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2020年3月 5日 (木)

冗談ドラゴンクエストII 冒険の書・29

冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・29

勇者「さあて、いよいよパーゴンの居城に向けて出発だ!ハンカチ持ったか?おやつは
300円分まで。バナナはおやつには入らないぞ」
王子「遠足ですか?」
王女「はいはい、分かりました」
勇者「バカにしたな。バナナだって、量子論を語るくらい高尚な問題なんだぞ。弁当の中
に入っていればオカズだが、間食すればおやつとみなされる。この弁当の中か外かという
命題について、シュレディンガーの猫、と同様でな難しいんだぞ」
王子「量子論ですか?」
王女「意外と博学ですね」
勇者「聞きかじったことを、言ってみただけだ」
ナレ「デビルロードが二匹現れた」
王子「攻略本に弱点は書いてありますか?」
勇者「今見ているよ……ええと」
王女「イオナズン!」
勇者「あ、こら!」
ナレ「デビルロードはメガンテを唱えた!勇者は砕け散った。全員死んでしまった」
僧侶「おお、勇者!死んでしまうとは、なさけない……そなたに、もういちどきかいを与
えよう。ふたたび、このようなことがないようにな。では、ゆけ!まどかよ!」
勇者「お……死んだのか?それも全滅とは……」
ナレ「勇者は生き返るものの、他の仲間は棺桶(死亡)状態だった」
勇者「おい、仲間を生き返させろ!」
僧侶「よくぞ来た勇者よ!わしは、そなたたちが来るのを待っておった!おお、神よ!伝
説の勇者ロトの子孫たちに光あれっ!(ピカピカ)」
ナレ「僧侶の呪文によって、全員が生き返ると同時に、HP・MPとも回復した」
王女「あれ?ここはどこ?」
王子「どうやらロンダルギアの祠のようですね」
勇者「そうだよ。所持金半分取られたぞ!」
王子「そこ?」
勇者「攻略本によるとだな……。デビルロードは、HPが少なくなるとメガンテを撃って
くるらしいぞ。マホトーンで呪文を封鎖して、イオナズンなどの最強魔法で一気に倒すし
かない。他の攻撃方法は、ベギラマ・火炎の息・甘い匂いの息などがある」
王女「申し訳ありません。あたしがイオナズン使ったものだから……」
王子「気にしないでください」
勇者「それはともかく、いつイオナズンを覚えた?」
王女「ロンダルギアの洞窟をさ迷っている時です」
勇者「よしよしヾ(・ω・`)時と場所を選んで使ってくれよな」
ナレ「ちなみにスマホ版などは、HP満タンでもメガンテ使ってくるようです」
ナレ「聳えそびえ立つ山々の裾野に広がるロンダルギアの雪原。強力な魔物を退治しなが
ら進軍する一行。やがて視界の中に、湖に囲まれたハーゴン神殿の荘厳な姿が現れた」
勇者「とかなんとか言いながらも、パーゴンの神殿に到着したぞ!」
ナレ「湖の中に鎮座する城に入ると……」
勇者「おりょ?ルーラシア城じゃないか?」
衛兵「ようこそ、ルーラシア城に!あっ、これは王子さま、お帰りなさいませ!」
勇者「ただいま……って、違うだろ」
町人「えっ?大神官パーゴンをたおしに来たですって?何をいうんです。ここはルーラシ
ア城ですよ。それに、パーゴンさまのようないい人をたおすだなんて……。ああ、おそろ
しい……。」
勇者「何を言うか!」
町娘「ああ、パーゴンさま……。すてき……。はっ、いけない!私ったらなんてことを
……ど、どうか。お忘れ下さいまし。身分ちがいの女のはかない思いなど……」
勇者「ならば、この俺としないか?」
扉翁「旅のとびらに入った者は、たちまち遠い所にはこばれまする。しかし、それも昔の
話。今は遠い所など行く必要はありませんわい。」
王子「その扉のお陰でザハンを発見できましたよね」
商人「サンブルグ城がパーゴンの軍団におそわれたというのは、デマだったようですね。
くわしい事は知りませんが、じつはただの火事だったとか……」
王女「生き証人がここにいますけど……」
修女「大神官パーゴンさまこそ、天が私たちにお与えになった救世主ですわ。さあ、勇者
さまもいっしょに、お祈りしましょう。大神官パーゴンさまに、神のごかごがありますよ
うに……」
神父「ただしき神は、ただしき者の味方なり!パーゴンさまを、信じる心を忘れずにいれ
ば、必ずや幸せになれましょうぞ!」
勇者「教会って、実のところ俺は生き返らせてくれる場所でしかないのだが。毒治療も呪
い解除も一度だってお願いしてないし」
商人「まよけのすずは、まものたちの呪文から身を守ります。なんでも眠らされたり、呪
文を封じこまれたりする事が、少なくなるとか。でも、パーゴンさまが、この世を治める
ことになれば、そんなものは必要なくなりますね。わっはっはっ」
王子「そういえば、魔除けの鈴は買っていませんね」
衛兵「あ、これは王子さま。宝物庫にご用ならどうぞご自由にお入り下さい。わがルーラ
シア王が、パーゴンさまの部下になられたおかげで、この国も安心ですよ」
勇者「そうは言っても、とっくに持ち去っているがな」
女 「こうして私たちがゆっくりデートを楽しめるのも、パーゴンさまおおかげですわ。
なんでも世界中の人々が、幸せになるために働くのが、パーゴンさまの夢だそうです。
この国にも、ずいぶんたくさんの寄付をして下さいましたのよ」
勇者「おい!おまえどこから入った。ここには衛兵しかいなかったはずだぞ」
ナレ「聞こえていません」
勇者「ふむ、地下牢に降りてみるか」
牢番「ここは、ろうやです。しかし、ごらんのとおり、今は悪さをするものはいなくなり
ました。これもパーゴンさまが、この国の平和のためにはたらきかけて下さったおかげで
すよ」
勇者「何を言うか!ここにいた悪魔神官は俺らが倒したからだぞ!」
王女「無駄ですね」
勇者「二階に上がるか」
衛兵「私は、自分がはずかしい!何も知らなかったとはいえ、あの大神官パーゴンどのを
たおそうなどと思っていたとは……」
勇者「おまえ首な!」
近衛「パーゴンさまの部下になられてから、王さまは本当に幸せそうで……。もし、勇者
さまがパーゴンさまとお会いすることがあったら、どうぞよろしくお伝え下さいませ」
勇者「おまえも首だ!!」
バニー「あん、王さまったら。私、もう飲めませんわっ。さあ、王さまがお飲みになって。
うふふふふっ」
勇者「おい、俺にも飲ませろよ」
バニー「あら、ステキな王子さま。さあ、私たちといっしょに飲みましょう」
勇者「どんどん、飲もうぜ!ガハハ」
バニー「私は、前の大臣にかわって、王さまにおつかえすることになった、ミリエラと申し
ます。こんな平和な世の中ですもの。王室を明るいふんい気にするためにやとわれたので
すわ。そうそう、私の踊りは、天下一品ですのよ。むずかしいおこごとをいう大臣よりも
気に入っていただけるんじゃありません?おほほほほっ」
勇者「確かにそうかも知れないな。しかし……。バニーガールなんていたか?」
王様「わっはっはっ!王子!よくぞ帰って来た!パーゴンどのを、ごかいしていたせいで、
そなたたちには、ずいぶん心配をかけたな。しかし、もう安心じゃ!パーゴンどのは、
じつに気持ちのいい人でな。わしも部下にしてもらったのだよ。わっはっはっ。そなたの
ことも、よくたのんでおいたからな。もう戦おうなどと、ばかげたことを考えるえないぞ」
勇者「ふむ……。それもいいかもな。いい加減戦いに明け暮れるのもバカらしくなってき
たぞ」
王子「勇者さん!毒気に煽られちゃだめですよ!!」
ナレ「王子は、ルビスのまもりをいだき天に祈った!どこからともなく美しい声が聞こえ
る……。」
天声「王子よ。だまされてはなりませぬ……。これらは、すべてまぼろし。さあ、しっか
りと目を開き、自分の目で見るのです……」
ナレ「王子が目を開くと、そこは禍々しい城の内部だった」
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