとうございます。じゃあ、リレミトで脱出しますか?」 勇者「おう……ってか、いつリレミト覚えたんだ?」 王子「ついさっきですが」 勇者「でかしたぞ。おまえって、意外と便利な奴だな。戻ったらカツ丼奢ってやるぞ」 王子「そんなもの、この世界にありませんよ。リレミト!」 ナレ「竜王城を脱出して、一旦ラダトーム城へと帰還する」 勇者「よおし、カツ丼も食ったことだし、今度は竜王に会いに行くぞ!」 王子「ソレ、どこで食ったんですか?」 勇者「気にするな。ナレーションの大好物だそうじゃないか」 王子「そうなんですか?」 ナレ「ええ、まあ……」 王女「意外と俗物的なんですね」 ナレ「ほっといてください!」 勇者「腹ごしらえも済んだし、出発だあ!」 ナレ「再び竜王城に戻ってきた一行」 王子「前回の探検で、おおよそのマップが出来上がっています」 勇者「そうか、前回使わなかった階段を昇り降りすればいいんだよな」 王子「はい。3階からですが」 勇者「うん……(考え込んで)このロトの剣、おまえにやる!(剣を王子に手渡す)」 王子「えええ!いいんですか?」 勇者「ああ。鉄の槍じゃ、心もとないだろ?俺は、同じ攻撃力のおおかなづちで十分だ」 ナレ「なんとまあ!珍しくパーティー思いの行動をしましたね」 勇者「うるせえ!リレミト覚えてて、回復役のこいつが必要だからだ」 王子「ありがとうございます。ありがたく頂いておきます」 ナレ「こうして、竜王城の最深部へと突き進み、竜王の前へと歩み出たのであった」 竜王「よく来た、勇者よ。わしが王の中の王、竜王のひまごじゃ。最近パーゴンとかいう 者が、えらそうな顔をして、はばをきかせていると聞く。じつにふゆかいじゃ!もし、わ しにかわってパーゴンをたおしてくれるなら、いいことを教えるがどうじゃ?」 ナレ「はい、いいえ、で答えてください」 勇者「いいえ、と答えたら?」 竜王「そうかいやか……。おまえはいがいと心のせまいやつだな。では、もう何もいわぬ。 行くがよい。」 王子「何言ってるんですか?ここまで来て、知らんぷりんはないでしょ!」 勇者「うるさいなあ!じゃあ、はい、だ」 王女「なによ、その言い方は?」 勇者「間違った選択をして、ゲームオーバーになったり、スタート地点に戻されることは ないからな」 王女「勝手になさい!」 竜王「ほほう。やってくれるかっ!では、5つの紋章をあつめよ。さすれば精霊の守りが えられるという。かつてメルキドと呼ばれた町の南の海に、小さな島があるはず。まず、 そこへ行け!その島は、この城からまっすぐ南へ進めばたどりつけるはずじゃ!紋章をあ つめ、精霊のチカラをかりなければ、パーゴンはたおせまいぞ!」 勇者「紋章集めか……ドラクエⅢでいう所の、オーブ集めに相当するのだな」 王女「なんのことを、おっしゃっているのでしょうか?」 勇者「いや、こっちの話。気にするな。さあ、南の島へ向かってGO!だ」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月12日 (水)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・13

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・13

ナレ「東の海を渡りアレフガルドの国に入った一行の向かった先は、ラダトーム城」 勇者「おや、南に見える城は確か……」 王子「竜王の城ですよ」 勇者「そうか。ドラクエ Iのラスボスのいる所だな。ロトの剣があるはずだが」 王女「そこへ渡るには舟がいりますね」 王子「東の海に置いてきました」 ナレ「ちなみに、ラダトーム城へ歩いてきた場合には舟が側にないので、セーブした後ル ーラで戻ってくると、城の側に舟は現れます」 勇者「おお、珍しく解説してくれたな。サンキューだ」 ナレ「どういたしまして。城の中に入る一行であった」 勇者「ここがラダトーム城か……。なんとなく懐かしく感じるな。そうそう、このBGM だよ」 王女「来たことがあるのですか?」 勇者「いや、ない。が、血が騒ぐってやつかな」 王子「なるほど。ロトの血を継いでいるから?」 勇者「どうでもいいや。とにかくだ、確かMP回復じいさんが……おお、いたいた」 MP翁「おお、古き言い伝えの勇者の子孫たちに光あれっ!(ピカピカ)」 ナレ「全員のMPが回復した」 王子「なんでご存じだったのですか?攻略本に書いてあったのですか?」 勇者「なあに、ドラクエIは何度もやって覚えていたよ」 王女「ドラクエI?」 勇者「気にするな。さ、情報収集だろ?」 ナレ「城下町内で、手当たり次第に聞きまくる一行だった」 町人「あなたがたは、もしやロトの勇者の子孫の方々ではっ!?」 ナレ「はい、いいえ、で答えてください」 勇者「俺の名は勇者だ。それが答えだ」 町人「おお!やはりそうでしたか!ラダトームの地にお帰りなさいませっ!」 勇者「ちなみに、いいえと答えると」 町人「なーんだ。また人ちがいか……。」 勇者「おい、そこの娘。セックスしようぜ」 娘 「むかしむかし。この城にいたローラ姫さまは……世界を救った一人の若者に連れら れ旅に出たと伝えられています。いったい、あれからどれだけの年月が過ぎたでしょう か……。おかえりなさいませ!わがアレフガルドに!」 勇者「やっぱり、決まり文句しか言わないか」 王女「あそこの鍵のかかった建物はなんでしょうか?」 勇者「行ってみよう」 店子「ここは、おさいほうの店です。あまつゆのいとはいりませんか?」 王女「あまつゆのいと?それ、ください!(と、身を乗り出す)」 勇者「なんだそれ?」 王女「知らないのですか?水の羽衣を作る材料ですよ」 勇者「はごろも?缶詰メーカーか?」 王女「バカ(小声で呟く)」 店子「あら?どうしましょう。ちょうどきらしておりましたわ。あまつゆのいとは空の め ぐみ。風に運ばれドラゴンのつのと呼ばれる塔の北側の3階にいつも落ちているのです が……。」 勇者「だそうだ。残念だったな」 王女「ドラゴンのつのに行きましょう!」 勇者「おいおい。まさか、その、あまつゆのいと、とやらを取りに行くのか?」 王女「もちろんです!」 王子「行きましょう。南の塔6階を昇ってこれたんですから、北の塔の3階は楽勝でしょ うから」 勇者「しょうがねえなあ。財宝のことも気になるが、レベルアップを兼ねて行ってやるよ」 ナレ「というわけで、ドラゴンの角北の塔を難なくクリアして『あまつゆのいと』を手に ラダトーム城に戻ってきた」 勇者「お、端折りおったな」 王子「商人の財宝となれば、やはり商人に聞くのがセオリーでしょう。あそこに商人らし き人がいます」 商人「しずんだ財宝の話を知っていますか?」 ナレ「選択肢が出ています。はい、いいえ、で答えてください」 勇者「おお、ナガプルの商人から聞いているぞ。はい、だ!」 商人「海のどこかがキラリと光ったなら、そこに財宝がしずんでいるという話ですよ。」 勇者「ちなみに、いいえと答えたら……いや、それは読者(プレイヤー)にお任せしよう」 王子「なんだかなあ……」 勇者「というわけで、財宝探しに出かけるぞ!」 王子「と言われてもどこへ向かえばいいのですか?」 勇者「まあ、北か南しか行けないからな……。よし、北だ」 王女「北ですか。その根拠は?ただでさえ海の魔物は強力ですから」 勇者「おう、なんとなくだ」 王子「いつもながら、いい加減」 勇者「この物語もいい加減だからな」 ナレ「一旦ルーラでナガプルへ飛んで、そこから北へ北へと舟を進ませる」 勇者「見ろよ!光っている所があるぞ。ラーの鏡を見つけた毒沼と一緒だ。ただしスマホ 版だがよ」 王子「また、ゲームクリエイターの作為ですか?そして、わたしに潜れと?」 勇者「いや、今度は俺が潜る!」 ナレ「勇者は舟からとびおりもぐっっていった。なんと!ふねのざいほうを手に入れた!」 勇者「よし!ルーラでナガプルへ戻るぞ」 ナレ「港にいる商人に財宝を渡すと」 商人「おお!これはしずんだ舟の財宝!これで私は破産せずにすみますよ!ありがとうご ざいました!お礼にわが家の宝、やまびこのふえを、さしあげましょう。」 勇者「ありがたく頂いておこう。他に何かくれよ」 商人「そのせつは、どうもどうも。おかげで助かりました。私も、これからはお金をため ることばかりではなく。この町の人たちのために使う道を考えてみますよ。」 王女「もう、少しは遠慮してください」 ナレ「と、勇者の袖を引っ張って部屋を出る」 勇者「やまびこのふえ、とやらを貰ったのはよいが、どうやって使うのだ?おい、ナレー ション、答えろ!」 ナレ「ある場所で、それを吹くと、ある物が見つかりますよ」 勇者「ある場所、ある物、って何だよ?」 ナレ「そうですねえ……竜王なら知っているかもですよ。聞いてみたら?」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月11日 (火)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・12

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・12

メニューへ 勇者「ようやく、港町、ナガプルにたどり着いたぞ」 王女「町人からの情報を集めましょう」 町人「東の海をわたると、アレフガルドの国です。はるか昔、ロトの勇者とローラ姫は、 その国からやって来たそうですよ。」 勇者「ふうん。それくらい知っているわい……」 王子「とにかくメモしておきます」 勇者「おお、ここにも禿げ頭のおっさんがいるぞ!」 王子「またですかあ?」 勇者「当然だよ。リアクションが面白い!そのためのNPCだからな。おい、そこの禿 げ!」 禿頭「男には、用はねえなあ。よお、後ろのねえちゃん!オレと一杯やらねえか?ひっ く。」 勇者「なんだと!このやろう!!(殴りかかろうとする)」 王子「暴力はやめてください(必死で止めに入る)」 王女「そうですよ。たかがNPCの言葉に過激にならないでくださいね」 勇者「ふん!今度、同じこと言ったら、ただじゃ済まさないぞ!」 王子「とか言いながら、話しかけないで下さいよ」 王女「そうよ。NPC相手に、なに息巻いてるのよ」 王子「さあさあ、情報収集しましょう」 ナレ「勇者の背を押して、その場を離れる」 勇者「お!バニーガールのお姉ちゃんがいるぞ」 バニー「ねえ、あたしってかわいい?だったらぱふぱふしない?」 勇者「おおとも、もちろんだ!」 バニー「本当?うれしいわ。ぱふぱふぱふ。」 勇者「ぱふぱふぱふ。」 バニー「どうもありがとう。気がむいたら、また来てね。」 勇者「ふうっ……。気持ちよかったぞ」 王子「なにやってんですか!?」 勇者「勇者色を好む、って言うじゃないか」 王女「それって、英雄でしょう!」 勇者「そういえば『幸運を呼ぶサロン/色を好まぬ色男』というクエストがあるな」 王女「なにそれ?」 勇者「ドラクエXだよ。知らないのか」 王女「知るわけないでしょ。今はIIなんだから……って、何言わせるのよ!」 勇者「おお、あそこに見えるは舟じゃないか」 王子「通せんぼしているのが管理人かな?」 勇者「おい、じじい!舟を貸せ!」 翁 「ほほう。舟に乗りたいと申されるか?しかし、よそ者には舟をかさぬのが、この町 のならわし。すまんが、あきらめて下され。」 王子「ちょっと、勇者さん!手を振り上げないでください!!」 勇者「俺はまだ何もしてないぞ」 王女「嘘です。今、殴りかかろうとしてました」 勇者「……しようがねえ。他に行くぞ」 ナレ「情報を求めながら、町の北西へ」 王女「見てください。女の子が、ガラの悪い男達に囲まれてますわ」 勇者「ほっておけ。触らぬ神に祟りなし、だよ」 王女「そこの人!なにしてるんですか!?」 ナレ「勇者の態度に、たまらず声を掛ける王女」 勇者「あ、こら!余計なことを」 ナレ「一行に気づいて、駆け寄る娘」 娘 「たっ、たすけてっ!まものたちが私をっ!」 盗賊「ケケケ!その女をわたしなっ!」 ナレ「はい、いいえ。どちらにしますか?」 勇者「ここは、もちろん『はい』だろうな」 王女「何言ってるんですか!助けましょう」 勇者「まあ、待て。族の反応を見よう」 盗賊「ケケケ、バカなやつ……。おまえたちもここで食ってやろう」 ナレ「グレムリンが2体現れた!」 勇者「そう来ると思ったぞ。総員戦闘態勢!」 王子「なに、かっこつけてるんですか!」 ナレ「苦戦するも、なんとかグレムリンを倒すことに成功した」 娘 「あぶないところをどうもありがとうございました。私について来て、どうかうちの おじいさまにも会って下さいな。さあ、こちらへ」 勇者「おうとも、どこへでもついてゆくぞ。なんなら、ベッドの上でも良いぞ」 王子「何言ってんだか……」 ナレ「娘が二人を連れて行ったのは、運河の管理人のところだった」 娘 「おじいさま、ちょっと……。」 翁 「かわいいまごむすめを助けて下さったそうで、なんとお礼をいってよいやら。おお、 そうじゃ!あなたたちに舟をお貸ししようぞ。このじいいに、できるのはそれくらいじゃ。 どうか自由に乗って下され。……じゃが最近は海がずいぶん荒れてきておる。まずは、東 の海をわたって、アレフガルドの国のラダトーム城を目指しなされ。そこの王さまならき っと、あなたたちの力になってくれるじゃろう。気をつけて行きなされよ。」 勇者「そうか……。ありがたく頂いておこう。ついでだが……娘」 娘 「本当に、どうもありがとうございました。これからは、あぶない場所には近づかな いよう気をつけますわ。」 勇者「ついでだから、一緒に行かないか?」 娘 「本当に、どうもありがとうございました……以下略」 王子「無駄ですよ。NPCだから……」 翁 「気をつけて行きなされよ」 勇者「しょうがねえ……。とにかく頂けるものは頂く」 ナレ「と舟に乗り込む一行だった。ちなみに、族の問いには、どちらに答えても同じ結果 になります」 勇者「何言ってるんだか……お、なんか扉があるな。覗いてみよう」 商人「嵐の夜。財宝をつんだ私の舟がしずみました。私は、たまたま近くを通った舟に助 けられましたが、財宝は海の底に……。もし財宝をひきあげてくれたなら、きっとお礼を いたしましょう。」 勇者「お礼……ってなんだ?」 商人「嵐の夜。以下略」 勇者「ちぇっ!持ってくればいいんだろ?」 ナレ「商人宅を出る一行」 勇者「さて、これからどこへ向かえばいいんだ?」 王子「町の人が言ってましたよね。東の海を渡ったところにあるアレフガルドの国。そこ に何かありそうですが」 勇者「ロトの勇者とローラ姫の故郷ってやつか……。しょうがねえ、他に情報はないし、 行くとするか」 王女「確か、攻略本とか持ってましたよね?どうしたんですか?」 勇者「ああ、空飛んだ時に落としちまったよ」 王子「それは残念でしたね」 ナレ「というわけで、東の海を越えたアレフガルドの国へと向かうのだった」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月10日 (月)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・11

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・11

ナレ「サンペタを出立して、一旦南へサンブルグ城を横目に、さらに西へ『サンブルグ西 のほこら』を経て、西へ西へと果てしなく続く草原を渡る」 勇者「かぶとムカデが出た!しかし、なんて固いやつだ。スクルトかルカナン使えないの か?」 王子「レベル20にならないとスクルトは覚えられません」 王女「ルカナン、ついさっき覚えましたけど……。1匹や2匹くらいじゃ、MPがもった いないかもです」 勇者「そうか……。君が言うならそうなのだろうな」 王女「はい」 ナレ「かぶとムカデを倒し、さらに砂漠を越えて海が見えたら、北に進路を変えると塔が 見えてくる」 王女「あれが、ドラゴンの角です」 勇者「よし、二人とも残りのMPは?」 王子「大丈夫です」 王女「わたしも」 勇者「ならば、行くぞ!」 ナレ「ドラゴンのつの、へと入る一行」 勇者「お、誰かいるぞ」 王子「何か情報教えてくれるかも」 勇者「おい、おまえ」 男 「旅の人!知っていますか?」 勇者「知らん!」 男 「ここがドラゴンのつの、と呼ばれる有名なふたごの塔ですよ。なんでも昔は向こう 岸の塔と、つり橋でむすばれていたとか…。しかし今は、このありさま。どうやったらむ こう岸まで行けるんでしょうね……。」 勇者「風のマントがあれば行けるらしいぞ。ちなみに、はいと答えると」 男 「……。まだ何も話していないのに。ま、いいか」 勇者「と、気のない返事をするぞ」 王女「遊んでないで、急ぎましょうよ」 王子「MPも残り少なってきました」 勇者「おっしゃ!駆け抜けるぞ」 王子「あれ、攻略本見ないのですか?」 勇者「大丈夫だ。ここは単純だから」 王女「でも、吹き抜けに落ちないように気を付けましょうね」 ナレ「というわけで、最上階にたどり着く」 勇者「お、誰かいるぞ」 王子「さっきも、そう言いましたよね」 衛兵「おぬし、かぜのマントを持っておるか?」 勇者「ここは当然、『いいえ』だな」 衛兵「ここからはるか東の風の塔という所に、そのマントはあると聞く。それをつければ、 このような高い所から少しだけ空を飛ぶことができるらしいぞ。」 勇者「おお、解説ご苦労さん。で……」 王子「はい、と答えると……ですね」 勇者「おおよ。おまえも分かってきたな」 王子「どういたしまして」 男 「ならば、それをつけてここから落ちているといい。この高さならむこう岸まで飛ぶ ことができるかもしれんぞ。」 勇者「そういうわけだ。行くぞ!」 王子「あ、待ってください!」 勇者「それえ~!!」 ナレ「勢いよく空中に飛び出す勇者。一行の落ちた地点は、元の塔の入り口だった」 勇者「あれ?」 王子「何やってるんですか!そらのマントは、ちゃんと装備しなくちゃだめですよ。持っ ているだけではだめなんです!!」 勇者「あはは、うっかりしてたよ」 王女「うっかりじゃ、済みませんわよ」 勇者「……ともかく、コマンドを開いて、『そらのマント』を装備してと……よし、これ でよし!さあ、再挑戦だ」 王子「まったく……」 ナレ「ふたたび塔を昇りはじめる」 勇者「おおお、メタルスライムが現れたぞ。やっつけろ!」 ナレ「初のメタルスライムの登場に興奮する勇者」 王女「やった!ダメージ1与えたわ」 勇者「いいぞ、次は王子の番だな」 ナレ「王子の攻撃。会心の一撃!メタルスライムを倒した」 勇者「でかした!王子もやるな!!」 ナレ「1015ポイントの経験値をかくとく。全員それぞれレベルアップした」 勇者「みろ、こうなることを予測して塔から落ちたんだよ」 ナレ「ここぞとばかりに、言い訳を正当化する勇者」 勇者「よし、再び頂上に来たぞ!かぜのマントは……よし!ちゃんと装備してるぞ」 王子「だったら飛ぶのみです」 王女「ちょっと怖いです」 勇者「よし!行けえ~!!」 ナレ「ちなみに飛び降りる時は、塔の北側に向かって跳ぶようにしましょう。西側に飛ぶ と、塔の入り口に戻ってしまいます」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月 9日 (日)

銀河戦記/機動戦艦ミネルバ 第六章 新造戦艦サーフェイス Ⅲ

 機動戦艦ミネルバ/第六章 新造戦艦サーフェイス

 艦内放送があって、アイクとジャンが呼び出された。
 艦載機発着場に急行した二人に出撃命令が下された。
「おまえら二人に出撃命令が出たぞ」
 サブリナ中尉が指令を伝達する。
「待ってたぜ!ただの訓練じゃ腕が鈍っていたんだ」
「生意気を言うんじゃない。油断をすれば死ぬんだからな」
 ナイジェル中尉がたしなめる。
「へいへい」
 生返事をするアイク。
「前に乗れ、パイロットだ。わたしらは、ナビゲーターとして後ろに乗る。搭乗しろ!」
 と機体を指差すサブリナ。
「パイロットとは……。ふふん、腕が鳴るぜ」
 言いながら新型機の操縦席に乗り込むアイク。
 傍らのナイジェルの方も搭乗が完了した。
「起動してみろ」
 後部座席のサブリナからの指示がでる。
「へいよ。起動!」
 スイッチを入れるが反応がなかった。
「あれ?」
「馬鹿もん!起動ディスクが入ってない」
「あ、そうか」
 旧式モビルスーツは、起動ディスクというものはなく、本体内ROMにシステムのすべてが内臓されていた。
 有体に言えば、一般の自動車に乗る時キーを入れてエンジンをかけハンドルを握れば、誰でも自動車を乗りこなすことができる、それと同じである。
 新型は起動システムと行動学習記憶をディスクに記録するようになっている。戦闘における行動パターンを記憶学習して、今後の戦闘に活かせるようになっている。パイロットの成長と共に、新型も成長することができるというわけだ。
「ほれ、ディスクだ」
 起動ディスクをアイクに手渡すサブリナ。
「はいよ……ってか、試したのか?」
 ディスクがないのを承知で、起動してみろと指示したのだから。
「気にするな。早く起動しろ!」
「ちぇっ」
 ぶつぶつ言いながらも、ディスクを挿入してシステムを起動する。
 画面が次々と切り替わって、起動画面が表示される。
「正面スクリーン、右・左スクリーン、後方すべて正常にクリアー!」
 アイクが戦闘用の機器の確認を続けると、
「超伝導磁気浮上システム正常に作動中!」
 機関要員にしてナビゲーター役のサブリナも対応する。
「出撃準備完了!」
 すぐさま艦橋に伝えられる。
「総員出撃体制整いました」
 オペレーターが報告する。
「よろしい。順次出撃させてください」
 まずは戦闘機編隊が、先に発着艦口から出撃してゆく。
 一方のミサイルサイト側からも戦闘機が迎撃に出てきた。
 本来なら密かにじっとしているのが本筋だろうが、存在を知られて破壊工作に出られては、動くしかないだろう。
 砂漠の各所に発着口が開いて、戦闘機が出てくる。
 ミサイルサイト上空での空中戦が始まる。
「サブリナ機、ナイジェル機、出撃してください」
 新型モビルスーツにも出撃命令が出される。
「出撃だ!」
 サブリナが叫ぶ。
「アイク、行きまーす!」
 アイクが呼応する。
 飛翔型の新型がふわりと空中に浮かびながら、ゆっくりと下降してゆく。
 浮上システムを運用・監視しているのはサブリナである。
「着地する」
「はいよ」
 と、足を踏ん張るようにして、地面に着地した。
「さてと、出入り口は?」
 アイクの質問に、
「右方向十二度、六十メートルだ。砂に埋もれている。ブラスター砲で砂を吹き飛ばせ」
 レーダー手を兼ねるサブリナが答える。
「了解」
 ブラスター砲を構えて、ぶっ放す。
 砂塵を巻き上げて、入り口が姿を現す。
 遅れてナイジェル達が到着する。
「遅かったじゃないか」
 アイクが訊ねると、
「出た途端、強風にあおられたんだよ」
 ジャンが言い訳ともとれる返事をした。
「そういうことにしておくさ」
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2020年2月 8日 (土)

銀河戦記・鳴動編 第二部 第五章 アル・サフリエニ Ⅲ


第五章 アル・サフリエニ

 

 ところが、総督軍にくみしたくないとある一国が差し迫って救援を求めてきて、それに呼
応してゴードンが配下の艦隊を向かわせた。
 それが事の始まりだった。
 次々と救援要請を求める国が続出し、ゴードン率いるウィンディーネ艦隊が出動してき
た。
「奴は独断先行が過ぎる」
 ゴードン率いるウィンディーネ艦隊は、独立艦隊で自由な行動がある程度許されていた。
命令できる者は直属の上官であるアレックスだけであるが、本人は帝国へ行ってしまって
いる。よって、自由気ままに行動しているわけである。
 フランクは、指揮下の第五師団を当初予定通りの防衛陣から動かさなかった。また、チ
ェスター准将の第十七艦隊以下の第八師団もそれに従った。ゴードンだけが突出して単独
行動を続けていたのである。
 以前、ゴードンは冗談めいて言った事がある。
「遠征が失敗したら、いっそのことアル・サフリエニ共和国でも作って、細々とでもいい
から生き残りを図った方がいいかも知れないね」
 当時は笑って済まされたが、
「もしかしたら……、本気でアル・サフリエニ共和国を興すつもりかもしれない」
 救援要請を受けているのは、そのための地盤固めかもしれない。住民達の心象を良くし、
一念発起の際には協力を取り付ける所存なのだろう。
 銀河帝国からの放映は続いている。
 総督軍二百五十万隻に及ぶ侵略軍のことを報じており、アレクサンダー元帥が、これを
百二十万隻で迎え撃つことを表明したと発表して終了した。
「百二十万隻対二百五十万隻か……。それなりに策を練ってはいると思うが、自分が育て
上げた第十七艦隊とは違う。どこまでやれるのか見物だな」

 

 その頃、カルバキア共和国へ向かっているウィンディーネ艦隊。
「まもなくカルバキア共和国です」
「オードリー少佐を呼んでくれ」
 正面スクリーンにポップアップでオードリー少佐が現れた。彼はつい最近までゴードン
の作戦参謀をやっていたが、配置転換で二千隻を従えた部隊司令官となっていた。
「敵艦隊の背後に先回りして退路を遮断してくれ」
「判りました。逃がしはしませんよ」
 ポップアップの映像が消えて、カルバキア共和国の首都星ニーチェが近づきつつあった。
 カルバキアは五十ほどの恒星・惑星からなる国家で、人が住めるのはニーチェだけだが、
他惑星には鉄・ニッケル・タングステンといった鉱物資源が豊富に埋蔵されていて、鉱物資
源大国となっていた。他惑星には軌道上に宇宙コロニーを建設して移り住み、資源開発を
行っていた。
「敵艦隊発見!」
「ようし攻撃開始だ。一隻も逃がすなよ」
 ニーチェの軌道上に展開していた連邦艦隊、はるかに勝るウィンディーネ艦隊の来襲を
受けて、あわてて撤退をはじめた。
「敵艦隊、撤退します」
「逃がすな。追撃しろ」
 アレックスの場合は、撤退する艦隊は追撃しないという方針を貫いていたが、ゴードン
の場合は追撃して全滅させるのが方針のようだ。
 猛攻を受けて次々と撃沈していく連邦艦隊。退路に新たに出現した別働隊によって退路
を絶たれ、観念した連邦艦隊は投降信号を打ち上げて停船した。
「白信号三つ。投降信号です」
「構わん。攻撃を続けろ。一隻も残さず殲滅するんだ」
 この頃のゴードン率いる艦隊は、皆殺しのウィンディーネと恐れられ、連邦軍にとって
は恐怖の代名詞となりつつあった。ウィンディーネ艦隊とそうした連邦軍はことごとく全
滅させられ、救命艇で脱出しようとする者までも容赦なく攻撃、一兵卒に至るまで残らず
殺戮を繰り返していた。
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2020年2月 7日 (金)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・10

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・10

勇者「ふう、やっとこたどり着いたぜ」 王子「これからが正念場ですよ」 勇者「おまえが、リレミト覚えてくれていれば楽だったのだが……ま、死ぬ気で行くっき ゃないな」 王女「死ぬ気なんていやですよ」 勇者「塔を登っていくうちに、リレミト覚えるだろうさ」 王子「急かさないでくださいよ」 勇者「とにかく入るぞ!」 王女「はい!」 ナレ「こうして序盤の最難関というべき、風の塔攻略に上り始めたのであった」 勇者「お、早速NPCの登場だぞ」 衛兵「塔のがいへきの通路を歩く時は、足元に気をつけろよ。」 勇者「いいえ、と答えたら?」 衛兵「なんと、足を踏みはずして落ちてもいいのか!?そんなにむてっぽうではこの先の 旅が思いやられるぞ。」 王子「はい、と答えると?」 衛兵「なかなか素直なヤツだな。さてはもう足をふみはずして落ちたことがあるのだろ う。」 王女「何を遊んでいるのですか!」 勇者「王女はまじめだなあ」 王女「これが普通です!」 王子「ところで勇者さん」 勇者「ん?」 王子「片手に何を持ってらっしゃるのですか?冊子のようですが」 勇者「あ、これね。攻略本だよ、塔内のマップを見てるんだ」 王子「そんなズルしていいんですか?私たち、冒険しているんですよね……?」 勇者「何を言うか!こんな入り組んだマップじゃ直ぐに迷子になるぞ。攻略本なしではお 目当てにたどり着けるか!!」 王女「いい加減なんですね」 勇者「いい加減、結構じゃないか」 ナレ「こうして、勇気と知性ならぬ、攻略本のおかげで無事に『風のマント』を入手した のであった」 勇者「ようし、この調子で最上階にある『いのりのゆびわ』も手に入れるぞ!」 ナレ「レベルアップも兼ねて、塔の宝箱アイテム集めを続ける」 勇者「いのりのゆびわGET!まあこんなもんだろう。塔を出るとしよう」 ナレ「作戦会議?のために、一旦サンペタに戻ってきた」 勇者「さて、これからどこへ向かうべきか?情報はどうなっているか」 王子「済みません……。サンペタの後については、メモがないです」 勇者「そうか……。行き当たりばったりで行くしかないか」 王女「サンペタから西の方角へ道なりに進んでいくよりないでしょう」 勇者「そうだな。そちら方面はまだ行っていなかったな」 王子「装備を整えてから出発しましょう」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月 6日 (木)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・9

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・9

勇者「仲間が増えたのは良いが、これからどこへ行けばいいんだ?」 王子「ヒントなら情報集めの時、禿頭の町人が言ってたじゃないですか」 禿頭「どこかの塔の中に、空を飛べるマントがあるらしいぜっ。そのマントをつけている と高い所から落ちた時、少しだけ空を飛べるんだとよ。この話はぜったいおぼえておいた ほうがいいぜ!」 王子「ってね。塔を探しましょう」 勇者「おまえ、記憶力いいな。迷探偵コナンか?」 王子「いやだなあ……。町人から聞いたことを、全部メモしていただけです。冒険の基本 じゃないですか」 勇者「そうか……。俺は、行き当たりばったりでやってきたからなあ」 王女「塔……っていえば、この町から北東へ行き、橋を渡った南の方にありますよ」 勇者「行ったことあるのか?」 王女「ええ、幼い頃によく遊びに行きました。でも、今はハーゴンに襲われて、モンス ターの巣窟に」 勇者「そこへ行くとするか」 王子「行きましょう!」 勇者「すぐは無理だな」 王子「どうして?」 勇者「どうせ、王女はレベル1だし装備もある程度整えてからでないとな」 王子「王女の装備って……せいなるナイフくらいしかありませんよね」 勇者「とにかく、しばらくレベルアップに励むとするか。せめてこいつ(王子)がリレミ トを覚えるまでな」 王女「お世話かけます。道のりは遠いですから、出発の際にはキメラの翼を買っておいた ほうがいいです」 勇者「王子がルーラを覚えたが、まあ念のために買っておくか。戦闘に夢中になってMP 使い果たしたってこともあるしな」 王子「そうですね。何事も慎重勇者さんのように」 ナレ「こうして、サンペタ周辺でレベルアップし、頃合いをみて塔へと向かうのだった」 王女「森を抜けて二つ目の橋を渡ったら、海岸線に出ますよ」 勇者「海岸線ったって……何だよこの道は。ジグザグしていて歩きづらいぞ」 王子「しかも、やたらマンドリルが出ますね」 王女「塔にたどり着く前に、MPが底を付きそうです」 王子「毒攻撃してくるモンスターがほとんど出ないのが救いですね」 勇者「キアリー担当だからな」 ナレ「塔への道のりは遠く、モンスターも強力だ。途中何度もサンペタに戻って宿に泊ま り回復してまた出発することを繰り返した」 勇者「森を抜け、海岸線に苦労して、山岳地帯も抜けて、また橋かよ。どんだけ橋を渡れ ば到達するんだ?」 王女「全部で六つだったと思います」 ナレ「そしてついに風の塔にたどり着いたのである」 ポチッとよろしく! 11

2020年2月 5日 (水)

アッと!ヴィーナス!!第二部 第二章 part-11(終章)

あっと! ヴィーナス!!第二部
第二章 part-11(終章)

「大団円ということだ」
 ゼウスが手打ちにする。
「さてと……ディアナ!」
「はっ!」
 ディアナが傅く。
「天駆ける戦車で、二人を地上に送り届けよ」
「御意にございます」
 ということで、神殿に天駆ける戦車が呼び寄せられる。
 清々したといった表情で、戦車に乗る弘美と愛。
「ヴィーナス、こっちへ」
 と手招きして耳打ちする。
「いいな、ヴィーナス。弘美のことは任せる。あのじゃじゃ馬っ気の気性を直して、清楚
な乙女になるように仕向けるのだ」
「判りました。そして……」
 言いかけるヴィーナスの口を封じて、
「言わずもがなだ」
 頷くヴィーナス。
「行くぞ、ヴィーナス!」
 ディアナが急かせる。
「今行く(返事をして)では、ゼウス様。行って参ります」
「よろしくな」
 弘美と愛、端麗なる女神二神を乗せた天駆ける戦車は地上へと舞い降りていく。


 二人を見届けたゼウス。
 傍らに石像にされた黒服の石化を解いて、
「黒服よ」
 しばし呆然としていた黒服は、気を取り直して、
「はっ!」
「おまえには、下界に下りて弘美の身辺警護の役を命ずる」
「御意!」
「行け!」
 黒服は、羽をはばたかせて飛び上がり、弘美のいる下界へと降りていった。


 その頃。
 石像にされたアポロン。
「ちくしょう!石化が解けたら、必ず復讐してやるからなあ。ハーデスと共謀して地の底
へと追いやってやる」
 と呪い続けていたとさ。

あっと!ヴィーナス 第二部 了

第三部 ハーデス/地の世界編、につづく……かもしれない(*^^)v
第四部 ポセイドン/海の世界編?(`・ω・´)ゞ
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2020年2月 4日 (火)

アッと!ヴィーナス!!第二部 第二章 part-10

あっと! ヴィーナス!!第二部(32)
第二章 part-10

「油断したな……。まさか暴力を振るうとは思わなかったよ。可愛い顔している割には豪
傑のようだ。まるで巴御前だな」
「もう一度投げ飛ばしてあげようか?」
 袖まくりして息荒い弘美。
「遠慮しておくよ」
 と言いながら立ち上がり、椅子にかけ直す。
「まあ、落ち着きたまえ。腰を落ち着けて話し合おうじゃないか」
 突然の出来事で面食らったようだが、気を取り直していつものアポロの表情に戻る。
「愛ちゃんを返してくれるんだろうな」
「仕方あるまい。返してあげよう……。ただし」
 というと、愛に向かって何やら仕草をした。
 すると、愛の身体が石になっていき、やがて石像となってしまった。
「石像の愛だがな。あっはっはあ!」
 高笑いするアポロ。
 一度手に入れたものを、簡単に返してしまっては、神様としての沽券に関わる。
 そして、反骨精神旺盛な弘美も、手なずけるのは困難であろう、
「おまえも石像になるがよい!」
 と石化の神通力を掛けた。
 身構える弘美。
 しかし、何の変化も見せなかった。
「なぜだ?なぜ、石像にならない!?」
 身振り手振りを繰り返し神通力を発動させながらも、石像化しない弘美に唖然とするア
ポロン。
 と、その時だった。
「それは、彼女がファイル-Zの娘だからだよ」
 神殿の奥から、荘厳な響きを持った声が届く。
 振り返る一同。
 そこには全知全能の神、オリンポスの最高神ゼウスの姿があった。
「ゼウス様!!」
 ヴィーナスとディアナが同時に叫ぶ。
「ゼ、ゼウス……さま……?」
 アポロも意外な神の登場にうろたえる。
「アポロよ。速まったな」
「こ、これには、訳が……」
「ヘラに命じられたか?」
「そ、その通りです」
「そこの愛もか?」
「これはただの石像ですが……」
「そうか」
 とゼウスが指をパチンと鳴らすと、愛の石化は無論麻痺化も解けて元に戻った。
「弘美ちゃん!」
 目を見開き弘美に駆け寄り抱きつく。
「よかった、よかった」
 その身体を受け止めて、強く抱きしめる弘美。
「さて、申し開きを聞こうか、アポロよ」
 と詰め寄ると、アポロの身体が石化した。
「ちっ!ヘラの仕業だな。口封じしたか……」
 舌打ちするゼウス。
「仕方あるまい。その姿のまま、地上界で頭を冷やして来い」
 ポンと肩に触れると、一瞬にして消えた。
 そして、その姿はギリシャ時代のエーゲ海の海底へと深く沈んでいた。
 やがて考古学者によって発見され引き上げられて、ローマ国立博物館に所蔵されること
となった。
「弘美そして愛。済まなかったな、神として謝罪する」
 腕まくりする弘美。
「一発殴ってもいいか?」
「それは勘弁してくれないか」
 慌てて手を前にかざして横に振るゼウス。
「で、ファイルーZとやらはどうするんだ?」
「それはそれ、これはこれ。ま、クレオパトラとかジャンヌダルクとかと同列に扱われる
んだ。栄誉と思って感謝して欲しいな。いずれ君は歴史を変えるような働きをすることに
なるのだから」
「いまいちピンと来ないんだが」
「念のためにはっきり言っておこう。ファイルーZは何もわたしの愛人にするとかいった
リストではないとだけ。ヘラは何か勘違いしているようだがな」
「本当だろうな?」
「インディアン、嘘つかない!」
「おまえも神夜映画劇場見てんのかよ!」
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2020年2月 3日 (月)

アッと!ヴィーナス!!第二部 第二章 part-9


あっと! ヴィーナス!!第二部

第二章 part-9

 

「ふわっはっは!これは参ったな」
 と大笑いするアポロン。
 キョトンとする弘美。
「そいつが、愛をさらった誘拐犯のアポロンよ」
「それは本当か?」
「インディアン、嘘つかない……」
「ローン・レンジャーかよ」
「いやね、神夜映画劇場で地上放送の再放送やっているのよ」
 ヴィーナスが解説する。
「なんだよ、その神夜映画劇場ってのは」
「知らないのかよ。天上界で人気の映画シリーズだぞ。天上界でも地上界の放送番組と契
約して再放送しているんだよ。今大人気なのが【神劇の巨人】というアニメだな」
 今度は、ディアナが説明する。
「知るわけねえだろ!天上界のことなんか」
「だよな」
「そんなことどうでもいいだろ?こいつが、アポロンなんだな?」
「それは間違いない!!」
 ヴィーナスとディアナがほぼ同時に答えた。
「やい!アポロンとやら、愛を返せ!!」
 単刀直入に詰問する弘美。
「ほう……。なかなかシャイな娘だね」
 反対の異義語で答えるアポロン。
「君って面白いね。たまには風変わりなのもいいかもな」
「返すか返さないのか、どっちなんだ!?」
「そうだね……。君が僕の妻になってくれるというなら、考えてもよい」
「つ、妻だとお!?」
 顔を真っ赤にして激怒する弘美。
 アポロンの思惑はこうだろう。
 ゼウスのお気に入りである、ファイル-Zの娘を自分の妻にすることで、ゼウスに一泡
吹かせてやろうということだ。
 人間には寿命があるので、いくらでも代わりの相手はいる。
「ふざけるなあ!」
 というとアポロンの胸倉をむんずと掴み、勢いよく背負い投げをぶちかました。
 それは見事に決まり、
「一本!それまで!!」
 ヴィーナスが宣言する。
 床にもんどりうって転がるアポロンは、一体何があったのかという表情をしている。
「ふん!」
 どうだ、参ったか!
 というように勝ち誇る弘美。
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2020年2月 2日 (日)

銀河戦記/機動戦艦ミネル 第六章 新造戦艦サーフェイス II

 機動戦艦ミネルバ/第六章 新造戦艦サーフェイス
II

 海底基地司令部。
 正面の各方面ごとに配置されたスクリーンを見つめながら、
「ラグーン地域が手隙になっていますね」
 レイチェルが呟くと、
「あそこは砂漠地帯のようですね。地上からは何も見えないですが、地下には防空ミサイ
ル・サイトが隠れています」
 すかさず副官が答える。
「今のうちに叩いておいた方が良いでしょう」
「ミネルバを向かわせましょうか?」
「そうしてください」

 指令を受けて、ラグーン地域へと転戦してきたミネルバ。
 フランソワが指令を艦橋要員に伝える。
「この砂漠の地下を掘り抜いて、防空ミサイル・サイトが建設されています。今回の任務
はそれを破壊します」
「また流砂爆雷の絨毯爆撃でもしますか?」
「それではサイロの破壊程度が確認できません。どこかに物資搬入口があるはずです。そ
こからモビルスーツ隊を突入させて、中から破壊します」
「それではこの際、例の二人を投入しますか?能力は高いですから何とかやってくれると
思います」
「そうですね。いつまでも訓練生のままでもいられないでしょう」
「それはさておき、地下にあるものをどうやって探り出しますか?」
「磁気探知機と重力探知機を使いましょう」
「赤外線探知も追加しますか?」
「ええ、よろしく」
 ミネルバの探知機能のすべてを総動員して、流砂砂漠の地下施設を探り始める。
「地下施設の位置情報を、ウィング大佐の方でも把握できなかったのでしょうか?」
 そもそも旧共和国同盟軍の施設であるならば、第十七艦隊所属のミネルバ情報部でも知
っていてよさそうであるが。
「国家における最終防衛施設ですからね。これが発動する時は、宇宙艦隊が全滅もしくは
反乱を起こした時なので、宇宙艦隊司令部から独立した惑星警備軍の配下にあります」
「なるほど、納得しました」
 管理組織が違うからということにしたようだ。
 バーナード星系連邦軍のタルシエン要塞の機密情報を奪ったくらいの手腕からして、警
備軍の地下施設の情報くらいは簡単に取得できただろう。それを伝えないのは、何らかの
目的があるはずだ。
 ミネルバには未熟兵が多数乗艦している。反攻作戦本番の前にして、練熟度を上げるた
めに、周辺基地潰しを命じている風がある。
「地下施設、発見しました!」
 正面パネルスクリーンに地上付近の地図が映し出され、地下施設が赤く点滅している。
「さらに入り口らしきポイントはここです」
 示した部分は青く点灯していた。
「総員起こし、戦闘配備!」
「サブリナ中尉とナイジェル中尉をここへ」
 招聘されて艦橋にやってきた二人の中尉に、
「例の二人を連れて地下施設を攻略してください」
「自分達に、あの二人をですか?」
 サブリナが確認する。
「お願いできますか?」
「判りました。二人を連れて攻略の任に着きます」
 カッと踵を合わせて敬礼するサブリナ。
「よろしくお願いします」
 退室するサブリナ中尉を見届けて、副官が尋ねる。
「どうして二人をサブリナ達に任せるのですか?」
「だからですよ。二人はカサンドラ訓練所の件で、多少なりともサブリナに恨みを抱いて
いるようですからね、いざという時に問題が生じるかも知れません。Xdayの全面反攻作戦が始まる前に、軋轢を解消させておかなければなりません。今回の作戦で、それが可能かどうかを判断するためです」
「なるほど」
 納得する副官。
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2020年2月 1日 (土)

銀河戦記/機動戦艦 第二部 第五章 アル・サフリエニ II


第五章 アル・サフリエニ

 

「そんなことよりもさあ。帝国艦隊全軍を掌握したんなら、あたし達に援軍を差し向けら
れるようになったことでしょう?」
「そうだよ。援軍どころか帝国艦隊全軍でもって連邦を追い出して共和国を取り戻せるじ
ゃないか」
「しかしよ。共和国を取り戻せても、帝国の属国とか統治領とかにされるんじゃないの
か? 何せ帝国皇帝になるってお方だからな」
「馬鹿なこと言わないでよ。属国にしようと考えるような提督なら解放戦線なんか組織し
ないわよ。アル・サフリエニのシャイニング基地を首都とする独立国家を起こしていたと
思うのよ。周辺を侵略して国の領土を広げていたんじゃないかしら」
「アル・サフリエニ共和国かよ」
 会話は尽きなかった。
 アル・サフリエニ共和国。
 乗員達が冗談めいて話したこのことが、やがて実現することになるとは、誰も予想しな
かったであろう。
 フランク・ガードナー提督にとって、アレックスは実の弟のように可愛がってきたし、
信頼できる唯一無二の親友でもある。解放戦線を組織してタルシエン要塞のすべてを委任
して、自らは援助・協定を結ぶために帝国へと渡った。そして偶然にして、行方不明だっ
た王子だと判明したのである。
 権力を手に入れたとき、人は変わるという。虫も殺せなかった善人が、保身のために他
人をないがしろにし、果ては殺戮までをもいとわない極悪非道に走ることもよくあること
である。
「変わってほしくないものだな」
 椅子に深々と腰を沈め、物思いにふけるフランク。
 その時、通信士が救援要請の入電を報じた。
「カルバニア共和国から救援要請です」
 またか……という表情を見せるフランク。
 アレックスが帝国皇太子だったという報が入ってからというもの、周辺国家からの救援
要請の数が一段と増えてしまった。解放戦線には銀河帝国というバックボーンが控えてい
るという早合点がそうさせていた。しかし、アレックスが帝国艦隊を掌握しようとも、総
督軍が守りを固めている共和国を通り越して、アル・サフリエニに艦隊を進めることは不
可能なのだ。
 帝国艦隊が総督軍を打ち破るまでは、現有勢力だけで戦わなければならない。たとえ周
辺諸国を救援したとしても、防衛陣は広範囲となり、補給路の確保すらできない状況に陥
ってしまう。
「悪いが、これ以上の救援要請は受け入れられない。救援要請は今後すべて丁重に断りた
まえ」
「ですが、すでにオニール提督がウィンディーネ艦隊を率いて現地へと出動されました」
「なんだと! 勝手な……」
 頭を抱えるフランクだった。
 当初の予定の作戦では、タルシエン要塞を拠点として、カラカス、クリーグ、シャイニ
ング基地の三地点を防衛陣として、篭城戦を主体として戦うはずだった。
 その間に、アレックスが帝国との救援要請と協定を結んで、反攻作戦を開始する。それ
まではじっと耐え忍ぶはずだった。
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