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2020年2月 8日 (土)

銀河戦記・鳴動編 第二部 第五章 アル・サフリエニ Ⅲ


第五章 アル・サフリエニ

 

 ところが、総督軍にくみしたくないとある一国が差し迫って救援を求めてきて、それに呼
応してゴードンが配下の艦隊を向かわせた。
 それが事の始まりだった。
 次々と救援要請を求める国が続出し、ゴードン率いるウィンディーネ艦隊が出動してき
た。
「奴は独断先行が過ぎる」
 ゴードン率いるウィンディーネ艦隊は、独立艦隊で自由な行動がある程度許されていた。
命令できる者は直属の上官であるアレックスだけであるが、本人は帝国へ行ってしまって
いる。よって、自由気ままに行動しているわけである。
 フランクは、指揮下の第五師団を当初予定通りの防衛陣から動かさなかった。また、チ
ェスター准将の第十七艦隊以下の第八師団もそれに従った。ゴードンだけが突出して単独
行動を続けていたのである。
 以前、ゴードンは冗談めいて言った事がある。
「遠征が失敗したら、いっそのことアル・サフリエニ共和国でも作って、細々とでもいい
から生き残りを図った方がいいかも知れないね」
 当時は笑って済まされたが、
「もしかしたら……、本気でアル・サフリエニ共和国を興すつもりかもしれない」
 救援要請を受けているのは、そのための地盤固めかもしれない。住民達の心象を良くし、
一念発起の際には協力を取り付ける所存なのだろう。
 銀河帝国からの放映は続いている。
 総督軍二百五十万隻に及ぶ侵略軍のことを報じており、アレクサンダー元帥が、これを
百二十万隻で迎え撃つことを表明したと発表して終了した。
「百二十万隻対二百五十万隻か……。それなりに策を練ってはいると思うが、自分が育て
上げた第十七艦隊とは違う。どこまでやれるのか見物だな」

 

 その頃、カルバキア共和国へ向かっているウィンディーネ艦隊。
「まもなくカルバキア共和国です」
「オードリー少佐を呼んでくれ」
 正面スクリーンにポップアップでオードリー少佐が現れた。彼はつい最近までゴードン
の作戦参謀をやっていたが、配置転換で二千隻を従えた部隊司令官となっていた。
「敵艦隊の背後に先回りして退路を遮断してくれ」
「判りました。逃がしはしませんよ」
 ポップアップの映像が消えて、カルバキア共和国の首都星ニーチェが近づきつつあった。
 カルバキアは五十ほどの恒星・惑星からなる国家で、人が住めるのはニーチェだけだが、
他惑星には鉄・ニッケル・タングステンといった鉱物資源が豊富に埋蔵されていて、鉱物資
源大国となっていた。他惑星には軌道上に宇宙コロニーを建設して移り住み、資源開発を
行っていた。
「敵艦隊発見!」
「ようし攻撃開始だ。一隻も逃がすなよ」
 ニーチェの軌道上に展開していた連邦艦隊、はるかに勝るウィンディーネ艦隊の来襲を
受けて、あわてて撤退をはじめた。
「敵艦隊、撤退します」
「逃がすな。追撃しろ」
 アレックスの場合は、撤退する艦隊は追撃しないという方針を貫いていたが、ゴードン
の場合は追撃して全滅させるのが方針のようだ。
 猛攻を受けて次々と撃沈していく連邦艦隊。退路に新たに出現した別働隊によって退路
を絶たれ、観念した連邦艦隊は投降信号を打ち上げて停船した。
「白信号三つ。投降信号です」
「構わん。攻撃を続けろ。一隻も残さず殲滅するんだ」
 この頃のゴードン率いる艦隊は、皆殺しのウィンディーネと恐れられ、連邦軍にとって
は恐怖の代名詞となりつつあった。ウィンディーネ艦隊とそうした連邦軍はことごとく全
滅させられ、救命艇で脱出しようとする者までも容赦なく攻撃、一兵卒に至るまで残らず
殺戮を繰り返していた。
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