最近のトラックバック

2021年3月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

他のアカウント

« 銀河戦記/鳴動編 第二部 第九章 共和国と帝国 Ⅺ | トップページ | 銀河戦記/鳴動編 第二部 第十章 反乱 Ⅱ »

2021年1月13日 (水)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第十章 反乱 Ⅰ

第十章 反乱


 銀河帝国首都星アルデランに近づく巡洋戦艦インヴィンシブル。
 近づいてくるのは、TV放送局の船である。
 皇太子殿下の坐乗する艦が、宇宙から皇族専用宇宙港に舞い降りるシーンを撮影し演出する気概があるのだろう。
 事前に連絡を取って、撮影許可を取っている。
『ご覧ください。皇太子殿下のお乗りになられていますインヴィンシブルでございます。既報の通りに、共和国同盟を解放し凱旋なされました』
 別の放送局も続く。
『ジュリエッタ皇女様のインヴィンシブル、マーガレット皇女様のアークロイヤル、そして皇太子殿下の旗艦サラマンダーが仲良く並んでおります』
『あ、只今。アルデラーンに着御なされたアレクサンダー殿下が乗降口にお出ましになられました』

 そんな皇太子ご帰還の模様を放送するTVを、苦虫を?み潰したような表情で見つめる複数の目があった。
 どこかの貴族の館の一室で交わされる内輪の会話。
「たかが臨時の宇宙艦隊司令長官じゃないか。皇太子になったわけじゃない」
「ジョージ親王は、すでに皇太子として決まっていたのに」
「正式に認められたわけではない。今のうちに何とかしなければ」
 どうやらロベスピエール公爵につく摂政派と呼ばれる者達のようだ。


 皇室議会が開かれた。
 もちろん議題は、皇太子の継承問題である。
 議会としては、アレクサンダー王子が皇太子ということは決定事項である。
*参照 第七章 反抗作戦始動 XⅢ
 だが、摂政派の貴族を承諾させるまでには至っていない。
「エリザベス様が、公爵殿を説得なされたのだが、首を縦に振られなかったそうだ」
「公爵殿さえ納得して頂ければ、他の貴族も従って頂けるのだが……」
「ともかく、国民の側に立てば圧倒的にアレクサンダー王子だ」
「そうだな、共和国同盟を解放させたことで、軍事的才能も証明された。もしジョージ親王を強引に立てたとすれば、国民暴動すら起きかねない」
「我が領土を侵略しようと虎視眈々と陰謀を巡らしている、バーナード星系連邦がある限り、ジョージ親王では容易く侵略されかねない」
 議員の中には、ロベスピエールの息の掛かった摂政派もいるのであるが、事ここに至っては自派の論を押し通すことは無理筋だろう。
「これ以上、議論の余地はないと思うがいかがかな?」
「そうだね。決を採ろうじゃないか」
 こうして、アレクサンダー王子の皇太子即位の儀式の日取りが決定した。

« 銀河戦記/鳴動編 第二部 第九章 共和国と帝国 Ⅺ | トップページ | 銀河戦記/鳴動編 第二部 第十章 反乱 Ⅱ »

銀河戦記/鳴動編」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 銀河戦記/鳴動編 第二部 第九章 共和国と帝国 Ⅺ | トップページ | 銀河戦記/鳴動編 第二部 第十章 反乱 Ⅱ »